BLオカマの異世界『推し事』日記～推しを成り上がらせる魔女の物語～

キャラクター紹介① ～ケイヤ～

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御門 慶也（みかど けいや） / ケイヤ
種別：転生者｜職業：ダークナイト（チート能力）｜年齢：17歳｜所属：紅の竜爪（副リーダー）
死因：部活の遠征で乗っていたバスの衝突事故による即死（ヒビキと同じ）
願い：【日本に帰ること】（ただし別の願いもある模様）
掟：【仲間を裏切ってはならない】


【経歴】
ヒビキと共に異世界オドルガルドに転生した日本人高校生。ホロレルの街の高ランク冒険者パーティー『紅の竜爪』で新人株でありながら副リーダーまで上り詰めた孤高の実力者。
女神アネストから「ダークナイト」の恩恵を授かり、生前に励んでいた剣道の腕前と持ち前のセンスが合わさってあっという間に頭角を現したダークホース。卓越した剣技と戦略眼、指導者らしい立派な人柄で周囲から高く評価されている。ヒビキとは中学時代からの同級生かつ心を赦せる親友であり、同じ剣道部の仲間として切磋琢磨しあうほどの中だった。しかし「守りたい」「死んでほしくない」という理由で彼の追放に賛成してしまう。

【生前】
転生前は都内の高校の剣道部不動のエースであり、文字通り無敗の男。知性と理性を兼ね備えた文武両道の優秀な学生だった。
実家は高級官僚や警察官、エリート公務員を輩出する名家であり、ケイヤも幼少期から国の運営に関わる人材になるべく様々な英才教育を受けて育った。教育とプレッシャーによって感情をコントロールし、他人に弱みを見せない高潔で孤高な人柄へと成長し、人を寄せ付けないオーラと振舞いもあって中学時点で既に浮いた存在になっていた。
そんな時、偶然同じクラスになった佐々木　響（ヒビキ）に声をかけられ初めて「友人」となる。差別意識や偏見を持たないヒビキの人柄に触れたケイヤは心を打たれ、初めて同年代の他人に「尊敬」と「友情」の念を抱いた。
剣道の練習でも何回負けてもめげずに強くなろうとする精神にも惚れ、生い立ちも過去も気にせずただ1人の友人として接してくれるヒビキに居心地の良さを感じていた。


【恩恵】：ダークナイト
ホロレルの街でも数少ない闇属性のチート職業。
自己強化をメインに数々の魔法を扱え、遠近両方の戦闘で活躍できる万能職（前衛職の憧れともされている）。
ただし闇属性という関係上、強化は出来ても回復・浄化というスキルは全く使えず、あくまで支援や回復を得意とする仲間と戦う事で真価を発揮する。
闇属性の攻撃と物理攻撃に非常に高い耐性を持ち、体力も大幅にアップする。生前、剣術に優れていたケイヤにピッタリな職業である。


【性格】
クールで冷静で理性的。人を寄せ付けないオーラの持ち主でありながら人を寄せ付ける謎の魅力を持つ。
周囲とは一線を画すカリスマ性と頭脳があり、勉学も武道も優秀。特に剣道に関しては全国トップを狙えるほどの腕前。
表情や口数は少なく、意志や信頼を伝えるのが非常に苦手で“誤解されやすい”というコミュニケーション能力において致命的な弱点を抱えている。
本来は人を信じ、大切にする誠実な男だが、それを表に出すことが下手。実直で他者に迎合せず、自分の中の“正しさ”でしか動けないため特に感情的な相手とはぶつかりやすい。
表に出るのは“ドライな実力主義者”という印象のみ。

【死因】
他県への部活の遠征中。乗っていたバスが衝突事故を起こして数十人の生徒、教員と共に死亡。唯一ヒビキと共に星の揺り籠で目覚め、異世界転生する道を選ぶ。
先にチート能力＝恩恵の説明を受けた後にすぐ転生されたので、ヒビキの具体的なチート能力については完全に把握していなかった（これが追放する原因の１つにもなっている）。


【掟】：『仲間を裏切ってはならない』
ケイヤに課されたこの掟は転生者として極めて厄介なもの。

この掟の恐ろしさは、第三者からの評価ではなく「ケイヤ自身が“裏切った”と認識した瞬間」に発動する点にある。

つまり、どれだけ利他的な理由であっても、自分の内面で「あの時の行動は裏切りだった」と認めた瞬間に命が絶たれる。このため、ケイヤは常に綱渡りのような判断を迫られている。
この掟は表面的には簡単そうに見えるが、実際には非常に複雑で「仲間とは誰なのか」「裏切りとはどの行動を指すのか」「裏切られた時の報復などは行えるのか」

という定義が曖昧で知る方法が存在しない為、人間関係や発言の一つ一つに神経を使う繊細な爆弾のような制約となっている。
特に仲間と意識している相手を傷つけるような選択をした場合、掟の罠にかかってしまう危険性がある。ヒビキをパーティから追放するという選択も掟的にはグレーなものであり、ケイヤの中に「ヒビキに死んでほしくない」という仲間としての情と正当な動機があったからこそ掟に違反せずに済んだ。
この為、ケイヤは掟に対して極度の慎重さを見せるようになり、自らの選択が「裏切り」と見なされるか否かについて常に強い警戒を抱いている。
パーティー内の対立（特にクレインとの派閥争い）でも一歩引いた中立を保たざるを得ない状況が続いているが、ヒビキの離脱後の対処にも翻弄されている。
この掟は「指導者に必要な信用と責任を背負わせるための枷」であり、指導者としての人生を歩んでいたケイヤが思い描く物語において最大のリスクとも言える。