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【6】Imperial topaz(caramel stone)
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「違うよ。俺は……俺が好きなのは、皇なんかじゃ、ない!」
翔が。今度は成親の目を見る。
「あんなトコ見られていて何を言ってるって怒られて、構わない。軽蔑されても、いい。でも、それでも俺は。俺が好きなのは、なる、おまえだけだから」
言葉にしたら、自分でも驚くぐらいすっきりしていた。
翔にとって、真実はそれだけだから。
皇にされたこと、そして彬にされていること。
そんなの、もうどうでもいいと思った。
やっぱり自分は目の前の、このふわふわな存在が一番大事で、これ以外何も、いらない。
「……しょー、さん?」
涙に縁どられた目を丸くして、成親が自分を見るから。
「誤解なんだ。あれは……違うから。もう、全部話すから……」
成親の手からコントローラを奪い取り、テーブルに置く。
「座って」
家主でもないのに、翔は言って成親をソファに座らせ、その隣に自分も座った。
「皇とは、あれ以来会ってない」
信じられない、という成親の目が翔を責める。
「俺は……なるを、彬に取られたくなかった」
「は? 彬?」
皇ではなく彬の名前が出てきたことに、意味がわからない、と眉根を寄せて。
「彬が、なるに目を付けて。俺といるトコ、見てたらしくて。俺に、なるをくれって言ってきたから」
彬と会って、彬の挑発に乗った挙句、その掌で転がされたという事実を最初から全部、話した。
自分の情けない部分を全部、晒した。
いろんなこと、されてしまったこと。でも、成親を護りたかった、と。
順を追って総てを話したら。
成親の表情が、変わった。
「何? 彬と俺を会わせたくなくて、で、しょーさんは彬と寝たの?」
「………」
そんな、身も蓋もない言われ方をすると。
あまりにも自分がばかみたいで。
「なん、それ? しょーさん、俺のことなんだと思ってんの?」
「……だって。なるが」
「俺が、何? あんなに俺がしょーさんのこと好き、つってんのに、俺が彬に声かけられたらホイホイついてくって、そんな風に思ってたってこと?」
怒ってる……?
「んで、それが嫌だからって、なんでしょーさんが彬と寝るのさ? 何それ? そんなんただの浮気じゃん!」
「う……浮気って……」
「でしょお? 俺とヤれないからって、いつでもヤれる彬とヤってたってことでしょ? サイテー」
「ヤりたくてヤってたんじゃねーよ」
「どおだか? 初心者な俺よか、手慣れてる彬とのえっちが良かったってだけでしょ?」
「違うし!」
「違わないし」
あんなに屈辱的なことをされ、喜んでいたわけ、ないじゃないかと言いたいけれど。
途中から流されていたのも事実だから。
反論しかけて。
ふと成親の表情が気になる。
完全に、ふくれっ面をしている成親は、でも……。
「……ごめんなさい」
「それは、何に対して謝ってんのさ?」
成親の声は、怒っているというよりは、拗ねているように思えたから。
グダグダと下らない言い訳をするよりは、翔が謝ればいいと思って。
でもそんな反射的に出ただけの謝罪の言葉には、即、突っ込まれる。
「……えっと……彬との、こと?」
「だけ?」
「あ……その。皇、とのこと、も?」
「じゃないでしょ! ほんとに俺に謝るのは、そういうことじゃない!」
声を荒らげて言うから、少し、考える。そして。
「……なるを、信じてなかった、こと」
「……わかってんじゃん」
どうやら正解だったらしく、ほっとする。
ダテに国語の成績トップじゃない。
……なんてことは、関係ないけれど。
というよりは、ここまで返答に詰まるあたり、ポンコツでしかないことを露呈しているわけだけど。
「……しょーさん、部屋、行こ」
成親が大きくため息を吐いて、翔の手を引いた。
