3 / 76
海神コンビ結成
海神コンビ結成03
つけ麺屋を後にした俺等は、『この後どうする会議』をする為に、コンビニへと立ち寄った。
各々雑誌を暫し読み、各々選んだドリンクを購入し、イートインに腰を下ろす。
「うげ。なんだよ海の飲み物」
得体の知れぬ真白なドリンクを、ぐびぐびと喉へ通す海。
「これ?杏仁豆腐ジュース。新発売だったから買ってみた」
「気持ちわっる……」
「神もひとくちいるか?」
「一生いらねえ」
見た目も中身も、海という人間ほとんどを愛してやまない俺だが、食の好みだけは好きになれぬ。むしろ、変えて欲しいと願っている。
俺が嫌なそれを、次から次へと体内へ注入していく海を呆然と眺めていると、背後からこんな声がした。
「うわやべえ、海神コンビじゃんっ。店変えようぜっ」
振り向くと、そこには顔も名も知らぬ男子学生がふたりいた。俺と目がかち合えば、彼等が慄いていくさまがわかった。
「あ?なにお前等。誰」
そう聞けば、ピシッと姿勢を正されて「失礼しました!」と頭を下げられる。不可解な彼等の行動に小首を傾げていると、脱兎の如く逃げ去られる。
傾けた首のまま、海に聞く。
「あれ、東校の制服じゃんね。なんで俺等のこと知ってんだろ」
俺が後ろを向いているその間に、海のドリンクは空になっていた。
「西校でのあの一件が、噂になってんだろ」
「あんなんでえ?」
「そ。あんなんで」
ふぅんと俺は、ブラックコーヒーへ口をつける。早々に手持ち無沙汰となってしまった海は、この場を出たがった。
「俺んち行くか」
各々雑誌を暫し読み、各々選んだドリンクを購入し、イートインに腰を下ろす。
「うげ。なんだよ海の飲み物」
得体の知れぬ真白なドリンクを、ぐびぐびと喉へ通す海。
「これ?杏仁豆腐ジュース。新発売だったから買ってみた」
「気持ちわっる……」
「神もひとくちいるか?」
「一生いらねえ」
見た目も中身も、海という人間ほとんどを愛してやまない俺だが、食の好みだけは好きになれぬ。むしろ、変えて欲しいと願っている。
俺が嫌なそれを、次から次へと体内へ注入していく海を呆然と眺めていると、背後からこんな声がした。
「うわやべえ、海神コンビじゃんっ。店変えようぜっ」
振り向くと、そこには顔も名も知らぬ男子学生がふたりいた。俺と目がかち合えば、彼等が慄いていくさまがわかった。
「あ?なにお前等。誰」
そう聞けば、ピシッと姿勢を正されて「失礼しました!」と頭を下げられる。不可解な彼等の行動に小首を傾げていると、脱兎の如く逃げ去られる。
傾けた首のまま、海に聞く。
「あれ、東校の制服じゃんね。なんで俺等のこと知ってんだろ」
俺が後ろを向いているその間に、海のドリンクは空になっていた。
「西校でのあの一件が、噂になってんだろ」
「あんなんでえ?」
「そ。あんなんで」
ふぅんと俺は、ブラックコーヒーへ口をつける。早々に手持ち無沙汰となってしまった海は、この場を出たがった。
「俺んち行くか」
あなたにおすすめの小説
貧乏子爵のオメガ令息は、王子妃候補になりたくない
こたま
BL
山あいの田舎で、子爵とは名ばかりの殆ど農家な仲良し一家で育ったラリー。男オメガで貧乏子爵。このまま実家で生きていくつもりであったが。王から未婚の貴族オメガにはすべからく王子妃候補の選定のため王宮に集うようお達しが出た。行きたくないしお金も無い。辞退するよう手紙を書いたのに、近くに遠征している騎士団が帰る時、迎えに行って一緒に連れていくと連絡があった。断れないの?高貴なお嬢様にイジメられない?不安だらけのラリーを迎えに来たのは美丈夫な騎士のニールだった。
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
Rは書こうか悩み中です。本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。