褐色ショタを犯しても宇宙人なら合法だよな?

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落

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第9話

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 翌日。
 素っ裸で起きたら、隣にダイキはいなかった。

 そして。
 見知らぬ中年男性が一人、部屋の中に立っていた。

「ああ、起きられましたか」
「……あなたは?」

 念のために聞いた。
 その白いズボンは疑問だったが、制服のような水色のシャツに意外性はない。

「私は警察の者です。意味はわかりますか?」

 やはりね、と。 
 声が漏れて通報されたのだろうと思った。
 未成年への淫行で俺は連行されるのだろう。

「わかりますよ。俺、捕まるんですよね。すみません、お世話をおかけします」

 俺は警察官に頭を下げた。
 異議など一ミリもない。あれだけのことをして何もないはありえないだろう。

「いえ、少し、いやだいぶ違うのですが……」

 その警察官は、何やら歯切れが悪かった。
 どうしてだろう? と俺は首をひねる。

「連れていかれるのはタケトさんじゃなくて、オレだよ」
「――!?」

 そこでダイキが、キッチンのほうから現れた。
 裸ではなく服を着ている。そして一人ではない。
 隣には、目の前にいた警察官と同じような格好をした青年がいた。

「なぜお前が警察に? おかしいじゃないか」
「おかしくないよ」
「は? どういう――」

 俺が説明を求めようとしたが、途中で言葉がとまった。
 驚愕のためである。

「○▽※△☆△※◎☆○……」

 先ほどの中年男性警察官が、明らかに日本語や英語などではない言葉でダイキに話しかけたのだ。
 そしてダイキも見知らぬ言葉を返している。
 どちらも険しい顔には見えない。

「……?」

 俺の中で混乱が最高潮に達するなか、二人の話が終わった。

「私から説明させてください」

 先ほどの中年男性が話しかけてきた。日本語だ。

「すみません、大切なことを申し上げていませんでした。私たちは警察ですが、あなたの星の警察ではありません。私たちはこちらの少年を、宇宙人であるあなたに対する非行ということで補導させていただく予定なのです」

 耳を疑うような内容の説明が始まった。

 これは夢か、現実か?
 俺は言葉が発せなくなった。

「あなたの国では自星の未成年との性行為は罪になると思いますが、他の星の生命体との性行為は法整備がなされていないはずです。私は断言する立場ではありませんが、あなたについては無罪だと思われます。
 私たちの星の私たちの国でも、異星の生命体との性行為は原則禁じられてはおりません。しかし十四歳未満の者に限って言えば補導の対象となります。今回は本人からの連絡により、この少年を補導するものです」
「……」

「あはは。タケトさん、放心状態ってやつ?」

 ダイキが笑っている。 

「そりゃそうだろ……。お前、まさか、本当に宇宙人だったとかいう話なのか」
「そうだよ。やっぱり信じてくれてなかったんだ。ぐふふふ」
「当たり前だ」

 ここでまた、中年男性警察官がダイキに対し意味不明なことをしゃべった。向こうの言葉だ。
 そしてまた俺のほうを向き、日本語で話しかけてくる。

「申し訳ないのですが、あなたにお願いがあります。できれば参考人として私たちにご同行願いたいと思っています。もちろんこれは任意です。宇宙人であるあなたに対し、我々に強制力はありません」

 思わぬことを言われ、俺はダイキのほうを見た。

「タケトさん、オレを信じてね」

 彼がニコっと笑いながらそう言って、俺の下着と服を差し出してきた。
 適当にチョイスされたであろうその服を、俺は受け取った。

「わかりました……行きます」

 そういう意味だろう? と、手元の服に落としていた視線をもう一度上げ、ダイキを見る。
 彼がわずかにうなずいたように見えた。

「ご協力感謝します。繰り返しになりますが、あなたは宇宙人ですので私たちの法は適用されません。所定の手続きおよび聴取が一通り済めば、すみやかに帰星いただくことになります。お時間はさほどいただかないと思いますのでご安心ください」

 正直、ここまで聞いても、宇宙人がいるというのはピンとこない。
 オカルトな世界ということで、脳が生理的に拒否反応を示している。何かのYouTubeチャンネルのドッキリ企画なのではないか? と思う自分がいる。

 俺が信じたのは、「オレを信じてね」というダイキの言葉だ。



(続く)
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