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第140話 ギルド改革
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エル達が受け付けから出てくると顔面を腫らして人相が変わったゾイルが20人の男達を連れて立ち塞がりミラドに指を差す。
『き、きざまば、がえっでごなかっだ』
『(貴様は、帰って来なかった)』
『ダンジョンでじんだんだ!!』
『(ダンジョンで死んだんだ!)』
『だがら、ごごでじねぇぇぇぇ!!!』
『(だから、ここで死ねぇぇぇぇ!!!』
やけくそになったゾイルが叫ぶと男達が問答無用で襲い掛かる!
次の瞬間ミリアが叫ぶ!!
『いい加減にしなさぁぁぁぁぁい!!!』
突然現れた巨大な岩の手が男達を纏めて横凪にぶっ叩く!!
どっばぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
『ぐべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
ぐわっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!
男達は富民と貧民の仕切りをぶち破り貧民側の壁にめり込む!!
『あははは!!!ちょうど良かったね!仕切りが無くなったの!!』
エルが笑いながら指を差す。
ミリアはそのまま岩の手でゾイルを鷲掴みにして自分の前まで持ってくる。
『くっ!!は、離ぜ!!俺を誰だど思っでる?!』
ミリアはゾイルを見据える。
『あんたが誰だろうと関係無いわ!私達を脅かすゴミを排除するだけよ!!!』
岩の手に力が入る!
びきっ!ぱきっ!くきっ!
『があぁぁぁぁ!!!は、離ぜ!!お、俺を怒らぜだら・・・』
更に力が入る!
ぐきっ!ごきっ!べきっ!
『ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!いでぇぇぇぇぇ!!!!だすげでぇぇぇぇ!!!!』
『ねぇ、教えて?怒らせたらどうなるの?
1人じゃ何も出来ないゴミに何が出来るの?
ねえ?!答えなさい!!!』
バキバキバキバキ!!!
ゾイルの全身から絶望的な音がする!
『あがっ!あがっ!あがっ!ぐぼぉぉぉ!』
ゾイルは息をするのも必死になる!!
『ねぇ!答えなさいよ?早くしないと死んじゃうよ?』
ミリアが首を傾げで黒目が大きくなる!
ゾイルはミリアと目が合い戦慄が走る!
自分の武器が何も効かない!地位を振りかざしても関係ない!脅しても関係ない!威嚇しても関係ない!
ゾイルは自分の無力を嫌ってほど思い知る。
すると無意識に身体が震え出し下半身から汚物を垂れ流す。
ゾイルの心が完全に折れた瞬間だった。
『あ、、う、、た、、すけ、、、て、、、』
そしてミリアの身体をミラドが包む。
『もういいよ。ありがとう。ミリア。』
ミリアは我に返りゾイルを離す。
『ミラド様・・・私・・・』
『いいんだ。ミリア。僕の為にありがとう。』
ミリアはミラドの胸に顔を埋める。
野次馬達はただ呆気に取られていた。
しかし富民と貧民の垣根を越えて怒らせてはいけない人間を把握した瞬間だった。
『エル、ポーションを少し頂戴!』
エルは察して少し残ったポーションをセルナに渡す。
『このままじゃ危ないからね。』
セルナがゾイルの口にポーションを流し込むとゾイルは動ける様になり腰を抜かしたまま後ずさる。
ゾイルは完全に怯えきっていた。
『あ、あう、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ゾイルは汚物を撒き散らし足は絡れ椅子やテーブルにぶつかりながら転げる様にギルドを出て行った。
『あれはもう終わったわね・・・。あそこまでしないと分からないなんて馬鹿な奴ね。』
セルナが呟き野次馬の貴族達に目をやると皆が揃って目を逸らして俯く。
一部始終を見ていたギルドマスターのアランがここぞとばかりに出てくる。
『皆んな聞いてくれ!!今日より富民と貧民の仕切りを取り払う!!入り口も1つにする!!!
冒険者は実力主義だ!!地位や金は関係ない!!
ちなみにこの提案をしたのはここにいる
〈英雄の弟子達〉の1人〈精霊神のエル〉殿だ!!
何か文句のある奴は前に出ろ!!
奥の訓練場でお話しをしようじゃないか!』
貴族の冒険者達はギョッとした顔をして目を泳がせながら俯く。
『よし!文句は無いようだな!!
それと今後ギルドでは貴族の肩書は無いものとする!
ギルドも王国直下の管理だ!冒険者は等しく平等に扱う!!
これを破った者は・・・ああなる。』
アレンが貧民側の壁にめり込んだ男達を指差す。
今まで貴族の肩書で好き勝手やってきた者達は実力も無く声を上げる事すら出来ない。
そしてすごすごとギルドを出て行った。
(ふふ。インゴットの威力は凄いの!これでこのギルドも変わるの!
