海神アオハル

華子

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海神コンビ結成

海神コンビ結成05

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 海へ抱く己の気持ちを知ったところで、俺は何を行動するでもなかった。今まで通り友達として接し、これまで通りの距離を保つ。
 告白なんて、愛しているだなんて、男の俺が少しでも口にすれば、きっと海は遠ざかってしまうと思っていたから。

 けれど。

「おい神。それ誰にやられた」

 ゴールデンウィーク明け。半壊した顔面と共に登校した俺を見るやいなや、海は怒りを露わにした。

「なんだよその酷え傷。どこのどいつが神を殴った」

 何故か、俺の胸ぐらを鷲掴んで。

「西校の濱口はまぐち~」
「んあ?濱口?なんでまたそんな巨体と。勝ち目ねえじゃん」
「だろー?だから、これよ」

 ズタボロな顔を指さした俺を見て、海は少し笑っていた。

「んじゃ、俺を武器に使え」
「は?武器ぃ?」
「神のちっせえ身長は、187センチの海くんがフォローしてあげよう」

 そう言ったその足で、ふたり西校に乗りこんだ。
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