<夢幻の王国> サムライドライブ

蒲生たかし

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デュエルとキャラクターについて(4章まで)

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■デュエルについて■

「デュエル」
戦闘で王の器を図る事を目的としているが真の目的は参加者には告げられない。
闘技場という円形で石削りのステージがメイン主戦場。お互いの同意があれば場外負けは無くなり、互いが得意な戦闘地形が闘技場の周りに半分ずつ広がる。
相手の意識がなくなれば戦闘終了。相手が負けを宣告しても終了となる。
審判が付き平等なジャッジが行われる。この審判は不可侵の存在で、たとえ相手を操る能力を使ってもこの審判には無効。

「グローブ」
デュエルの際にお互いに着けれられるモノ。互いの戦闘力、文明レベルにより設定される。身体を薄い膜の様なものが覆い、身体へのダメージを吸収する。しかし痛覚へのダメージはそのまま通るので、腕を落とされるほどの斬撃を受ければ、その戦闘中は痛みで腕は使い物にはならない。グローブが使われるのは、戦いの目的が殺し合いではないためである。

「報酬」
勝者にのみ与えられる。戦いの内容によりその報酬が大きくなる。相手の攻撃をすべて受け切った上でそれを上回って勝利した際、望む最高のモノを手に入れられる。
世界のあり方すら変える力を持つ存在が、戦いに満足し報酬を与えているのだ。
戦闘終了後に報酬を両闘士で分け合う、又は共に享受する事はできるが、その際は敗者は主としてデュエルへの参加への資格を失う。

「特殊デュエル」
複数対複数戦、複数人のトーナメント戦、複数によるリーグ戦など、デュエルは1対1に限られているわけではない。


■登場キャラクター 4章まで■

【赤獅子国の住民】

◆〈侍〉東城氏康
またの名を“赤獅子の将”
島国・大和国からやってきた。
16歳。男性。
字に習い、黄金の鬣のついた赤い獅子の兜をかぶり、赤と黒の鎧をまとう。
獲物は「緋閃村正」と「輝夜」。「緋閃村正」は刀に一筋の緋色が走る名刀。刀を燃やす「紅蓮」という技を繰り出す。
「輝夜」は銀刀でヴァンパイアキラー。


◆〈犬〉コウ
柴犬
氏康のパートナー。
世界を渡る際に、強制的に言語プログラムとガイドプログラムをインストールされた。
元々は氏康が生まれた時に連れてこられた同い年の犬。


◆〈狼人〉オルフェ
二つ名を“銀狼の女王”
極寒の地フェンリル出身。
17歳。女性。
一族では珍しい褐色の肌で、美しい銀色の長い髪を持ち、両サイドの髪の一部を丸い翡翠で束ねている。その頭には大きな白い狼の耳が覗いている。
服装は胸元の布と腰周りの毛皮のみで、その毛皮は宝石類が飾られている。
ジャラジャラとした装飾品のたくさんついた毛皮の水着と理解すれば早い。
狼と人の姿になることができ、狼特有の強靭な筋力を持ち、圧倒的なスピードで敵を狩る。
その爪は下手な剣より切れ味が鋭く、鉄をも裂く。
氏康に敗れ一族全員と赤獅子国へと移住した。


◆〈兎〉コネホ
狼人一族の旅の幸運のお守りの様な存在だった。
いざという時の保存食の意味合いもあるが、オルフェはどんなに厳しい時でもコネホを食べる事は許さず、家族の様に扱った。
コウ同様、世界を渡る際に、強制的に言語プログラムとガイドプログラムをインストールされた。


◆〈守護聖獣〉黒龍ジンライ
“主殺し”の異名を持つ。
東洋・雷国より参戦。
人間相当で13歳。男性。
元デュエルの闘士のパートナー。
東洋龍の姿でとても長い全身を持つ。その身体は漆黒の堅い鱗で覆われている。
自在に空を駆け、稲妻を発する雷龍でもある。
また、鋭い牙と爪も武器となる。
本国の雷国では守護聖獣ではあるが、ジンライには本国より懸賞金がかけられている。
現在は氏康を正式な契約者とし、赤獅子国の守護聖獣として人々を護っている。


◆〈超能力者〉センドリック・サウザンド
“一騎当千(サウザンドアームズ)”のコードネームをあてられる。
統一連邦の州国アストリア共和国の軍所属のエージョント。
20歳。男性。
普段着はパーカー、GパンにTシャツという一般的な物。
Tシャツの柄は好きなカートゥーンアニメのキャラクター。しかしこの点は家族から不評。
武器の類は一切使用せず、肉体のみで戦闘を行う。
体術にすぐれ、空間操作タイプの超能力を使う。
妹のミリアを人質にされ軍にしたがっていたが、氏康の協力で救い出す事がに成功。
自分の国では建築家を目指しおり、赤獅子国では国のインフラを整えるために働いている。
シスコンである。


