戦闘ロボットASO~アークの軌跡~

ぴょん吉

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序章:アーク起動

01.星影一月

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 夏、何故夏というものがあるのかと言いたくなるくらいのむさぐるしい暑さだった。

 時は、4015年7月19日。丁度昨日から夏休みという名の天国が始まったばかりだ。

 場所は、宇宙の片隅SC16。ユートア所属の世界で16番目に宇宙に打ち上げられたスペースコロニーだ。

 俺がここに来た時なぜスペースコロニーなのに四季があるんだよ、と思ったがお偉いさんがこの四季というものが好きらしく研究者に頼み込んで四季というシステムを作ってもらったらしい。そこまでしてやってもらったのはよくわからないが確かに秋や春などは最高だが、夏と冬はまぁ察してくれ。

 コロニーなのでセミなどはいないがとにかく暑苦しかった。

 暑苦しいなら家に入ってエアコンつけろだって?そういうわけにもいかない。今日に限ってじいちゃんに仕事を手伝えと言われている。

 じいちゃんの仕事はASOやその他機械などのメカニックで、親父もメカニックなのだが親父は軍に所属して軍のメカニックをやっている。

 そして、偶に「実家でやった方が落ち着てできる。」という理由で重要なものや極秘のものはじいちゃんの工房で造るのである。

 そんな中、俺が何を手伝うかというとそういった物資などの運搬である。親父が持ってくる物はでかいので車に入れても出し入れが難しく壊してしまう可能性があるからASOを使い慎重に運ばないといけないのであるが、親父とじいちゃんは凄いASOを作れる癖に操縦がからっきしなので俺が手伝っているのである。

 そんなことを考えながら歩いているとじいちゃんの工房についた。因みにじいちゃんの工房は家から歩いて10分くらいしたところにある。

 うちがSC16に移って来た時、一緒に移ってきたじいちゃんだが基本的に工房で寝泊まりはしているものの偶に着替えを取りにきたり、風呂に入ったりするのである程度近い方がいいらしい。

 工房の中に入ると親父とじいちゃんが待っていた。

「おお、やっと来たか一月、早く作業を開始したいからちゃっちゃと運んでくれ。」

「いや、親父。俺遅れてないからな。あと久しぶりに会った息子に最初にかける言葉がそれってどうかと思うぞ。」

 と悪態をつきながら俺、星影一月ほしかげいつきは作業を始める。

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 今回は荷物の量が多かったからいつもより時間がかかり30分もかかってしまった。

「おーやっと終わったか。」

「ほんとやっとだよやっと。ていうか今回ちょっと量多すぎだろ一体何作るつもりなんだ?」

「ん?あーASOだよ、ASO。」

「ASO!?戦闘用?それとも作業用?どちらにしろいつもより量が多いけど.........」

「ああぁ戦闘用だ、戦闘用。今回は武器も俺が作るからな。」

「え!?」

 いつも武器は設計だけしてあとは他に任せる親父が一から作るってことは相当重要な期待なんだろうなぁ。

 そう考えていると

「おう、終わったか。」

「ああ、じいちゃん終わったよ。」

「そうか、じゃあとりかかるとするかのう。」

「え!?今回はじいちゃんも一緒に造るの?」

じいちゃんも昔は軍一のエンジニアと言われていたのでこの二人が造るとなると凄いASOができそうだ。と言うかそんなの動かせる人いるのだろうか.........

「ああ、今回はちと重要なもんだからな。」

「まぁいいやじいちゃんいつもの借りるよ。」

「OKじゃ。セッティングはしてあるぞ。」

「わかった。じゃあまた。」

 と言いながら僕は奥へと歩きだす。

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 奥へ進んで少しすると一つの部屋が見えた。部屋のドアには『AF部屋』と書かれたプレートが掛かっていた。

 『AF』それは今若者達の中で大流行しているゲームである。このゲームの内容は自分がASOのパイロットになり仮想の敵や全国のプレイヤーを相手に対戦するというものである。

 操作は一辺2mの立方体で中はASOのコックピットと同じ構造になっており、そこの中でまるで自分がASOを本当に動かして対戦しているような臨場感を持ちながら闘うのである。

 操縦はASOと変わらないので今では軍のシュミレーションなどにも使われている。

 因みにこのゲームはじいちゃんが暇つぶし・・・・に作ったものである。暇つぶしで大人気ゲームを作るなど家のじいちゃんはどうにかしている......

このゲームは、ステージなどでゲットしたゲーム内マネーでカスタムパーツを買い自分のASOをカスタムできるというところもこのゲームの魅力の一つである。カスタムデータはスマホ対応の専用アプリに保存されアプリとAFを連携させることによりカスタムしたASOをAF内で動かすことができる。

 アプリにはランキング機能もついており、このランキングはステージクリア時やプレイヤー対戦後にもらえるポイントの総合点で決まる。因みに俺はランキング一位である。まぁランキング一位と言ってもじいちゃんからシステムのありとあらゆることを教えてもらっているからある意味とれないほうがおかしい。

 営業はじいちゃんの知り合いがやっているというゲーム会社に営業は任せているらしい。公式大会なども開いてはいるが賞金などもあるので未成年は出場できないのでAFランキング一位『月影』は謎の人物となっている。

 ゲームを立ち上げると選択画面が映る。

 《NPC対戦》と《プレイヤー対戦》という文字が映っている。

 俺はすぐさまプレイヤー対戦を選ぶ、流石にじいちゃんにシステムのことをいろいろと教えてもらっているからNPCははっきり言って雑魚だ。

 なので最近は強いやつを探しにプレイヤー対戦をひたすらやっているのである。

 ロードをはさみ少しすると対戦相手が決まったらしく画面上に対戦相手の名前が表示される。

 「『UNKNOWN』?中二病か?まぁ俺のアカ名もそう変わらない気がするがな。」

 「よし!始めるか!」
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