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第13話 リトルジャックナイフ
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「弟子にしてください」
「そーゆーのとってないから」
「お願いしますナインさん!」
「お前
俺の名前をどこで知った?」
「えっ
と
それはあなたがとても有名人だからです!」
「それもそうか
とにかく
弟子なんてとってないから他に当たれ
じゃ」
そう言い残し
ナインは相棒の竜イザナミに乗りその場から消えた
数時間後
アルカディアの傭兵ギルド
「ああ
ナインさん
君にお客さんだよー」
「まーたお前か」
「師匠!」
「なになに
お弟子さんだったの?」
「違う
勝手に付け回してるガキだよ」
「いーじゃないの
面倒見てあげれば
名前はサイくん
なかなかレアな竜に乗ってるよ」
「相棒は翼竜のクロンといいます!」
「翼竜?
どこで手に入れた」
「地元の裏山に卵があったので
孵化させました
師匠」
「だから
師匠じゃねえ
大体翼竜持ってんなら
さっさと売っぱらって
一生遊んで暮らしゃいーだろうが」
「クロンは相棒なので売りません」
「かー
ガキが言うじゃねーか
親の世話になってる身でよ」
「両親はいません」
「他に家族は?」
「……姉が……一人」
「姉ちゃんに苦労かけてんだろうが
さっさと家に帰れ」
「……っ!」
サイは何かを言おうとして
結局何も言わずにその場を去った。
「ちょっと冷たかったんじゃないの
師匠?」
「だから
師匠じゃねーんだよ」
翌朝
日が昇り始めた頃
ナインの寝室に一人忍び込む
その人影はナインのベッドに近づく
何か言おうとした瞬間
「誰だてめーは」
ナインはその人影の後ろに回りこみ
首元にナイフを立てた
「お……おはようございます
師匠」
サイだった
「お前
この家の場所は誰に聞いた」
「傭兵ギルドのサッソさんに」
あのやろう
いつか本当に絞める
「あの
お食事の準備が
できています」
「飯だ?」
ナインは台所まで行くと
見覚えの無い鍋が一つコンロに置かれていた
「お前が作ったのか?」
「はい」
蓋を開けて匂いを嗅いだ
「お前は食べたのか?」
「はい」
するとナインはそのスープを全て流しに捨てた
「何してるんですか!?」
「俺は自分か決めた相手の料理しか喰わねーんだよ」
「そんな……」
「作り直すから待ってろ
ってお前はもう喰ったんだっけな」
「は……はい」
ナインは慣れた手つきで一人前の料理を拵えた
食べているその横で
サイはお腹を鳴らしてしまった
「喰ったんじゃねーのかよ」
「成長期なので
はは」
「しょうがねーな
ほら
お前も喰え」
ナインは皿をサイに渡した
「あ
ありがとう
ございます」
「今日は一日師匠のお宅の掃除をさせていただきます!」
「勝手にしろ」
そうは言ってもナインの家には家財道具もほとんどない
この家は基本寝るためだけの場所である
ちなみに趣味で集めている銃は知人の武器マニアの所で
厳重に保管してもらっている
夜
ナインが寝ていると
帰ったはずのサイがナインの寝室に静かに忍び込む
その手には銃
「すいません」
一言つぶやき引き金を引く
カチリ
弾は出ない
「何がすいませんだ」
ナインがベットの上で応える
「あのなー
弾が無いことくらい重さで気づけ
それが無理ならせめて装填確認くらいしろ」
「どうして」
「名をあげたくて俺を狙ったって訳じゃなさそうだな
誰に頼まれた
ありのまま全部言いうか
今死ぬか選べ」
「すいません!」
サイは土下座をしつつ後ろに手を回す
ザクッ!
サイの顔の近くにジャックナイフが刺さる
「探してるのはこいつか?」
「いつの間に……」
「ったく
本当に死にたいのか?」
サイは土下座で精いっぱいの声を出した
「お願いします!
死んでください!!」
「はい死にます
ってアホがどこにいるんだよ
いい加減訳話さないとほんとにやるぞ」
「姉ちゃんがさらわれて
あなたの死体と交換だと脅されて!」
「どんな奴だ」
サイの姉をさらったのはとある傭兵団
その傭兵団の名前をナインは
覚えている様な覚えていない様なという感じ
「しょうがねぇよな
こんな商売
知らないうちにも人から恨み買うだろうし」
「姉ちゃんはキレイか?」
「それはもう
自慢の姉です
はっ!
すいません!」
「何がだよ」
「姉の男の好みは背の高い人でして……」
「だから何がだよ!」
「ナインさんの背では」
サイの頭を殴る
「そんな話はしちゃいねーんだよ
いいか
俺の死体を持ち帰ったところで
お前は殺される
そいつらの目的が俺を殺して名を上げるなら
お前の存在は邪魔なだけだ
そしてそのキレーな姉ちゃんは
連中の慰み者になって飽きたら売られておしまいだ」
「そんな……」
「つまり
お前に残された道は
その傭兵団を潰すしかないってことだ」
「そんなこと」
「できないか?
