戦闘ロボットASO~アークの軌跡~

ぴょん吉

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序章:アーク起動

02.格の差

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 今我々が使っているASOという名のロボットだが、このロボットは皆が思っているようなロボットとは大きく異なる点が一つある。

 腕を自由に動かすことができないということである。

 具体的に言うと例えば作業用ASOだと腕と作業道具が一体化したような腕を持っており、使用するときはボタン等を押し作業器具を動かすということである。

 なぜ腕を自由に動かすことができないかというと、操作をしようとしてもどのようなハンドルにするか全くもってイメージすることが出来なかったのである。

 ASOは、この点から皆が想像するようなロボットとは異なるのである。



------《~~誰でもわかるASOの初歩~~『ユートア国立ASO研究所』出版》------



 「よし!始めるか!」
 その言葉を合図にしたかのように戦闘は開始する。

 俺のASOの武装は右アームがレーザーガン、左アームがレーザーガトリングと背中にレーザー砲が二つ付いているというものである。因みにASOには腕を自由に動かす機能はないので剣などを扱うことが出来ないのである。
 相手のASOは両アームレーザーガンで他の武装はなしという珍しい(というか火力負けしてしまうので使うやつはただのバカ)装備であった。

 「こいつAFなめてんのか!?」
 と少しイラつきを覚えながらレーザーガンで的確に狙い撃ちする。しかし、それは相手の横移動により回避されてしまう。
 「なめた奴だがちゃんとやるんだな。」
 と思いながらまた4発レーザーガンで狙い撃ちする。撃ったものは避けた先に的確に射撃するという高等技術であったが、その4発全てが簡単に躱されてしまう。
 「なっ。」
 俺が全てを躱されたことに驚いていると相手がこちらに向かって一直線に走ってくる。レーザーガン以外の武装を他に持っていないので素早い移動によりこちらに急接近してくる。
 「くそっ。」
 俺は向かってくる相手に向かってガトリングを撃つがこちらに向かいながら全てを躱してくる。
 「なに!」
 後ろに最大速度で後退して後ろのレーザー砲で射撃するが、それもまた躱されてしまう。
 そして遂に俺にほとんどゼロ距離と言っていいほど接近し、ぶつかる直前に上に跳び下を向きながらこちらにレーザーガンを撃ってくる。その全ての弾が当たり俺のASOは行動不能となってしまう。

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 『BATTLE ENDED』という文字が画面に映ったまま俺は驚愕し動くことが出来なかった。
 今では時代遅れとなっている装備と戦法、しかしそれを可能にしてしまう程の圧倒的操縦技術。格の差というのを思い知った。圧倒的な敗北。しかしそれとは裏腹に俺はそのASO操縦技術に見惚れていた。
 「世界は広いってことかぁ。」
 『強いやつを求めてプレイヤー対戦』なんてAFなめていたのは俺の方かもしれない。
 「これはアニメや小説にあるような、『主人公修行する』みたいな感じの期間に入ったのではないか?」
 最近少しマンネリ化してきたので新しい戦闘スタイルに変えるのは新鮮でいいのかもしれない。
 「よし!これから作戦名『星影一月超絶特訓~夏休みだから思いっきり羽目を外しちゃおう~』作戦を発令する。今日の夜から徹夜という暇な学生の特権を使用するしかないようだな。やったるぞーーー、うおおおおおおお。」

 地獄の特訓の日々が始まったのである。
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