「ここ、かーちゃんがいつ帰ってくるかわかんねーから、話しづらい」
そう言ってゲームの電源を落とした。
翔が。今度は成親の目を見る。
「あんなトコ見られていて何を言ってるって怒られて、構わない。軽蔑されても、いい。でも、それでも俺は。俺が好きなのは、なる、おまえだけだから」
言葉にしたら、自分でも驚くぐらいすっきりしていた。
翔にとって、真実はそれだけだから。
皇にされたこと、そして彬にされていること。
そんなの、もうどうでもいいと思った。
やっぱり自分は目の前の、このふわふわな存在が一番大事で、これ以外何も、いらない。
「……しょー、さん?」
涙に縁どられた目を丸くして、成親が自分を見るから。
「誤解なんだ。あれは……違うから。もう、全部話すから……」
成親の手からコントローラを奪い取り、テーブルに置く。
「座って」
家主でもないのに、翔は言って成親をソファに座らせ、その隣に自分も座った。
「皇とは、あれ以来会ってない」
信じられない、という成親の目が翔を責める。
「俺は……なるを、彬に取られたくなかった」
「は? 彬?」
皇ではなく彬の名前が出てきたことに、意味がわからない、と眉根を寄せて。
「彬が、なるに目を付けて。俺といるトコ、見てたらしくて。俺に、なるをくれって言ってきたから」
彬と会って、彬の挑発に乗った挙句、その掌で転がされたという事実を最初から全部、話した。
自分の情けない部分を全部、晒した。
いろんなこと、されてしまったこと。でも、成親を護りたかった、と。
順を追って総てを話したら。
成親の表情が、変わった。
「何? 彬と俺を会わせたくなくて、で、しょーさんは彬と寝たの?」
「………」
そんな、身も蓋もない言われ方をすると。
あまりにも自分がばかみたいで。
「なん、それ? しょーさん、俺のことなんだと思ってんの?」
「……だって。なるが」
「俺が、何? あんなに俺がしょーさんのこと好き、つってんのに、俺が彬に声かけられたらホイホイついてくって、そんな風に思ってたってこと?」
怒ってる……?
「んで、それが嫌だからって、なんでしょーさんが彬と寝るのさ? 何それ? そんなんただの浮気じゃん!」
「う……浮気って……」
「でしょお? 俺とヤれないからって、いつでもヤれる彬とヤってたってことでしょ? サイテー」
「ヤりたくてヤってたんじゃねーよ」
「どおだか? 初心者な俺よか、手慣れてる彬とのえっちが良かったってだけでしょ?」
「違うし!」
「違わないし」
あんなに屈辱的なことをされ、喜んでいたわけ、ないじゃないかと言いたいけれど。
途中から流されていたのも事実だから。
反論しかけて。
ふと成親の表情が気になる。
完全に、ふくれっ面をしている成親は、でも……。
「……ごめんなさい」
「それは、何に対して謝ってんのさ?」
成親の声は、怒っているというよりは、拗ねているように思えたから。
グダグダと下らない言い訳をするよりは、翔が謝ればいいと思って。
でもそんな反射的に出ただけの謝罪の言葉には、即、突っ込まれる。
「……えっと……彬との、こと?」
「だけ?」
「あ……その。皇、とのこと、も?」
「じゃないでしょ! ほんとに俺に謝るのは、そういうことじゃない!」
声を荒らげて言うから、少し、考える。そして。
「……なるを、信じてなかった、こと」
「……わかってんじゃん」
どうやら正解だったらしく、ほっとする。
ダテに国語の成績トップじゃない。
……なんてことは、関係ないけれど。
というよりは、ここまで返答に詰まるあたり、ポンコツでしかないことを露呈しているわけだけど。
「……しょーさん、部屋、行こ」
成親が大きくため息を吐いて、翔の手を引いた。
「ここ、かーちゃんがいつ帰ってくるかわかんねーから、話しづらい」
そう言ってゲームの電源を落とした。
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