お前は姉ちゃんのために
★5クラスの俺相手に引き金引いたじゃねーか」
「え
ナインさん★5なの!?」
「お前
俺を何だと思ってた」
「チビのおっさん」
サイの頭を強く殴る
「俺はまだ23だ」
「特別にいくつかレッスンしてやろう」
ナインと愛竜イザナミはサイの相棒翼竜クロンに掴まれ空を飛んでいる
「今
ナインさんを落としたら
殺せますかね」
「お前さっきの俺の話聞いてた?
それじゃあ何も解決しないって言ったろ」
「ダメ元で」
「チャレンジに俺の命を使うんじゃないよ」
「わかりました」
「じゃあ気を取りなおして
レッスン1
まずは敵の頭を潰せ
だ」
傭兵団のアジト
「おおボウズ
まさか本当にやってのけるとはな」
「カルネ姉ちゃんは無事だろうな!」
「約束したからな
檻に入れて指一本ふれちゃいねーよ」
「そうか
これが例の傭兵の死体だ」
クロンは大きな死体袋を傭兵団の前に投げ置いた
「へっへ
これで俺たちも有名傭兵団の仲間入りですね
ジュリド隊長!」
手下が死体袋をあけると
突然袋からガスが吹き出し部屋に満ちる
銃声が10発
次々に倒れる音
煙が引いた部屋
転がる死体
両手に銃をもったナイン
「ジュリドっつったか
やっぱ覚えが無いな」
死体の中には傭兵団のボスであるジュリドもあった
「しかし
さすがにここまであっけないと拍子抜けしちまうな
まぁ
ガキに俺が殺せると思ってる時点で
三下決定だけどさ」
マガジンを交換しながらナインが言う
「よーし
じゃあレッスン2だ
敵の頭を落とせば敵は混乱する
その隙に一気に逃げる」
銃声とボスの死体を見て傭兵団は混乱に陥った
その隙にサイは姉のとらえられた牢にたどり着いた
「姉ちゃん!」
「サイなの!」
「どいてな」
ナインは錠前を撃ち抜く
扉をあけサイ二人は抱き合った
「感動の再開の所悪いが時間が無い」
「この人は?」
「そういうのは後だ」
「レッスン3
これが最後だ
逃げるときはあとくされなく」
ナインは言うなりボタンのスイッチを押す
するとアジトは爆発と共に瓦礫と化した
「いつの間に爆弾を」
「ただやみくもに逃げてたわけじゃねーんだよ」
次の日の朝
「師匠!
朝です!」
「なんでいるんだよ」
「決めました
自分
ちゃんとナインさんに弟子入りします」
「だから
弟子とかとってねーっての」
「そーゆーのとってないから」
「お願いしますナインさん!」
「お前
俺の名前をどこで知った?」
「えっ
と
それはあなたがとても有名人だからです!」
「それもそうか
とにかく
弟子なんてとってないから他に当たれ
じゃ」
そう言い残し
ナインは相棒の竜イザナミに乗りその場から消えた
数時間後
アルカディアの傭兵ギルド
「ああ
ナインさん
君にお客さんだよー」
「まーたお前か」
「師匠!」
「なになに
お弟子さんだったの?」
「違う
勝手に付け回してるガキだよ」
「いーじゃないの
面倒見てあげれば
名前はサイくん
なかなかレアな竜に乗ってるよ」
「相棒は翼竜のクロンといいます!」
「翼竜?
どこで手に入れた」
「地元の裏山に卵があったので
孵化させました
師匠」
「だから
師匠じゃねえ
大体翼竜持ってんなら
さっさと売っぱらって
一生遊んで暮らしゃいーだろうが」
「クロンは相棒なので売りません」
「かー
ガキが言うじゃねーか
親の世話になってる身でよ」
「両親はいません」
「他に家族は?」
「……姉が……一人」
「姉ちゃんに苦労かけてんだろうが
さっさと家に帰れ」
「……っ!」
サイは何かを言おうとして
結局何も言わずにその場を去った。
「ちょっと冷たかったんじゃないの
師匠?」
「だから
師匠じゃねーんだよ」
翌朝
日が昇り始めた頃
ナインの寝室に一人忍び込む
その人影はナインのベッドに近づく
何か言おうとした瞬間
「誰だてめーは」
ナインはその人影の後ろに回りこみ
首元にナイフを立てた
「お……おはようございます
師匠」
サイだった
「お前
この家の場所は誰に聞いた」
「傭兵ギルドのサッソさんに」
あのやろう
いつか本当に絞める
「あの
お食事の準備が
できています」
「飯だ?」
ナインは台所まで行くと
見覚えの無い鍋が一つコンロに置かれていた
「お前が作ったのか?」
「はい」
蓋を開けて匂いを嗅いだ
「お前は食べたのか?」
「はい」
するとナインはそのスープを全て流しに捨てた
「何してるんですか!?」
「俺は自分か決めた相手の料理しか喰わねーんだよ」
「そんな……」
「作り直すから待ってろ
ってお前はもう喰ったんだっけな」
「は……はい」
ナインは慣れた手つきで一人前の料理を拵えた
食べているその横で
サイはお腹を鳴らしてしまった
「喰ったんじゃねーのかよ」
「成長期なので
はは」
「しょうがねーな
ほら
お前も喰え」
ナインは皿をサイに渡した
「あ
ありがとう
ございます」
「今日は一日師匠のお宅の掃除をさせていただきます!」
「勝手にしろ」
そうは言ってもナインの家には家財道具もほとんどない
この家は基本寝るためだけの場所である
ちなみに趣味で集めている銃は知人の武器マニアの所で
厳重に保管してもらっている
夜
ナインが寝ていると
帰ったはずのサイがナインの寝室に静かに忍び込む
その手には銃
「すいません」
一言つぶやき引き金を引く
カチリ
弾は出ない
「何がすいませんだ」
ナインがベットの上で応える
「あのなー
弾が無いことくらい重さで気づけ
それが無理ならせめて装填確認くらいしろ」
「どうして」
「名をあげたくて俺を狙ったって訳じゃなさそうだな
誰に頼まれた
ありのまま全部言いうか
今死ぬか選べ」
「すいません!」
サイは土下座をしつつ後ろに手を回す
ザクッ!
