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25 不審な手紙
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王宮内にある国王の執務室。
巨大なマホガニーの机に置かれた一枚の紙を、二人の青年が見ている。ヨシュアとティオである。アイリスはレッスンのため不在だった。二人は紙に書かれた内容について、どうするべきか話し合っているのだ。
「どうします、これ」
ティオが眉根をよせ、胡散くさそうに言った。彼がこんな顔をするのも無理はない。
机上の紙―――差出人不明の手紙なのだが、一見すると怪文書としか思えない内容なのだ。ヨシュアはもう一度、冒頭から目を走らせる。
『鎮魂祭にて、面白いものをご覧に入れましょう―――』
鎮魂祭は立秋の日の夕方から始まる、銀狼が滅ぼした魔族の魂を鎮めるための行事だ。紙でできた小さな舟に、ロウソクを立てて川に流す。風除けの紙に描かれた絵がロウソクの灯りで光る様子が幻想的で、川の周辺には見物しようと大勢の人が詰め掛ける。
二十年間廃止されていたが今年から復活させることになった。
手紙を書いた人物はその鎮魂祭でなにかを見せたいらしい。だが勝手に見せるならともかくある場所へ来いと指定しているし、しかも二つの条件を満たすように書いている。
「この条件に合わせることは難しくない。が、目的が気になるな……」
「ええ? 手紙に書かれたとおりにしちゃうんですか? 誰が出したかも分からない手紙なのに」
ヨシュアが呟いた言葉にティオが不服そうに返す。側近の気持ちが手に取るように分かり、ヨシュアは苦笑した。
確かに怪しい手紙である。今朝ドアの下に挟まるこれを見つけたときには、もう少しで捨てるところだった。王都内のどの店でも売っているようなありふれた便箋に、封筒。誰かのイタズラかと思った。
それでもヨシュアが捨てなかったのは、手紙から香るにおいに気付いたからだ。ハーブの一種であるティーツリーの清涼な香り。国内でも限られた土地でしか栽培されておらず、ある領地の特産となっている高級品だ。
自然と二人の人物の顔が脳裏に浮かぶ。この手紙を出したのはどちらかに違いないが、目的が全く分からない。何かの罠の可能性もある。
しかしヨシュアはすでに手紙の指示に従おうと決めていた。頭に浮かぶ人物はどちらもキナ臭いと目をつけていた連中だし、あちらから動いてくれるのなら好都合だ。そろそろ膠着状態を解消し、決着をつけたい。
「騎士団長を呼んでくれ」
「……分かりました」
首を傾げながらティオが退室する。ヨシュアは時計をちらりと見て、時刻を確認した。もうすぐアイリスのレッスンが終わる時間だ。この計画には彼女も参加してもらおう。
可憐な顔がきょとんとする様が目に浮かぶようだった。
立秋の日、アイリスは馬車に乗っていた。向かい側の席にはヨシュア。そして馬車を取り囲むように、大勢の騎士を伴っている。
鎮魂祭という行事を見に行くと聞かされたのが二週間前のことで、当日を迎えて予定通りに王宮を出たのだが、目的地はなぜか「着くまで内緒だ」の一点張りであった。
どうせまた、何かたくらんでいるんでしょう。
この王様との付き合いも半年を過ぎ、もう何が起ころうと大して驚かない自信がある。褒められるような自信ではないけれど。
窓から涼しい風が入り込んでくる。馬車はすでに王都を出ており、外の景色は家並みから草原へ変わっていた。アイリスは頭の中に地図を広げて、馬車がどこへ向かっているのか考えることにした。
鎮魂祭は川に舟を流す行事なのだから、当然川の近くに行くはずである。舟を流すのはヨトール川。この川はディマ山から始まり、三つの領地を通って海に流れ込む。
人が集まりやすく、かつ街の中を川が通る場所となると―――。
「場所の見当はついたか?」
向かい側に座る王様が楽しげに言う。アイリスは一瞬、分からないフリでもしようかと思った。
「……バロウズの都市レンスか、メトカーフの都市スタニークではないかと」
ヨシュアはニッと笑い、懐から折りたたまれた紙を出してアイリスに手渡した。読めということなのだろう。もうちょっと説明があればいいのにと思いながら、アイリスは書かれた文章に目を通した。だが……。
「えっ? まさか、この手紙の場所に今から行くんですか?」
「そうだ」
驚くアイリスとは対照的に、ヨシュアは落ち着き払っている。何かの冗談でしょうと言いたくなった。今までも色々と驚く出来事はあったけれど、こんなイタズラみたいな手紙の言うとおりにするなんて。
目を白黒させているとヨシュアは手紙を指差し、「その香りに覚えはないか」と聞いてくる。アイリスは紙を鼻先まで近づけ、恐る恐る匂いをかいだ。爽やかな清涼感のある香りだ。どこかでかいだ覚えがある。どこだったか―――。
ふわっと浮かび上がるように、誰かの手が見えた。アイリスの脳裏に浮かぶその誰かは、ハンカチで汗を拭いている。繊細な刺繍が施された、貴族が持つに相応しいハンカチ。そこから香りが漂ってくるのだ。
まさか、そんな。あの人がこの手紙を書いたっていうの?
