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【1】Rose quartz
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突然翔が何を言いだすのかわからなくて。
頭が悪いせいか、と眉を顰めて首を傾げる。
「まあは、引かない、と思うから。ゆっとくよ?」
「何? 何の話?」
「俺となるは、ちゃんと恋人同士だってこと」
「へ? ……あ、うん。……うん?」
「なるは女の子じゃねーけど、なるは俺のモノ、ってこと」
「……ごめん、俺、頭わりーから、翔くんが言ってる意味、わかんね」
くっそ、ここまで言ってもわかんねーのかよ、と。
翔は征人の耳元に顔を寄せると。
小さい声で。
「俺は、なるのこと、抱いてるんだよ」
伝えた。
その言葉の意味を、征人が頭の中で反芻する。
咀嚼する。……そして、理解した。
「え、ええええええ!」
「うるさい」
一応、人の目というものがあるから。
征人の口を手で塞ぐ。
「……だから、さ。ほんと言うと、なるが俺のことまあにゆったって聞いてたから、俺はちゃんとおまえが理解してるモンだと思ってたわけ」
まだ、愕然と目を見開いて自分のことを見ている征人に、小さいけれどはっきりと話を続ける。
「でも、おまえ結構へらへらしてるし。さっきみたく、わけわかんねーこと言い出すから。やっぱ、わかってなかったんじゃねーか、と」
「…………うん」
「引く? まあ、俺に対しては引いても別に問題ないけど、なるは……なるには引いて欲しくないっつーか。まあにはずっと、なるの友達でいてやって欲しいっつーか」
この関係について、征人に自分から話すことになるとは思っていなかったから、翔は口ごもった。
「なるのこと、守ってやって欲しいからさ。俺のいねートコは、まあに頼みたいし」
「……そーゆー意味で、翔くんはなるが好き、なん?」
「そーゆー意味って何だよ?」
「いや……翔くんってゲイなん?」
一応気遣って、小声で訊いてきた。
「や、違うと思う。ただ、なるが好きなだけだし、普通にちゃんと女子にも勃つよ」
「………翔くんの口から下ネタきくとは思わなかった」
「しょーがねーじゃん。も、俺、今開き直ってっから」
少し照れて、目の周りが赤い翔を見て。
征人が大きく深呼吸した。
「ごめん、三十秒、ちょうだい」
「?」
目を閉じた征人が、何故か小さくカウントを始める。
「まあ?」
「……さんじゅう! おけ」
「は?」
「うん、理解した。大丈夫。全然」
目をばちん、と開けた征人は顔をくしゃくしゃにして笑う。
「なるが可愛いってのは、俺にもわかる。いや、ごめんけどそういう気にはならんけど」
「ならんでいいけど」
「んで。翔くんがなるんこと大事っての、わかった。そりゃ、恋人のこと大事って思うの、当然だよな」
きちんと視線を合わせて、征人が自分自身に言い聞かせるように言う。
「大丈夫。俺、引かない。翔くんが大事っつーなるんこと、じゃあ俺も守ってやる」
「あ……うん」
「てことで、二人の邪魔はしねーけど、翔くん、今度勉強教えてね、俺にも」
「うわ。まじか?」
「よし、これで確実に進級できる」
へらへら笑いながらガッツポーズしてる征人に、でも、翔はもう笑うしかなくて。
カテキョくらいでなるがこいつと楽しく過ごせるなら、と。
目の前の、おばかちゃんなんだか、ただただいいヤツなんだか、わかんないけどとにかく自分と成親にはこいつが大事なんだな、てことを痛感していた。
頭が悪いせいか、と眉を顰めて首を傾げる。
「まあは、引かない、と思うから。ゆっとくよ?」
「何? 何の話?」
「俺となるは、ちゃんと恋人同士だってこと」
「へ? ……あ、うん。……うん?」
「なるは女の子じゃねーけど、なるは俺のモノ、ってこと」
「……ごめん、俺、頭わりーから、翔くんが言ってる意味、わかんね」
くっそ、ここまで言ってもわかんねーのかよ、と。
翔は征人の耳元に顔を寄せると。
小さい声で。
「俺は、なるのこと、抱いてるんだよ」
伝えた。
その言葉の意味を、征人が頭の中で反芻する。
咀嚼する。……そして、理解した。
「え、ええええええ!」
「うるさい」
一応、人の目というものがあるから。
征人の口を手で塞ぐ。
「……だから、さ。ほんと言うと、なるが俺のことまあにゆったって聞いてたから、俺はちゃんとおまえが理解してるモンだと思ってたわけ」
まだ、愕然と目を見開いて自分のことを見ている征人に、小さいけれどはっきりと話を続ける。
「でも、おまえ結構へらへらしてるし。さっきみたく、わけわかんねーこと言い出すから。やっぱ、わかってなかったんじゃねーか、と」
「…………うん」
「引く? まあ、俺に対しては引いても別に問題ないけど、なるは……なるには引いて欲しくないっつーか。まあにはずっと、なるの友達でいてやって欲しいっつーか」
この関係について、征人に自分から話すことになるとは思っていなかったから、翔は口ごもった。
「なるのこと、守ってやって欲しいからさ。俺のいねートコは、まあに頼みたいし」
「……そーゆー意味で、翔くんはなるが好き、なん?」
「そーゆー意味って何だよ?」
「いや……翔くんってゲイなん?」
一応気遣って、小声で訊いてきた。
「や、違うと思う。ただ、なるが好きなだけだし、普通にちゃんと女子にも勃つよ」
「………翔くんの口から下ネタきくとは思わなかった」
「しょーがねーじゃん。も、俺、今開き直ってっから」
少し照れて、目の周りが赤い翔を見て。
征人が大きく深呼吸した。
「ごめん、三十秒、ちょうだい」
「?」
目を閉じた征人が、何故か小さくカウントを始める。
「まあ?」
「……さんじゅう! おけ」
「は?」
「うん、理解した。大丈夫。全然」
目をばちん、と開けた征人は顔をくしゃくしゃにして笑う。
「なるが可愛いってのは、俺にもわかる。いや、ごめんけどそういう気にはならんけど」
「ならんでいいけど」
「んで。翔くんがなるんこと大事っての、わかった。そりゃ、恋人のこと大事って思うの、当然だよな」
きちんと視線を合わせて、征人が自分自身に言い聞かせるように言う。
「大丈夫。俺、引かない。翔くんが大事っつーなるんこと、じゃあ俺も守ってやる」
「あ……うん」
「てことで、二人の邪魔はしねーけど、翔くん、今度勉強教えてね、俺にも」
「うわ。まじか?」
「よし、これで確実に進級できる」
へらへら笑いながらガッツポーズしてる征人に、でも、翔はもう笑うしかなくて。
カテキョくらいでなるがこいつと楽しく過ごせるなら、と。
目の前の、おばかちゃんなんだか、ただただいいヤツなんだか、わかんないけどとにかく自分と成親にはこいつが大事なんだな、てことを痛感していた。
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