あとはミリア達に任せておけば大丈夫かな。)
満足したエルのお腹から爆音が聞こえるのだった。
『き、きざまば、がえっでごなかっだ』
『(貴様は、帰って来なかった)』
『ダンジョンでじんだんだ!!』
『(ダンジョンで死んだんだ!)』
『だがら、ごごでじねぇぇぇぇ!!!』
『(だから、ここで死ねぇぇぇぇ!!!』
やけくそになったゾイルが叫ぶと男達が問答無用で襲い掛かる!
次の瞬間ミリアが叫ぶ!!
『いい加減にしなさぁぁぁぁぁい!!!』
突然現れた巨大な岩の手が男達を纏めて横凪にぶっ叩く!!
どっばぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
『ぐべばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
ぐわっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!
男達は富民と貧民の仕切りをぶち破り貧民側の壁にめり込む!!
『あははは!!!ちょうど良かったね!仕切りが無くなったの!!』
エルが笑いながら指を差す。
ミリアはそのまま岩の手でゾイルを鷲掴みにして自分の前まで持ってくる。
『くっ!!は、離ぜ!!俺を誰だど思っでる?!』
ミリアはゾイルを見据える。
『あんたが誰だろうと関係無いわ!私達を脅かすゴミを排除するだけよ!!!』
岩の手に力が入る!
びきっ!ぱきっ!くきっ!
『があぁぁぁぁ!!!は、離ぜ!!お、俺を怒らぜだら・・・』
更に力が入る!
ぐきっ!ごきっ!べきっ!
『ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!いでぇぇぇぇぇ!!!!だすげでぇぇぇぇ!!!!』
『ねぇ、教えて?怒らせたらどうなるの?
1人じゃ何も出来ないゴミに何が出来るの?
ねえ?!答えなさい!!!』
バキバキバキバキ!!!
ゾイルの全身から絶望的な音がする!
『あがっ!あがっ!あがっ!ぐぼぉぉぉ!』
ゾイルは息をするのも必死になる!!
『ねぇ!答えなさいよ?早くしないと死んじゃうよ?』
ミリアが首を傾げで黒目が大きくなる!
ゾイルはミリアと目が合い戦慄が走る!
自分の武器が何も効かない!地位を振りかざしても関係ない!脅しても関係ない!威嚇しても関係ない!
ゾイルは自分の無力を嫌ってほど思い知る。
すると無意識に身体が震え出し下半身から汚物を垂れ流す。
ゾイルの心が完全に折れた瞬間だった。
『あ、、う、、た、、すけ、、、て、、、』
そしてミリアの身体をミラドが包む。
『もういいよ。ありがとう。ミリア。』
ミリアは我に返りゾイルを離す。
『ミラド様・・・私・・・』
『いいんだ。ミリア。僕の為にありがとう。』
ミリアはミラドの胸に顔を埋める。
野次馬達はただ呆気に取られていた。
しかし富民と貧民の垣根を越えて怒らせてはいけない人間を把握した瞬間だった。
『エル、ポーションを少し頂戴!』
エルは察して少し残ったポーションをセルナに渡す。
『このままじゃ危ないからね。』
セルナがゾイルの口にポーションを流し込むとゾイルは動ける様になり腰を抜かしたまま後ずさる。
ゾイルは完全に怯えきっていた。
『あ、あう、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ゾイルは汚物を撒き散らし足は絡れ椅子やテーブルにぶつかりながら転げる様にギルドを出て行った。
『あれはもう終わったわね・・・。あそこまでしないと分からないなんて馬鹿な奴ね。』
セルナが呟き野次馬の貴族達に目をやると皆が揃って目を逸らして俯く。
一部始終を見ていたギルドマスターのアランがここぞとばかりに出てくる。
『皆んな聞いてくれ!!今日より富民と貧民の仕切りを取り払う!!入り口も1つにする!!!
冒険者は実力主義だ!!地位や金は関係ない!!
ちなみにこの提案をしたのはここにいる
〈英雄の弟子達〉の1人〈精霊神のエル〉殿だ!!
何か文句のある奴は前に出ろ!!
奥の訓練場でお話しをしようじゃないか!』
貴族の冒険者達はギョッとした顔をして目を泳がせながら俯く。
『よし!文句は無いようだな!!
それと今後ギルドでは貴族の肩書は無いものとする!
ギルドも王国直下の管理だ!冒険者は等しく平等に扱う!!
これを破った者は・・・ああなる。』
アレンが貧民側の壁にめり込んだ男達を指差す。
今まで貴族の肩書で好き勝手やってきた者達は実力も無く声を上げる事すら出来ない。
そしてすごすごとギルドを出て行った。
(ふふ。インゴットの威力は凄いの!これでこのギルドも変わるの!
あとはミリア達に任せておけば大丈夫かな。)
満足したエルのお腹から爆音が聞こえるのだった。
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