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「トモさんと、繋がりたい」
櫂斗が言って、体を起こして朋樹に腕を回してくる。
「痛くても大丈夫だから、トモさん、俺んナカ、挿れて」
欲情して浮かんだ涙が部屋の薄明かりを反射して煌めいて。
そんな淫猥な目で“挿れて”なんてこと、言われたら。
朋樹としては我慢していた何かが弾けた。
コンドームを自身に装着すると、櫂斗の孔にジェルを追加して。
「櫂斗、ごめん。もう止まんない」
指とは較べものにならない太さのソレを、入り口に押し当てると、そっと中へと押し入れた。
「あああっ!」
「ごめん、ごめん櫂斗っ」
頭を押し入れた時点で、もう本能が止まらなくて。朋樹はぎゅっと櫂斗を抱きしめながら、少しずつではあるが中に押し進める。腰を振って、できる限り痛みを感じさせないよう気遣いながらも、でも奥へと侵入したい欲求はもう、抑えられない。
「んあっ……っ……」
「櫂斗、櫂斗……ごめんね」
「あっ……あや、まらないっ……もっと……」
圧迫感に苦しさが押し寄せてくる櫂斗が、朋樹の背中に回した手を握り締めた。少し引っ掻いてしまったけれど、朋樹がそれを痛みと感じるよりもずっと、モノに伝わる快感の方が大きくて。
「ごめんね、ごめんね」
「あやまんないで……いいから……」
「櫂斗……櫂斗、大好き」
痛みを与えることを謝るよりも、こうして繋がり合える喜びを伝えようと。朋樹が言うと、櫂斗が「俺も……俺も、ダイスキ」掠れた声で言って、脚を絡ませた。
奥まで入って、一旦動きを止める。
「大丈夫?」
「ん……すごい、なんか……変な感じ」
「痛くない?」
「痛くは、ない。なんか、じんじんする。熱い」
繋がっている部分は、想像するだけで凄いことになっているように思えるから。
櫂斗は動けないままただ朋樹に絡みついていて。
「動いても、大丈夫?」
「……わかんない」
少しの間、そのままじっとしていたけれど、そこはもう、朋樹も本能が黙ってられなくて。
「ごめん、動きたい」
「あやまんなってば。ダイジョブだから、トモさん、気持ちよくなって」
櫂斗が言うと、朋樹はちゅ、とキスをして。
本能の赴くままに腰を振る。
「んんっ……あっ……」
「すご……ナカ、めっちゃ気持ちイイ」
有り得ないくらいに締め付けてくる感覚が、ジェルの滑りと一緒に纏わりついて来て。
ぐちゅぐちゅと音を立てているから、それが更に快感を煽る。
もう止められない、と朋樹はがつがつと最奥を突き上げる。
セックスなんて久々過ぎて、あまりの快感に我を忘れて腰を振ってしまう。
モノにぎゅっと纏わりつく肉襞は、感じたことのない気持ち良さ。
女の子の濡れたソコとは違い、滑らかさはないけれども、その締め付ける感覚はもう、たとえようがないくらいに射精感を煽る。
そして、櫂斗も。
ジェルに含まれていた催淫剤のせいで痛みだけでない、明らかな快感を覚えていて。
太い朋樹のモノが擦れることで、さっき指で弄られたポイントも掠めるから、萎えていたモノが再び熱を持ち始めたことがわかった。
「あっ……トモさん……んっ……」
「櫂斗、ごめんもう、俺、止められない」
「イイ……いいから……ソコ……気もち、イイ」
櫂斗は朋樹にしがみつきながら、鼻にかかった喘ぎ声を上げる。
ずぶずぶ、ぐちゅぐちゅ、接合している場所が響く卑猥な音が、櫂斗の声と混じる。
「櫂斗……櫂斗……も、……ヤバイ、イきそう」
何度も何度も腰を打ち付けて、櫂斗の体を抱きしめて。
射精感が押し寄せてきて、止まらなくて。
朋樹は勃起していた櫂斗のモノを扱きながら、ナカに自分自身を解放した。
そのまま櫂斗もそこに射精して。
二人してぐったりとベッドに沈み込む。
暫く荒らいだ息を整えるよう、二人で寝そべっていた。
「櫂斗……大丈夫?」
そっと、抱き寄せて。朋樹が汗ばんでいる櫂斗の額にキスして訊いた。
「大丈夫、だよ。なんか……嬉しい」
まだ力が入りきらないけれど、朋樹に抱きつく。
そして、その背中を覗き込んで気付いた。
「あ……トモさん、俺こそ、ごめん、だ」
「え?」
「背中、傷だらけ」
朋樹の背中には、無数にひっかき傷ができていて。
「痛くない?」
「全然、大丈夫。櫂斗のが痛かったでしょ? 無理させてごめんね」
「もお、いい加減にしないと怒るよ。俺がしたいってゆったんだから。ごめん、はもう、ナシ」
「……櫂斗」
もう、愛しいが過ぎて、力いっぱい抱きしめてしまう。
「トモさん、苦しい」
「ダメだもう」
「ん?」
「俺のモノ」
ぎゅう、と抱きしめて。苦しいって言っても、もう止められない。いや、力は緩めるけど。
「ん」
「俺の、櫂斗」
心の底から言っているとわかる声に、櫂斗も嬉しくなってくふ、と笑うと朋樹の胸に鼻先を押し当てた。
