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【6】Imperial topaz(caramel stone)
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「手、出したら、コロス」
「まだゆってるし」
「言うよ。当たり前じゃん。誰がなんて言おうと、誰がどう口説こうと、なるは、俺のだ」
はっきりと口にして、気持ちが固まる。
そうだ。
なるは、俺のだ。
誰にも渡さない。
彬が出てこようと、征人が出てこようと、そんなの関係ない。
俺のなるは、俺にしか靡かない!
そう、決めた。
「いいじゃん」
征人がまた、ニヤリと笑った。
「まあ、なるに、手、出してねーんだな?」
「まだ、ね」
「させねーし」
「どおかな? なる、言ってたよ。今度泣きたくなったらまーくんぎゅってしてねって」
そりゃあもう、ふわっふわな笑顔で。なんて付け加えた瞬間、翔の拳が征人の腹に入っていた。
「……ってーな!」
「だから、させねえっつーの!」
「じゃあ泣かすなよな」
「…………」
さらっと念を押されるから、睨むしかできなくて。
「次、泣かしたらまじで俺がなる、貰うから」
目が、マジだったから。
「悪かったよ」
謝るしか、できない。
「ほんっと、ポンコツ、な? なるが言ってたけど、俺に言われるくらいだから、相当だぜ?」
ぐうの音も、出ないから。もう。
悔しいけれど、反論もできない。
「あーもう! これで次の試合、確実に落ちたなー、俺」
完全に、切り替えた声で征人が言った。
恐らく練習を抜け出して来てくれたのだろう。
バスケ部の監督は、その人間性を見る人だという話は翔も耳にしたことがある。
いくら超高校級のプレイができる選手であっても、練習をサボったり私生活が不真面目な人間であればとっとと切り捨てる。それはチームの色に出るから、と。
そんなバスケ部で、征人が一年生ながらも準レギュラーとして試合に出ているのは恐らくその人間性が買われているのだろう。
成親や翔が、一緒にいて居心地の良さを感じるのはその特上の人間性が伝わるから。
そんな、プレイだけじゃなく練習態度も総て真面目で熱い征人が、こんな夕方の中途半端な時間にここにいるということは、恐らく不本意ながらも“練習をサボる”ってことをしたからだとわかって。
そんなことを、この途方もなく“いい人”な征人にさせてしまった自分に、翔は打ちひしがれる。
「……ごめん」
「謝るのは、俺じゃねえ」
「わかってる。でも、まあにも、謝っても謝りきれねーと、思う」
「なら、とっとと仲直りしてくれ」
しっしっと手をひらひら振って、征人が言う。
「まあ、ありがと」
心の底からの思いを伝えた。
すると少し驚いたように目を丸くして、
「……なるが言うのも可愛かったけど、翔くんも大概可愛いよ」
くすくす笑いながら言うから、それにはとりあえず軽く蹴りを入れる。
「るせ」
「じゃ、俺、練習戻るから」
走り去って行く征人を見送り、翔もゆっくりと歩きだした。
…………多分、自分を待ってくれている成親へと。
「まだゆってるし」
「言うよ。当たり前じゃん。誰がなんて言おうと、誰がどう口説こうと、なるは、俺のだ」
はっきりと口にして、気持ちが固まる。
そうだ。
なるは、俺のだ。
誰にも渡さない。
彬が出てこようと、征人が出てこようと、そんなの関係ない。
俺のなるは、俺にしか靡かない!
そう、決めた。
「いいじゃん」
征人がまた、ニヤリと笑った。
「まあ、なるに、手、出してねーんだな?」
「まだ、ね」
「させねーし」
「どおかな? なる、言ってたよ。今度泣きたくなったらまーくんぎゅってしてねって」
そりゃあもう、ふわっふわな笑顔で。なんて付け加えた瞬間、翔の拳が征人の腹に入っていた。
「……ってーな!」
「だから、させねえっつーの!」
「じゃあ泣かすなよな」
「…………」
さらっと念を押されるから、睨むしかできなくて。
「次、泣かしたらまじで俺がなる、貰うから」
目が、マジだったから。
「悪かったよ」
謝るしか、できない。
「ほんっと、ポンコツ、な? なるが言ってたけど、俺に言われるくらいだから、相当だぜ?」
ぐうの音も、出ないから。もう。
悔しいけれど、反論もできない。
「あーもう! これで次の試合、確実に落ちたなー、俺」
完全に、切り替えた声で征人が言った。
恐らく練習を抜け出して来てくれたのだろう。
バスケ部の監督は、その人間性を見る人だという話は翔も耳にしたことがある。
いくら超高校級のプレイができる選手であっても、練習をサボったり私生活が不真面目な人間であればとっとと切り捨てる。それはチームの色に出るから、と。
そんなバスケ部で、征人が一年生ながらも準レギュラーとして試合に出ているのは恐らくその人間性が買われているのだろう。
成親や翔が、一緒にいて居心地の良さを感じるのはその特上の人間性が伝わるから。
そんな、プレイだけじゃなく練習態度も総て真面目で熱い征人が、こんな夕方の中途半端な時間にここにいるということは、恐らく不本意ながらも“練習をサボる”ってことをしたからだとわかって。
そんなことを、この途方もなく“いい人”な征人にさせてしまった自分に、翔は打ちひしがれる。
「……ごめん」
「謝るのは、俺じゃねえ」
「わかってる。でも、まあにも、謝っても謝りきれねーと、思う」
「なら、とっとと仲直りしてくれ」
しっしっと手をひらひら振って、征人が言う。
「まあ、ありがと」
心の底からの思いを伝えた。
すると少し驚いたように目を丸くして、
「……なるが言うのも可愛かったけど、翔くんも大概可愛いよ」
くすくす笑いながら言うから、それにはとりあえず軽く蹴りを入れる。
「るせ」
「じゃ、俺、練習戻るから」
走り去って行く征人を見送り、翔もゆっくりと歩きだした。
…………多分、自分を待ってくれている成親へと。
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