サイの顔の近くにジャックナイフが刺さる
「探してるのはこいつか?」
「いつの間に……」
「ったく
本当に死にたいのか?」
サイは土下座で精いっぱいの声を出した
「お願いします!
死んでください!!」
「はい死にます
ってアホがどこにいるんだよ
いい加減訳話さないとほんとにやるぞ」
「姉ちゃんがさらわれて
あなたの死体と交換だと脅されて!」
「どんな奴だ」
サイの姉をさらったのはとある傭兵団
その傭兵団の名前をナインは
覚えている様な覚えていない様なという感じ
「しょうがねぇよな
こんな商売
知らないうちにも人から恨み買うだろうし」
「姉ちゃんはキレイか?」
「それはもう
自慢の姉です
はっ!
すいません!」
「何がだよ」
「姉の男の好みは背の高い人でして……」
「だから何がだよ!」
「ナインさんの背では」
サイの頭を殴る
「そんな話はしちゃいねーんだよ
いいか
俺の死体を持ち帰ったところで
お前は殺される
そいつらの目的が俺を殺して名を上げるなら
お前の存在は邪魔なだけだ
そしてそのキレーな姉ちゃんは
連中の慰み者になって飽きたら売られておしまいだ」
「そんな……」
「つまり
お前に残された道は
その傭兵団を潰すしかないってことだ」
「そんなこと」
「できないか?
お前は姉ちゃんのために
★5クラスの俺相手に引き金引いたじゃねーか」
「え
ナインさん★5なの!?」
「お前
俺を何だと思ってた」
「チビのおっさん」
サイの頭を強く殴る
「俺はまだ23だ」
「特別にいくつかレッスンしてやろう」
ナインと愛竜イザナミはサイの相棒翼竜クロンに掴まれ空を飛んでいる
「今
ナインさんを落としたら
殺せますかね」
「お前さっきの俺の話聞いてた?
それじゃあ何も解決しないって言ったろ」
「ダメ元で」
「チャレンジに俺の命を使うんじゃないよ」
「わかりました」
「じゃあ気を取りなおして
レッスン1
まずは敵の頭を潰せ
だ」
傭兵団のアジト
「おおボウズ
まさか本当にやってのけるとはな」
「カルネ姉ちゃんは無事だろうな!」
「約束したからな
檻に入れて指一本ふれちゃいねーよ」
「そうか
これが例の傭兵の死体だ」
クロンは大きな死体袋を傭兵団の前に投げ置いた
「へっへ
これで俺たちも有名傭兵団の仲間入りですね
ジュリド隊長!」
手下が死体袋をあけると
突然袋からガスが吹き出し部屋に満ちる
銃声が10発
次々に倒れる音
煙が引いた部屋
転がる死体
両手に銃をもったナイン
「ジュリドっつったか
やっぱ覚えが無いな」
死体の中には傭兵団のボスであるジュリドもあった
「しかし
さすがにここまであっけないと拍子抜けしちまうな
まぁ
ガキに俺が殺せると思ってる時点で
三下決定だけどさ」
マガジンを交換しながらナインが言う
「よーし
じゃあレッスン2だ
敵の頭を落とせば敵は混乱する
その隙に一気に逃げる」
銃声とボスの死体を見て傭兵団は混乱に陥った
その隙にサイは姉のとらえられた牢にたどり着いた
「姉ちゃん!」
「サイなの!」
「どいてな」
ナインは錠前を撃ち抜く
扉をあけサイ二人は抱き合った
「感動の再開の所悪いが時間が無い」
「この人は?」
「そういうのは後だ」
「レッスン3
これが最後だ
逃げるときはあとくされなく」
ナインは言うなりボタンのスイッチを押す
するとアジトは爆発と共に瓦礫と化した
「いつの間に爆弾を」
「ただやみくもに逃げてたわけじゃねーんだよ」
次の日の朝
「師匠!
朝です!」
「なんでいるんだよ」
「決めました
自分
ちゃんとナインさんに弟子入りします」
「だから
弟子とかとってねーっての」
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