櫂斗が言って、体を起こして朋樹に腕を回してくる。
「痛くても大丈夫だから、トモさん、俺んナカ、挿れて」
欲情して浮かんだ涙が部屋の薄明かりを反射して煌めいて。
そんな淫猥な目で“挿れて”なんてこと、言われたら。
朋樹としては我慢していた何かが弾けた。
コンドームを自身に装着すると、櫂斗の孔にジェルを追加して。
「櫂斗、ごめん。もう止まんない」
指とは較べものにならない太さのソレを、入り口に押し当てると、そっと中へと押し入れた。
「あああっ!」
「ごめん、ごめん櫂斗っ」
頭を押し入れた時点で、もう本能が止まらなくて。朋樹はぎゅっと櫂斗を抱きしめながら、少しずつではあるが中に押し進める。腰を振って、できる限り痛みを感じさせないよう気遣いながらも、でも奥へと侵入したい欲求はもう、抑えられない。
「んあっ……っ……」
「櫂斗、櫂斗……ごめんね」
「あっ……あや、まらないっ……もっと……」
圧迫感に苦しさが押し寄せてくる櫂斗が、朋樹の背中に回した手を握り締めた。少し引っ掻いてしまったけれど、朋樹がそれを痛みと感じるよりもずっと、モノに伝わる快感の方が大きくて。
「ごめんね、ごめんね」
「あやまんないで……いいから……」
「櫂斗……櫂斗、大好き」
痛みを与えることを謝るよりも、こうして繋がり合える喜びを伝えようと。朋樹が言うと、櫂斗が「俺も……俺も、ダイスキ」掠れた声で言って、脚を絡ませた。
奥まで入って、一旦動きを止める。
「大丈夫?」
「ん……すごい、なんか……変な感じ」
「痛くない?」
「痛くは、ない。なんか、じんじんする。熱い」
繋がっている部分は、想像するだけで凄いことになっているように思えるから。
櫂斗は動けないままただ朋樹に絡みついていて。
「動いても、大丈夫?」
「……わかんない」
少しの間、そのままじっとしていたけれど、そこはもう、朋樹も本能が黙ってられなくて。
「ごめん、動きたい」
「あやまんなってば。ダイジョブだから、トモさん、気持ちよくなって」
櫂斗が言うと、朋樹はちゅ、とキスをして。
本能の赴くままに腰を振る。
「んんっ……あっ……」
「すご……ナカ、めっちゃ気持ちイイ」
有り得ないくらいに締め付けてくる感覚が、ジェルの滑りと一緒に纏わりついて来て。
ぐちゅぐちゅと音を立てているから、それが更に快感を煽る。
もう止められない、と朋樹はがつがつと最奥を突き上げる。
セックスなんて久々過ぎて、あまりの快感に我を忘れて腰を振ってしまう。
モノにぎゅっと纏わりつく肉襞は、感じたことのない気持ち良さ。
女の子の濡れたソコとは違い、滑らかさはないけれども、その締め付ける感覚はもう、たとえようがないくらいに射精感を煽る。
そして、櫂斗も。
ジェルに含まれていた催淫剤のせいで痛みだけでない、明らかな快感を覚えていて。
太い朋樹のモノが擦れることで、さっき指で弄られたポイントも掠めるから、萎えていたモノが再び熱を持ち始めたことがわかった。
「あっ……トモさん……んっ……」
「櫂斗、ごめんもう、俺、止められない」
「イイ……いいから……ソコ……気もち、イイ」
櫂斗は朋樹にしがみつきながら、鼻にかかった喘ぎ声を上げる。
ずぶずぶ、ぐちゅぐちゅ、接合している場所が響く卑猥な音が、櫂斗の声と混じる。
「櫂斗……櫂斗……も、……ヤバイ、イきそう」
何度も何度も腰を打ち付けて、櫂斗の体を抱きしめて。
射精感が押し寄せてきて、止まらなくて。
朋樹は勃起していた櫂斗のモノを扱きながら、ナカに自分自身を解放した。
そのまま櫂斗もそこに射精して。
二人してぐったりとベッドに沈み込む。
暫く荒らいだ息を整えるよう、二人で寝そべっていた。
「櫂斗……大丈夫?」
そっと、抱き寄せて。朋樹が汗ばんでいる櫂斗の額にキスして訊いた。
「大丈夫、だよ。なんか……嬉しい」
まだ力が入りきらないけれど、朋樹に抱きつく。
そして、その背中を覗き込んで気付いた。
「あ……トモさん、俺こそ、ごめん、だ」
「え?」
「背中、傷だらけ」
朋樹の背中には、無数にひっかき傷ができていて。
「痛くない?」
「全然、大丈夫。櫂斗のが痛かったでしょ? 無理させてごめんね」
「もお、いい加減にしないと怒るよ。俺がしたいってゆったんだから。ごめん、はもう、ナシ」
「……櫂斗」
もう、愛しいが過ぎて、力いっぱい抱きしめてしまう。
「トモさん、苦しい」
「ダメだもう」
「ん?」
「俺のモノ」
ぎゅう、と抱きしめて。苦しいって言っても、もう止められない。いや、力は緩めるけど。
「ん」
「俺の、櫂斗」
心の底から言っているとわかる声に、櫂斗も嬉しくなってくふ、と笑うと朋樹の胸に鼻先を押し当てた。
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