天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第46話 エンフォード親子

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覚悟を決め静かに話す。
『俺はグロウド・エンフォードだ。お前の名を教えてくれ。』
『アマクサ・ハヤトだ。』
俺は覚悟を決めたグロウドを見据える。
『ハヤトか、、いつも逆らわない息子達が俺を必死に止めた訳が分かった・・・。
息子達は俺が無理矢理連れて来たんだ。許してやってくれ。頼む・・・。』
グロウドが頭を下げる。
息子達が目を丸くして驚く。父親が頭を下げたところなど見たことがなかったからだ。自分が悪くても決して、意地でも下げなかった頭を自分達の為に下げたのだ。
そして悟る今から父親が死ぬんだと・・。
怒られてばかりだった。殴られてばかりだった。だけど、自分達の為に頭を下げる父親が目の前にいる。
涙が溢れてくる、、、早くしないと・・・
息子達が同時に動く!!
父親の前に出て地面に頭を付けて土下座する。
『お父さんを殺さないで!!!!!俺達が悪かったんだ!!!お願いだ!お願いしますぅぅぅーー!!!!』
エウロが涙と鼻水でまみれ額から血を流しながら土下座する。
『ハヤトさん!!俺達のお父さんを殺さないで!!!俺に出来ることならなんでもする!!!!お願いだから!!!お願いだからあぁぁぁぁ!!』
アウロイも泣きながら額を地面に擦り付けて頭を下げる。
『お、お前達・・・・・こんな俺を・・』
グロウドの頬に涙が流れる。

エンフォード親子の姿を見て、これぐらいで許してやるかと笑みが溢れた。
『息子達を大事にしろよ!お前の命の恩人だからな!』
息子達は安堵で泣き崩れる。
俺は魔力を収め号令をかける。
『皆んな!終わったぞ!集まってくれ!』
アースジャベリンを解除するとオッサン達が崩れ落ちる。

エンフォード親子が目の前にへたり込んでいる。
『ここは簡単にお金で方を付けようか!』
俺は問答無用で条件を出す。

ここに来た人間1人につき金貨3枚、合計金額
金貨369枚。治療費白金貨3枚。
合計、白金貨6枚、大金貨6枚、金貨9枚
これで手打ちだ』

グロウドが顔を上げて口を開く。
『ハヤト殿、治療費とは何のことだ?文句を言う訳ではないが教えてくれ。』
俺はため息をつき指を差す。
『あんたらの治療費だよ!!そんな身体で仕事出来るのか?金を稼げるのか?
治療しなくていいと言うなら良いけどね!』
グロウドはもう治らないと諦めていたので頭が追いつかない。
『ハ、ハヤト殿、この怪我が・・治るのか?』
恐る恐るグロウドが聞く。
『何を言ってるの?!師匠に治せない怪我や病気がある訳ないじゃない!!そこら辺の治癒士と一緒にしないでよ!!』
エマがドヤ顔で話している。

『取り敢えずお前らを治すぞ。お前ら、親父の腕を持て!いくぞ、【パーフェクトヒール】!!』
魔力の固まりが親子を包む。
グロウドの腕が元に戻り問題なく動く。足も傷がなくなり元通りになる。息子達の怪我も全て治った。
3人共身体を動かして確認する。
『凄い・・・あれだけの怪我が一瞬で・・・ん?膝の古傷まで治っている・・・』
息子達も驚いている。
『ハヤト殿、感謝する!これからは息子達とやり直す!時間は掛かるだろうがな!』
親子揃って頭を下げる。
『それはいいけど後ろのオッサン達を連れて帰ってくれよ。歩けるぐらいは回復しておいたから。』
『分かった。明日出直してくる。本当にすまなかった。』
エンフォード親子の後ろ姿を見送る。

『ロウ、今から俺と一緒に王宮までアルノー達を迎えに行ってくれ。』
『はい!分かりました!』
『他は、先に休んでいてくれ!行ってくる。』
『はい!!』
俺とロウはドラゴンに乗って飛び立つのだった。

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