初めまして、一般女性。結婚してください!

狐音。

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あの日のコトバ

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それからというものの、紗綾は気まずくなり、マスコミも引いてきた頃に裏口から翔の家を逃げ出した。
家について、ソファに腰を下ろすと、ふぅーっとため息をついた。

波乱の1日。
成瀬翔というイケメン俳優にプロポーズされ、家にお持ち帰りされ…
『俺、紗綾の事好きなんだなあ』
「あぁーっ!!!」
どうしても、あの時の言葉が浮かんできてしまう。
あのドキドキはなんだろう。
翔があんなことを呟いたのは何故だろう。
そんなことを考え出すと、正常じゃいられないような気がしてきた。
よし。気晴らしにテレビ見よう。
録画して見れていなかったドラマがあった。
テレビに向かってリモコンのボタンを押すと…
『翔も飲んでる!新作サイダー発売!』
…CMに翔が出てる。前から見ていたCMだが、本人と出会ってしまった今、翔が画面の中にいるような気がしなかった。
まるで目の前にいるようで…!

やめよう。
ドラマドラマ。
…ドラマ?待て。今私が見ようとしているドラマの主演は翔だった。しかも恋愛物。
こんなもの見たら…
分かってはいたが、ボタンを押す指が止められなかった。

『俺さぁ、好きなんだよね。君のこと。』
再生ボタンを押したらいきなり告白シーンだった。
このシーンを見ていると、さっきまでの自分とヒロインを重ねてしまう。
ただ、画面の中の翔の笑顔は、なんだか  演技をしている   という感じが拭えなかった。
これも、さっきあんな体験をしてしまったからだろう。
…もう一度会って、話をしよう。
無言で立ち去ってしまったこと。
なんでそんな事を呟いたのか。
…本当に、私の事をどう思ってるのか。
そんな事を考えながら、ドラマの中の学生服を着た翔を見つめていた。


――――――――――――――――――――――――――

翔side…

?「翔~!ねぇ、この前のデートの約束はぁ?」
翔「ごめん!その日仕事入っちゃってさあ、ホント残念だよ!」
?「嘘つき。翔のマネージャーに聞いたもん、その日はOFFにしてもらった♪
私さぁ、翔に好きな子できたの知ってるんだよ?せっかく私という恋人がいるのに。
世間もいい感じに騒いできた頃なのに。
だから、謝罪の気持ちも込めて、二人だけで。ね?」

俺はあの女の言葉に、ぐうの音も出なかった。
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