居酒屋“おがた”はムテキのお城

月那

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☆☆☆

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 朋樹の手の中でイくことには少し慣れてきた。
 だって、当たり前だけれどソレの扱いに慣れているのは朋樹の方で、櫂斗に快感をもたらすにはどうしたらいいかなんて、もうわかっているから。
 裸で触れ合うだけで簡単に勃起する櫂斗のソレを、朋樹はいとも容易く開放してしまう。

「ずるい……トモさん、俺ばっか……」
「いんだよ。櫂斗若いから、すぐまた勃つじゃん」
 キスをしながら、櫂斗の抗議を遮る。
「少し、試していい?」
 朋樹が欲情した目で訊くのを、けだるげな眼で櫂斗が見つめた。

 ベッドの宮棚からボトルを取り出す。
「これ、潤滑ジェルなんだけど。櫂斗が嫌がるなら、無理はしない」

 ソレの意味を、さすがに櫂斗も察して。
「あ……そか。そーゆーの使ったら、俺んナカ挿れられる……?」
「わかんないけど。気持ちよくなる成分も入ってるらしくて、だったら櫂斗も怖くないかなって」
 全然怖くない、と言ったらウソになる。
 指を少し挿れられただけでとんでもない感覚だったのを覚えているから。
 でも。

「やって、みたい」目を煌めかせて。
 予想以上に櫂斗の食いつきが良かったから、朋樹はくす、と笑うとそれを手に出した。
 まずは、櫂斗の再び勃ち上がったモノに塗る。
「え」
「ぬるぬるしたら、気持ちイイでしょ?」
 体温で温められた滑りは、催淫剤のせいか櫂斗の猛りを増幅させる。
 ぬちょぬちょと音を立てて櫂斗をヌルヌルと扱く。
 朋樹の掌が櫂斗の目に触れるようわざと淫靡な動きをするからソレはガチガチに硬くなって。

「ふ……んあっ……やっ……」
 さっきイったばかりとは思えない勃起に、自分でも怖くなって朋樹の腕にしがみつく。
 溢れても溢れても止まらない先走りの液体と、ジェルが相俟って出す水音により煽られるから。

「あっ……や、やだ……トモさんっ」
「大丈夫? 止める?」
「い……やっ……い、いじわるっ」
 気持ち良すぎて怖くなってるのに、朋樹が思いやってくれているのか意地悪で問うているのかわからなくて。
 上を向いて反り返ったソレが弾けそうに震える。

 くちゅくちゅと音を立てながら朋樹が激しく揉み扱くと、あっという間に白濁が散る。
「やだ……もお……」
「櫂斗、可愛い」
 ぎゅ、と瞑った目から少し涙が滲んでいて、朋樹はそれを舌で舐めとる。

 弛緩した櫂斗を俯せにして、腰を浮かせる。
 バックの体勢でジェルを孔に塗った。

「ひゃあっ……あっ」
 ソコに触れられることの恐怖で堅く閉ざされるが、次の瞬間朋樹が指を使って解すように優しく撫でまわす。
 少しずつ指を押し入れるように解していくと、ぬちぬちという音と共に指が中へ中へと押し込まれて。
「痛い?」
 朋樹が問うと、櫂斗は首を振った。
 前に挿れられた時とは明らかに違う感覚で。
「力、抜ける?」
「……わかん、ない」
 そもそも力が入っているとも思っていないから。

 それでもゆっくりと指を抽挿しているうちに、朋樹の長い中指が全部収まって。
 ナカで指を動かした。過去の経験から、ナカを掻き混ぜることでイイ場所を探る。

「んあっ……ああっ!」
 櫂斗が反応して仰け反る。左手で探ると再び勃起しているのがわかり、
「あ、ココ気持ち、イイ?」とピンポイントでソコを弄る。
「やっ……やだっ……やっ……」
 びくびくと櫂斗のモノが震えるから、嬉しくなって執拗にソコを弄っていると、
「やだ……や、トモさん……っ」
 体を捩って腕を伸ばしてきた。
 完全に快感に溺れている涙が浮かんでいて、愛しくなって唇を重ねる。手は止めないまま、脚を上げて仰向けにし、正面から抱きしめた。

「トモさん……怖い」
「やめた方がいい? それとも、イくまでぐちゅぐちゅしよっか?」
「…………も、いじわる……」
 イきたくて震える櫂斗のモノを扱きながら、後ろの孔を弄る。指を二本に増やしても痛がる様子はなさそうで。
「……挿れてもダイジョブ、かな?」
 
 櫂斗の乱れている姿に、自分自身も既にぱつぱつに勃ち上がっているから、本音を言えば挿れたくて仕方ないわけだけど。
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