海神アオハル

華子

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海神作戦

海神作戦16

 昼飯後は、海と腕を組んでモール内を見てまわった。クリスマスシーズンだからか、星が空に散りばめられるよりも先に、光輝くイルミネーション。煌々と、着飾られる建物一帯。
 夜空の下、大きなクリスマスツリーを囲うようにして、多くの恋人たちが集まっていた。

「なんか、泣きそう……」

 キラキラ瞬く世界に溶け込めば、自然と涙腺が緩まった。そんな俺を見て、海は笑った。

「はあ?なんで?」
「だってここ外だぜ?アウトのドアだぜ?人いっぱいいるんだぜ?なのに海と腕組んで、キラキラ見られんだぜ?こんな幸せなこと他にある?」

 ぐすんとひたっていれば、海の大きな手が頭に乗せられた。

「来週のクリスマスも、ここで過ごすか?なんかサンタ来んだって」
「え、でもクリスマスは美咲と遊ぶんじゃ……」
「美咲とは昼にさくっと会えやいーよ。俺がクリスマス一緒に過ごしてえのは神だもん」
「海……」
「サンタと写真撮ってふたりでお揃いのなんか買って、手ぇ繋いで堂々歩いて。最高のクリスマスにしよーよ」

 な、と微笑まれたから、俺の瞳から涙がぽろんと出て行った。慌てるは海。

「げ!ガチで泣くの!?」
「うえーん、うえーん!」
「しかもその泣き方で泣くの!?めそめそ泣けよ!」
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
「赤んぼかよ……」
「ギャオーーース!」

 よしよしと頭を撫でてくれた海の手は凍てつく風に冷やされて冷たかったし、抱きしめられた際、頬にあたったダウンジャケットも氷のように感じたけれど。

「大好きだよ、神」

 海の心が温かかったから、俺はとろけていったんだ。
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