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第25話 スタンビート終了

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王都上空に来ると粗方片付いていた。
『ねぇ、あれってエルちゃんよね?』パルが指差す。
『あぁ、僕と同じで精霊達を纏っているんだね!』ロウが説明する。
『エルはそんな事が出来るのか!凄いな。』
俺は感心した。
『なんか遊んでる様に見えるんだけど!
あっ!ギエンの方に向かってるよ!』
『ギエンが焦ってる!!あははは!!』
パルとエマが笑ってる。
『それじぁあ降りますね!』
2人の元へ降りていく。
『ギエン、エル、お疲れ様!!よくやったな!』
『師匠!見てた?見てた?エルの【精霊装】!』
『あぁ!見てたぞ!凄かったぞ!まだまだ進化しそうだな!!』
『えへへっ!』
『お前らも無事に終わったんだな!』
ギエンとジンがハイタッチする!
『さあ、とりあえず騎士団と合流しようか。』
騎士団長達がこちらに歩いてくる。
『大したもんだよ!あんた達は俺達の常識の外にいるようだ!さあ、城に戻り報告をしよう。』

『この度の働き大義であった!この規模のスタンビートを無傷で凌ぐことなど前代未聞だ!国民に代わって礼を言う。』
『はっ!お褒めにあずかり光栄です。』
『特にハヤトとその弟子達は鬼人の如き働きをしたと聞く。褒美をもって礼とする。』
『はっ!ありがたき幸せ!!』
『ファイデル王、ご報告があります。』
『申せ。』
『はっ!今回のスタンビートでクレイドの町、王都、上空で強い魔物の存在を確認しました。
弟子達の報告では1匹は蝙蝠の翼で人型だったそうです。』
騎士団長達の雰囲気が変わる。
『何!誠か!スタンビートの原因は魔族だったか!で、その魔族はどうした!?』
『弟子達が勢い余って倒しました。』
『た、倒したのか?魔族を?』
『はい。強いと言っても通常1秒かかるものが2秒になった程度です。問題ありません。』
『う、うむ。お主がそう言うのであれば、そうなのであろう。
あとなハヤト。騎士団長達から話しがあるそうだ。聞いてやってくれ。』
(ここで来たか・・・帰って、ゆっくりしたいんだが・・・)
騎士団長達が跪きカルメンが口を開く。
『俺達は王都で最強の騎士団だと自惚れていた!自信を打ち砕かれ俺達だけではスタンビートは止めることは出来なかった!自分達の無力さを思い知った!そして皆で話し合い決めた!』
騎士団長達が、俺を見て頭を下げる。
    『弟子にしてください!!!』
声が揃う。
俺が躊躇しているとエルが寄ってきて。
『師匠!エルからもお願いします。』 
騎士団長達がエルを見る。
『女の子に小枝で打ちのめされて、スタンビートでは何も出来ず、今、騎士団長さん達の心はどん底なんです。そこでチャンスを掴もうと必死なんです。きっと王様もただとは言わないと思うから助けあげて欲しいです。』
(なんか傷に塩を塗り込む発言があったような・・さらっと報酬の交渉も入ったぞ!)
俺とエルが王様の顔を見る。
『分かった。報酬を出そう。それと部屋も用意しよう。よろしく頼む。』
『分かりました!修行は明日から2日間行います。レベルの高い魔物がなるべく多くいる場所を教えてください。


神様の部屋
『スタンビートも終わったか・・・祭りが終わった後のようだな。』
『そうね、でも魔族が出て来たってことはもうひと騒動ありそうだわ!』
『また弟子が増えたな!新生騎士団ができるな!!』
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