愕然としている内に、馬車は目的地へ到着した。レディーファーストよろしく、ヨシュアが先に降りてアイリスの手を取る。促されるように馬車を降りたアイリスは、自分の予感が確信に変わるのを感じた。
主要都市は領主の思想の影響を受けやすい。統一された白い壁と青い屋根の街並みは、風景画のように美しかった。
流行に敏感で洗練された彼ら一族にふさわしい街―――メトカーフの都市、スタニークである。
巨大なマホガニーの机に置かれた一枚の紙を、二人の青年が見ている。ヨシュアとティオである。アイリスはレッスンのため不在だった。二人は紙に書かれた内容について、どうするべきか話し合っているのだ。
「どうします、これ」
ティオが眉根をよせ、胡散くさそうに言った。彼がこんな顔をするのも無理はない。
机上の紙―――差出人不明の手紙なのだが、一見すると怪文書としか思えない内容なのだ。ヨシュアはもう一度、冒頭から目を走らせる。
『鎮魂祭にて、面白いものをご覧に入れましょう―――』
鎮魂祭は立秋の日の夕方から始まる、銀狼が滅ぼした魔族の魂を鎮めるための行事だ。紙でできた小さな舟に、ロウソクを立てて川に流す。風除けの紙に描かれた絵がロウソクの灯りで光る様子が幻想的で、川の周辺には見物しようと大勢の人が詰め掛ける。
二十年間廃止されていたが今年から復活させることになった。
手紙を書いた人物はその鎮魂祭でなにかを見せたいらしい。だが勝手に見せるならともかくある場所へ来いと指定しているし、しかも二つの条件を満たすように書いている。
「この条件に合わせることは難しくない。が、目的が気になるな……」
「ええ? 手紙に書かれたとおりにしちゃうんですか? 誰が出したかも分からない手紙なのに」
ヨシュアが呟いた言葉にティオが不服そうに返す。側近の気持ちが手に取るように分かり、ヨシュアは苦笑した。
確かに怪しい手紙である。今朝ドアの下に挟まるこれを見つけたときには、もう少しで捨てるところだった。王都内のどの店でも売っているようなありふれた便箋に、封筒。誰かのイタズラかと思った。
それでもヨシュアが捨てなかったのは、手紙から香るにおいに気付いたからだ。ハーブの一種であるティーツリーの清涼な香り。国内でも限られた土地でしか栽培されておらず、ある領地の特産となっている高級品だ。
自然と二人の人物の顔が脳裏に浮かぶ。この手紙を出したのはどちらかに違いないが、目的が全く分からない。何かの罠の可能性もある。
しかしヨシュアはすでに手紙の指示に従おうと決めていた。頭に浮かぶ人物はどちらもキナ臭いと目をつけていた連中だし、あちらから動いてくれるのなら好都合だ。そろそろ膠着状態を解消し、決着をつけたい。
「騎士団長を呼んでくれ」
「……分かりました」
首を傾げながらティオが退室する。ヨシュアは時計をちらりと見て、時刻を確認した。もうすぐアイリスのレッスンが終わる時間だ。この計画には彼女も参加してもらおう。
可憐な顔がきょとんとする様が目に浮かぶようだった。
立秋の日、アイリスは馬車に乗っていた。向かい側の席にはヨシュア。そして馬車を取り囲むように、大勢の騎士を伴っている。
鎮魂祭という行事を見に行くと聞かされたのが二週間前のことで、当日を迎えて予定通りに王宮を出たのだが、目的地はなぜか「着くまで内緒だ」の一点張りであった。
どうせまた、何かたくらんでいるんでしょう。
この王様との付き合いも半年を過ぎ、もう何が起ころうと大して驚かない自信がある。褒められるような自信ではないけれど。
窓から涼しい風が入り込んでくる。馬車はすでに王都を出ており、外の景色は家並みから草原へ変わっていた。アイリスは頭の中に地図を広げて、馬車がどこへ向かっているのか考えることにした。
鎮魂祭は川に舟を流す行事なのだから、当然川の近くに行くはずである。舟を流すのはヨトール川。この川はディマ山から始まり、三つの領地を通って海に流れ込む。
人が集まりやすく、かつ街の中を川が通る場所となると―――。
「場所の見当はついたか?」
向かい側に座る王様が楽しげに言う。アイリスは一瞬、分からないフリでもしようかと思った。
「……バロウズの都市レンスか、メトカーフの都市スタニークではないかと」
ヨシュアはニッと笑い、懐から折りたたまれた紙を出してアイリスに手渡した。読めということなのだろう。もうちょっと説明があればいいのにと思いながら、アイリスは書かれた文章に目を通した。だが……。
「えっ? まさか、この手紙の場所に今から行くんですか?」
「そうだ」
驚くアイリスとは対照的に、ヨシュアは落ち着き払っている。何かの冗談でしょうと言いたくなった。今までも色々と驚く出来事はあったけれど、こんなイタズラみたいな手紙の言うとおりにするなんて。
目を白黒させているとヨシュアは手紙を指差し、「その香りに覚えはないか」と聞いてくる。アイリスは紙を鼻先まで近づけ、恐る恐る匂いをかいだ。爽やかな清涼感のある香りだ。どこかでかいだ覚えがある。どこだったか―――。
ふわっと浮かび上がるように、誰かの手が見えた。アイリスの脳裏に浮かぶその誰かは、ハンカチで汗を拭いている。繊細な刺繍が施された、貴族が持つに相応しいハンカチ。そこから香りが漂ってくるのだ。
まさか、そんな。あの人がこの手紙を書いたっていうの?
愕然としている内に、馬車は目的地へ到着した。レディーファーストよろしく、ヨシュアが先に降りてアイリスの手を取る。促されるように馬車を降りたアイリスは、自分の予感が確信に変わるのを感じた。
主要都市は領主の思想の影響を受けやすい。統一された白い壁と青い屋根の街並みは、風景画のように美しかった。
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