Aegis~裏切りに報いる影の正義

中岡 始

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第6幕

第1回リターン

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Aegisの計画通り、最初の投資リターンが大谷の口座に振り込まれた。大谷はスマートフォンで銀行のアプリを開き、取引履歴を確認した。そこには、確かにリターンの入金が反映されており、思わず息を呑む。
  
「本当に、来た…」  

大谷の口元がほころぶ。実際にリターンが振り込まれることで、自分が「特別な投資案件」に参加しているという確信が、ますます深まった。彼はすぐさま怜にメッセージを送信し、この成功を伝えたくてたまらなかった。
  
「リターンがちゃんと振り込まれたよ。ありがとう、怜さん。工藤さんには本当に感謝している」  

しばらくして、怜から返事が届く。  

「よかったですね!私も嬉しいです。工藤さんもきっと喜んでいると思いますよ」  

さらにメッセージが続く。  

「こんなにスムーズに進むなんて、やっぱり信頼できる人と一緒にいると安心しますね」  

怜の言葉に、大谷は再び心が温かくなるのを感じた。彼女の穏やかで控えめなリアクションが、彼にとっては信頼の証となり、ますます彼女に惹かれる思いが強くなっていた。そして、すでに次の投資を考え始めている自分に気づき、笑みを浮かべる。
  
「次の投資について、もう少し話を聞けるかな?」  

彼がそうメッセージを送ると、怜からすぐに返事が返ってきた。  

「もちろんです!実は工藤さんも、もし興味があれば次のステップについてお話したいとおっしゃっていました」  

大谷の心臓が早鐘のように打ち始める。この案件に、さらに深く関わることで、さらに大きなリターンが得られるはずだ。その期待感が、彼の思考をますます投資の方向へと駆り立てていった。

その日の夜、彼はベッドに横たわりながら、スマートフォンを手に再び投資の計画について思案していた。工藤(涼)が語っていた「少人数制の特別な案件」という言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
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