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第11話 王都に行く前に2

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白金貨1枚を払って店を出る。
(まぁ投資だと思えばいいか!)
『師匠ありがとうございます!大事に使わしてもらいます!』ジンが言う。
『あぁ、お前たちの身を守る相棒だ大事にしてやってくれ。さて早速いくぞ!!』
『師匠!何処へ行くんですか?』
『もちろんお前達を鍛えにだよ!!
とりあえずギルドまで行くぞ!!』
『『『『『『はい!!』』』』』』
ギルド前にはイレーナさんと鬼人の斧の3人が待っていた。
3人はギエン達の前で綺麗な土下座で
『あの時は本当に悪かった。俺達は調子に乗っていた。あんたの師匠に気付かされた。
俺達はこれからまだまだ精進する。
『『『本当にすまなかった!!』』』
『あぁ、そう思ったのなら十分だ!!皆んないいだろ?』
皆んな頷く。
『師匠から貰ったチャンスを無駄にしない様にな!!さぁ立ってくれ。』
立ち上がった鬼人の斧の3人。
俺の方に向き直る・・・・。
(ん?この流れは・・・・マズイ・・・)
『『『師匠!!弟子にしてください!』』』
(やっぱりかぁぁぁぁぁーーい!!)

苦笑いしているイレーナさんに馬車を借りることを伝える。
『ええ、聞いてるわ。弟子を鍛える為なのよね?』
『そうです。なるべく早く返しますね。』
『鬼人の斧は帰って休め。いいな!』
『分かりやした!師匠!』
『よし、他の皆んなは馬車に乗るんだ!今から相当揺れる!!耐えろ!!』
パルが『もしかして師匠が引くんですか?』
『正解だ!!時間が無いから急ぐぞ!!』
俺はステータス全開で森の中へ走っていく・・・。』
イレーナさんは呆然と馬車を見送るのだった。

今、森の中を爆走中!!後ろからは叫び声
しか聞こえないがそこは特訓という事で耐えてもらう。たまにエリアヒールを荷台に放つとまた元気に叫び声が聞こえる。
エリアヒールを10回程かけた頃、目的地に到着した!!
荷台を覗くと皆んなぐったりして動かなかった。仕方ないのでエリアヒールをかける。
『こ、ここは地獄か?天国か?』ギエンがフふらつきながら馬車から降りる。
『皆んなヒールをかけたから元気だろう?早く馬車から降りるんだ!!』
皆んな身体は元気だが気持ちが折れている。
『皆んな!しっかりしろ!!まだ準備体操だぞ!!これからが本番だぞ!!』
『よし!ここで少し休憩する。アイテムボックスから水やパンや干し肉を出す。みんな食べながら聞いてくれ。この岩山は竜山だ!』
『『『『『『ぶぁぁぁぁぁー!』』』』』』
『し、し、し師匠・・・もしかして特訓の場所が竜山・・・?』
『ギエン君・・正解!!!』
『いやいやいやいやいや!!!Aランクのパーティーが束になっても勝てないのに俺たちなんて一瞬で消し炭ですよ!!!!』
『し、師匠・・流石に無理があるのでは?』
いつも無口なジンも不安がる。
他の面々も固まってる。
『あっ!いい忘れていたけどロウはドラゴンテイマーなんだよ!』
『『『『ええっぇぇぇ!!!』』』』
殲滅の刃の面々は目を丸くする。
『だ・か・ら・ドラゴンを捕まえて空を飛んで帰らないと帰りもアレで帰る事になるよ』
親指で馬車を指す。
弟子達一堂綺麗に項垂れる。
『勝算も無くて言っている訳じゃ無いんだぞ!ちゃんと作戦がある!!』
『説明するぞ。まず、竜山に入ってお前達のする事は【索敵】だ。』
『【索敵】ですか?』パルが首を傾げる。
『そうだ!戦闘において敵の位置味方の位置を知る事が一番大事だ!!かと言って、長閑な場所で【索敵】したところで身につくのはいつか分からん!!だから極限状態て命の危険を冒しながらやれば嫌でも身につく!!』
『師匠、今サラッと命の危険って言いました?』
『いや、言葉の綾だよ・・・。
そしてここからが本番だ。俺とパーティーを組んだ者は経験値を分割して貰えるんだ。分かるか?レベル600~2000オーバーのドラゴンを倒した時の経験値がどんな物か?さらにスキルで経験値が100倍になる。いいか?
俺が倒せば良いんだ!!』
弟子達の目が輝きを取り戻す。
『約束しよう!!ここから出る時は俺以外には負けないだろう!!!もちろん、ドラゴンにもだ!!!』
『師匠!本当か?俺強くなれるのか?』
『感動し過ぎて震えている。』
『師匠見たいな魔法が打てるの?』
『私の魔法も馬鹿にされない様になるの?』
『エルも強くなりたい!!』
『俺もドラゴンを捕まえないと帰りは馬車の刑だから頑張るよ』
5人が一斉にロウを見て、
『『『『『絶対頑張れっ!!!』』』』』
俺は最後のスキル【ステータス上昇・極】を取得した。
レベルアップ時のステータス上昇を5倍にする。
『さぁ、最強になりに行こうか!!』
『『『『『『おぉぉぉぉーーっ』』』』』』
『皆んな【索敵】を忘れるな!!周りを警戒しろ!!』
ジンが叫ぶ!『上だ!!』上空から青いドラゴンが爪で襲いかかる!!
俺は【ウィンドカッター】を放つ!!
ドラゴンを普通に通過した後上下に分かれる青いドラゴン・・・。その瞬間弟子達の頭にレベルアップが鳴り響く!!
今のレベルを見たいがギルドに帰ってからのお楽しみにした。
とりあえず青いドラゴンはブルードラゴンだった。(そのまんまかい!)魔石を回収して死骸もアイテムボックスにしまう。
『よし!この調子でいくぞ!!』
『『『『『『はい!!』』』』』』

