天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

文字の大きさ
32 / 183

第31話 許せぬ罪

しおりを挟む
『それは誠か!!ギルドが絡んでいるのか?
我が国でふざけたことを!!!許せぬ!!許せぬぞ!!!!ギルドマスターを呼べ!!すぐ呼べ!今呼べ!!直ちに呼べ!!!』
ファイデル王が報告を聞き、玉座から立ち上がり顔を真っ赤にし今にも血管が切れそうな勢いである。
『お主達、大義であった!ギルドマスターが来るまで下がって休め。』
『はっ!!』

『ハヤト殿どう思う?ギルドが関与していると思うか?』
『いや、恐らくAランクパーティーの単独だと思う。討伐部位を貰っているし、ギルドだったら交換条件が成り立たない。とにかく冒険者の中にクズが居るのは確かだ!』
俺はカルメンをふと見ると雰囲気が変わっていた。
『カルメン、強くなったな!!実感はあるか?』
『おお、忘れていた!確かに身体は軽いし力が湧いてくるぞ!!』
カルメンを【鑑定】する。

カルメン・エンバンス
職業 剣王
LV  1202
体力 106980
魔力 23700
攻撃 167900
知力 36900
防御 107500
敏捷 127490

【スキル】
剣技・極
攻撃力増加・大
索敵

『落ち着いたら自分のステータスを確認するといい。別人になってるぞ!この件が解決したら、兄弟子達と模擬戦をしてもらうからな!楽しみにしておいてくれ!』
『そ、そうか!どこまで通用するか楽しみだ!!あっ!ステータスは今から見て来てもいいだろ?』
『ああ、ここに測定器があるなら皆んな見て来ればいいぞ!心の準備をしてな!』

俺は部屋に戻り一息つく。
(それにしても絶対に許さん!絶対に許す訳にはいかないぞ!)
森での怒りが込み上げてくる。この理不尽極まりない行為を思い返して。

ベットに仰向けで考え事をして居ると乱暴にノックする奴がいる。
扉を開けるとカルメン達が雪崩れ込んでくる。
『師匠!!!!ありがとうございます!!俺達感動しています!!!』
12人の騎士団長達からもみくしゃにされている。
(女性騎士団長ならいいが男達はちょっとな・・。)
『お、落ち着け!!嬉しいのは分かるがまだ特訓は終わってないぞ!!兄弟子達との模擬戦が残ってるんだ!兄弟子達はお前達より強い!!気を抜くなよ!』
『はい!!!』
するとギルドマスターか着いたと報告があり騎士団長達と謁見の間に移動するのだった。

ファイデル王は務めて冷静に話をする。
『ギルドマスター・ロイドよお前の知っていることを正直に話せ!!良いな!?』
『はっ!誓って!』
『ハヤト!今日あったことを事細かに漏れなく話してやってくれ!』
『はっ!分かりました!!』
俺はロイドに事の顛末を話して聞かせた。
そしてダメ押しで助け出した少女2人に話をさせる。
『私達は孤児院で暮らしています。薬草を採取して売ったお金で生活していました。そしたらもっと質の高い薬草があるから一緒に行かないかと誘われました。つい、誘いに乗ってしまい気付くと縛られて魔物も前に置き去りにされました・・・。』
恐怖がぶり返して2人とも震え出す。
ロイドは両手を床に付き肩を震わせている。
『ロイドよ!!嘘偽りなく話せ!!』
ロイドは肩を震わせ、床に握り拳を押し付けながら絞り出すようなこえで答える。
『こ、これはギルドに登録している〈誓いの剣〉の仕業です・・・。奴らは定期的に魔の森の魔物討伐に名乗り出ています。今日も討伐部位を持ち込んでいます・・・。』
『ロイド!誠であろうな!?』
『はっ!!誓って!』
『我が国でこのような事が起こるとは・・・。
ファイデル王は落胆の表情を落とし深い溜め息をつく。
『ロイドよお主の監督不行き届きの罪はま逃れぬぞ!!』
ロイドは項垂れる。
『カルメン!一緒に行って奴等をここへ引きずり出せ!!暴れても殺すなよ!必ず生きたままここへ連れて来い!!』
『はっ!!仰せのままに!!』

これから〈誓いの剣〉は地獄の罰を受ける事になるのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!

IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。  無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。  一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。  甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。  しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--  これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話  複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...