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第12話 王都に出発1

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セルディクの町に着いたのは夕方だった。
巨大なドラゴンが来て町がパニックになったが今は落ち着いている・・。
今はギルドマスターの部屋に来ている。
『ハヤト!あ、あのドラゴンはなんなんだ!
説明してくれ!!』
『驚かせてごめんなさい。弟子達の修行で竜山に行ってきたんです。その時n・・
『待て!待て!待て!!!今何て言った?!竜山に行ったとか聞こえたんだか!?』
『はい。行ってきましたよ。』
『しれっと言うんじゃない!!!あそこは危険度SSSの危険地帯なんだ!!何かあったらどうするんだ!!』
『でももう行って来ちゃったし・・てへ。』
『てへ。じゃねぇぇえーーー!!!』
『まあまあ落ち着いてください。誰も死んでませんから。話を続けていいですか?』
『ハァ、ハァ、あぁ、続けてくれ。』
『えっと、ここに居るロウは職業がドラゴンテイマーだったんです。だかr・・・
『なんだってぇぇぇぇぇ!!!』
『ゴルドンさん!話が進まないので最後まで聞いてください!!』
『す、すまん。続けてくれ。』
『弟子達の修行のついでにドラゴンをテイムしていたんです。弟子達が馬車で帰るのは絶対嫌と言うのでドラゴンに乗って帰って来たんです。』
『もう驚きすぎで逆に冷静になって来たよ。で、修行はどうだっんだ?』
『論より証拠!見てやってください。』
ゴルドン、暫しの沈黙・・・目玉が落ちそうなぐらい見開いて居る・・・・・。
カタカタ震えながら、『なんだこれは・・・1人で一軍隊壊滅できるぞ・・・おまえらが本気になったら世界を滅ぼせるんじゃないか?』
『出来ると思いますよ実際・・てへっ!』
『てへっ!じゃねぇぇぇぇぇーー!!』
『ギエン、お前達、今日はこれで終わりだ!
帰って休め。明日遅れるなよ!』
『師匠、分かりました。明日またお願いします!!』
皆んなも頭をさげてでて行く。
『さてゴルドンさん、弟子達の事なんだが。
あいつらには明日の護衛任務が終わったら俺から卒業させようと思う。各国を周り色々な物を見てほしい。そして色々な理不尽をぶっ飛ばしてほしいんだ!』
ゴルドンは黙って聴いている。そして、
『ハヤト、お前は大した奴だよ!弟子達を使って世直しか・・・あいつらなら問題なくできるだろうな!でもお前はどうする?』
『俺はしばらくここに残って軽く弟子の育成に励むよ。このギルドには世話になっから冒険者のレベルを底上げするよ。適度にね。』
『そうか助かるよ。本当に適度に頼むぞ!』
『えぇ。それではまた明日お願いします。』
『あぁ!よろしく頼むぞ!』
そして俺は部屋を出てロビーに出ると弟子達かつが集まり、イレーナさんが口を半開きで固まっていた。
『どうしたんだ?皆んなで集まって?』
『あっ!師匠!自分達のステータスがどうなったか見てたんです!!!』興奮しながらパルが話す。
『凄いです!!!師匠!!私たち凄い事になってるんですね!!!』
『確かに凄い事になってるな!だか慢心してはいけない!お前らより上がいると思って精進するんだ!!そして、その力は弱い者のために使うんだ!!分かったな?』
『『『『『『はい!』』』』』』

次の朝皆んな集まっている。
『ゴルドンが、この面子が護衛するなら軍隊が来ても心配ないな!!』
皆んな照れ笑いをする。
馬車は全部で3台先頭に俺とエル、中央にギエンとパル、最後尾にジンとエマ、ロウはレッドドラゴンに乗り上空から偵察している。
馬車に乗り込む時に弟子達が躊躇してたのは少し笑えた。

すると偵察から帰ってきたロウが
『5キロ先に待ち伏せです。人数32人です。』
『ありがとう。引き続きよろしくな!』
『はい!』とまた上空へ上がっていく。
『ゴルドンさん聴いての通りだ。どうしますか?』
『馬鹿な奴らだ知らないとは言えこの面子に待ち伏せするとは・・・。ハヤト、このまま進んでも問題ないか?』
『罠と知ってて罠ごとぶっ飛ばすという事ですね?』
『そうだ!行けるか?』
『もちろんですよ!皆んなに伝えて来ます。』
弟子達は嬉々としてやる気満々だ。
『こちらを殺しに来る奴には容赦するな。
だか、お前達が3割も力を出したらこの辺りが更地になってしまうから考えて力を出してくれ!!』
『『『『『『分かりました!』』』』』』
待ち伏せしている方々に同情するのであった。

【神様の部屋】
『面白くなってきたぞ!!』
『でも一瞬で終わるんじゃないか?』
『あの子達がどんな戦いをするか楽しみ。』
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