結果 レッドドラゴン✖️2
   ブルードラゴン✖️3
   地竜     ✖️2
   ワイバーン  ✖️8
最後の方はパルがファイヤーボールでワイバーンを倒し、ギエンとジンは2人で地竜を仕留めていた。エマは聖属性の魔法を最上級まで覚えてみんなを支援していた。
エルは地の精霊ノームと契約しドラゴンの足止め、ロウにはドラゴンが寄ってこなかった。
『皆んなどうだ?作戦は成功だろう?』
『さすが師匠だぜ!!』
『さて後はロウがドラゴンをテイムするだけだな?』
弟子達で【索敵】を使う。
すると一斉に足元を見る。
ジンが『下か!!』と呟く。
『よし!!ここを切り抜く!!』
【次元斬】で足元を丸く切る。円柱になった岩が落ちて行く。
『俺がロウを連れて行ってくるから待っててくれ。』
『師匠!気をつけて!』ギエンが敬礼をする。
俺は穴の中に入り自然落下する。風魔法を使い落下の勢いを殺し地面に着いた。
『暗いな、【ライト】!』
目の前には大きさが分からない程大きいドラゴンが丸くなって寝ている。
『凄いな。』【鑑定】!

エンシェント ドラゴン
LV 4800
体力 42000
魔力 720000
攻撃 55000
知力 72000
防御 52000
敏捷 38000

【スキル】
竜の砲口

『ステータスも凄まじいな。スキルも持ってるし。』
ロウが近づくとドラゴンの目が開く。
ゆっくりと鎌首をもたげロウの正面に立つ。
ロウが両手を伸ばす。
ドラゴンが思いっきり羽根を広げる!!
ロウはドラゴンと会話をしている様だった。
『ロウ、どうだ?』
『師匠!力を貸してくれるそうです!!
成功です!!』
『よくやったぞ!!他のドラゴン達も仲間にできるのか?』
『もちろん出来ますよ!!』
『そうか!それじゃあ帰ろうか!!』
『ドラゴンに町の手前まで送ってくれるか聞いてくれないか?』
ロウがドラゴンと向かい合う。
『行ってくれるそうです!』
『じゃあ帰ろう!!』
大きな出口から飛び立つ!!
ギエン達の居る所へ降りる。ギエン達も口をあんぐり開けて立ち尽くしている。
『良かったな!馬車の刑にならなくて!』
『『『『『『よくやった!』』』』』』
馬車をアイテムボックスに入れてドラゴンに乗る。
『スゲー!気持ちいいー!』
『ロウ、お前は凄いな。』
『きゃー!高ーい!』
『横で騒がないでください!!』
『お兄ちゃん凄いー!!』
『全ては師匠のおかけだよ!強くなれたのも師匠のおかげです。』
 『皆んなよく頑張った!!これでお前達はこの国の宝になった!これに満足せずに日々精進する様に!!』
『『『『『『はい!!』』』』』』
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