◆〈ハムスター〉ハム太
センドリックのパートナー。
何かと忘れられる存在である。
よくご飯も忘れられる。


◆〈超能力者〉ミリア・サウザンド
「予知夢」「千里眼」の能力を使える。
センドリックの妹。
捕らえられていたところを氏康たちに助けられる。
以前は看護師のアルバイトをしていて、赤獅子国では国の唯一医者である玄爺の助手をしている。


◆〈執事〉セバスチャン・バスク
「テレパシー」の能力を使える超能力者。
ミリア同様捕らえられていたところを氏康たちに救いだされ、その後氏康の執事を務めている。


◆〈忍者〉空牙陽炎
空牙一族の長。くノ一。
幼少期を氏康と共に過ごす。
成長後は東城家の戦を陰ながらサポートした。


【赤獅子国へのゲスト】

◆〈宮大工〉村井のきあ
全身傷だらけで満身創痍の状態で赤獅子国にやって来た。
国では大きな戦いがあり時限のひずみで飛ばされたらしい。
鞍馬の国の出身の大工。
まだ建国間もない頃の赤獅子国の住居づくりを大いに助けた。


◆〈天才科学者〉アーディル・アズハル
12歳でペルシャ共和国という国から来た少年。
行方不明の父を探して次元世界を一人で旅している。
赤獅子国に科学の種を植えてくれた存在。
科学の学習用にロボットの「ソロモン」を国に残してくれた。



【他国の闘士たち】

◆〈魔女〉リリィ
二つ名を“鈴鳴りの魔女”
浮島の世界アナシアからやってきた。
ちょっと多感な17歳。女の子。
眼鏡に三つ網、頭にはこれぞ魔女と言える三角帽をかぶっている。
プルンとしたその唇が本人的にはチャームポイントだということらしい。
服装は黒をベースにしたノースリーブのチョッキ、銀色のレースがところどころにアクセントとして飾られ、ジッパーが中央に走っている。体勢によってはヘソがあらわになるほどの短さだ。
下はそれに合わせた黒のミニスカート。ちゃんと見せパンをはいているらしい。
首には二つ名の由来となった鈴のネックレスをしている。
祖国では魔法の腕は随一だったが、好奇心が旺盛だが怠惰な性格で、国では常にトラブルメーカーとなり、本人には新たな冒険のためと吹き込みこの戦いに送り出された。実態は厄介払いに近い。


◆〈騎士〉ゲオルギオス
“竜殺しの覇王”
聖光国セルビアより参戦。
42歳。男性。
人々を苦しめていた魔竜を殺し国を救った英雄王。
竜を殺した十字槍の名は「グンニグル」。特別な輝きを放つ。
始めは人民を守るために行なっていた竜討伐であったが、いつしか竜の血には「不老不死の力」があると信じるようになり、竜を殺す事のみが目的となった。
この闘いに参加する理由は竜の生血を浴びるため。
愛馬のグレイプニルにまたがり闘う。
デュエルではジンライに敗れる。


◆〈バイキング〉ハルバルト・ドノウ
“大地割りの剛腕”またの名を“豪傑王”
バイキングの王国・ノウシャンクより参戦。
45歳。男性。
立派な髭を蓄え、二つの角のあるヘルメットをかぶり、白熊の毛皮でつくられた衣服を身にまとう。
腕には大型の斧「トールハンマー」を携え文字通り剛腕で海を支配した。
猪突猛進の言葉を体現したかのような性格で、考える前に体が動くタイプ。
その性格に苦労した部下たちがこの闘いへの参戦をそそのかしまんまと乗り込んだ。
特に希望する物は無く、ただ闘いを望むバトルマニア。
デュエルではセンドリックに敗れる。


◆〈死神〉サイレント
二つ名を“魂の誘導者”
死の国・黄泉国より参加。
ダークローブを身にまといドクロの仮面をしている。
手には大きな鎌を持ち、宙に浮くその身の丈はゆうに3メートルは見てとれる。
中身は見た目が小学生ほどの女性。
死神の会社で働く公務員。
魂抜きという小さな勝ち方を続けるので報酬の規模は常に小さい。
だがそこで得られる「時間のゆがみ」を使った「短期休暇」は
ブラック企業に務める彼女にとって最高の喜びなのだ。


◆〈忍者〉空牙陽炎
二つ名を“国獲りの忍び”
和国・空牙国より参戦。
50歳。男性。
全身黒尽くめで額当て。背には雷切りという太刀をさしている。
筋肉隆々で齢50を感じさせないほどの充実ぶり。
一族で仕えていた東城忠治を暗殺。
武力により国を制覇した、いわば軍事クーデターを起こした革命家。
デュエルではサイレントに敗れる。
赤獅子国の陽炎は別の存在。
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