海神アオハル

華子

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海神作戦

海神作戦13

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 クリスマスまであと一週間に迫った休日。海からデートの誘いがあった。
 電車を三本乗り継いで着いた先は、大型アウトレットモール。改札を抜けるとすぐに、俺の胸がきゅきゅんとさえずる。

「え……い、いいの?」

 何故ならば、海が俺と手を繋いでくれたから。

「こんな遠いとこまで来たんだ。神や俺が知ってる奴なんか歩いてないっしょ」
「で、でも相手は男の俺だよ?周囲からして見れば変──」
「俺は神とこうして、ずっと外でくっつきたかったのー」
「海ちゃま……」

 キュキュン、チュチュン、メロメロドッキュン。今日も海は、俺の心を容易く操る。
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