affection

月那

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my girl

my girl -4-

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 ルカの前でのゆかりはただひたすらに明るい女性でしかない。
 親友である美紅がルカを産んだ時、まだ二十歳にもなっていない状況の中で美紅の育児に巻き込まれてしまった彼女は、大学に通いながら時々ルカ専用のベビーシッターになる為チャイルドマインダーの講習にまで通ってくれて。
 元ヤンという過去を持つ美紅と親友であることが不思議なくらいゆかりは優等生育ちで、そんな彼女に半分育てられた自分はきっとこの妙なくそ真面目性格に関しては彼女譲りだと思っている。
 勿論、父親が警察官なんてやっているせいもあるのだが。
 中学、高校とそんなゆかりと一緒にいたにも関わらず、美紅は非行に走った。
 それには勿論美紅の家庭事情があり、ゆかりもそれを知っていたからこそ美紅から離れなかったのだが。
 とにかく美紅の辛い現実を理解し、そこから這い出させる為に力を尽くし、美紅を救い出したのだ。
 それほどまでに、美紅を護ってくれたゆかりは、誰よりも強い人間であるとルカは思っていた。
 けれど、その彼女が一度心を壊しかけた。
 元ダンナの裏切り行為によって、この芯の強いゆかりが壊れかけた。
 その事実を知っているから。
 彼女を泣かせたくないのだ。
 彼女にたかって来るムシが、軽はずみな言動で彼女を泣かせるくらいなら、自分が彼女を護りたい。
 俺は、彼女を泣かせない。
 そう、誓える。
 だから。
 彼女の傍にいたいと思う。
 彼女が、たとえ自分を息子としか見てくれなくても、それでも自分が傍にいて彼女を護れるのなら、それでいいと思う。
 幼い頃の自分は彼女に護られていたかもしれない。
 けれども今は。ルカの胸にすっぽりとおさまるほど、小さい女の子。そう、大人の女性だけど、ゆかりはルカにとっては、「女の子」でしかなくて。
 幼い頃に自分を抱きしめてくれたゆかりなんて、あまりにも遠くて。
 今、ルカの中のゆかりは本当に小さな女の子。しかも、極上の。
 ふわふわとした長い髪も、華奢な身体も、繋いだ指の細さも。大きな瞳に潤々と艶めく唇も。全部がまるで自分の理想そのままで。
 抱きしめたゆかりの感覚を思い出して、ルカは自分の中の恋心が熱くなるのを感じた。
 この気持ちを抑えることが、既にできなくなっているのをルカは思い知った。
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