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第154話 新たな弟子達
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『居たわ!!あいつね!』
目線の先にはあぐらをかいたガルーダの姿があった。
(す、凄まじい存在感だ・・・嫌な汗が止まらん・・・)
セルナ達がガルーダの目の前に立つ。
『あんた詰んだわよ!どうするの?』
セルナが槍を突きつける。
『あぁ、分かっている!!ここから逆転の策は無い!!
煮るなり焼くなり好きにしろ!!』
ガルーダは腕を組み不貞腐れる。
『あら!案外素直じゃない!!
私達は戦意が無ければ何もしないわ!!
それに、いいレベル上げになったしね!
ところであんた何者?』
ガルーダはキョトンとして呆けている。
『お、俺は〈魔神ザルフ〉様の配下〈剣王ガルーダ〉だ。
お、俺の6万の軍が修行か何かだと言うのか?!』
『えぇ、そうね。少しレベルが低い子が居たからちょうどよかったわ!!
いくら数が居たってレベル数百なら烏合の衆よ!でも街に侵入した奴ぐらいが6万人居たらちょっと苦戦したかもね!』
セルナが肩をすくめる。
『くっ・・・化け物共め!!』
『『『『『化け物って言うな!!』』』』』
どごぉぉぉん!!!
『ごへぇぇぇぇぇ!!!!』
五種類の蹴りがガルーダにめり込む!!
『うぐっぅぅぅ!!け、蹴りで〈剣王〉にダメージを負わせるとは・・・やっぱり・・ばk・・・』
『『『『『ああぁぁぁん?!』』』』』
弟子達が目で威嚇する。
ガルーダは目を逸らし作り笑いをする。
『あ、い、いや・・・と、とてもお強い女性だと思います・・・はい。』
『ふん!あんた、これからどうするの?!
また理不尽に人間を襲うならここで終わって貰うけど・・・行く所が無いなら紹介してもいいわよ。』
セルナは槍を肩に担いでガルーダを見据える。
ガルーダは嫌な汗を垂れ流す。
『ははは・・・俺は自殺する気は毛頭無い。
俺は〈魔神ザルフ〉様の試練に挑んだだけだ。
〈魔神ザルフ〉様も俺を見限ってこの場には居ない様だ。
是非紹介してくれ!!俺は何処に行けばいい?』
『そう、じゃあファイデル王国の〈英雄ハヤト〉の屋敷を尋ねなさい。そこにあんた以外の〈魔人〉達も居るわ。
確かデンバー、カルノー、バルガ、だったかしら?』
セルナが首を傾げるとガルーダの目が輝く!
『バルガがいるのか?!あいつとはよく剣を交えて切磋琢磨したもんだ!!
それにデンバーとカルノーも居るのか?!
楽しそうな所だな!!早速行くぞ!!』
ガルーダが飛び出そうするとセルナが一括する!!
『待ちなさい!!』
『はい!!!!』
ガルーダが直立不動で固まる。
『一つ教えてあげる。屋敷の主〈英雄ハヤト〉は私達の師匠の師匠なの。
私達も会った事は無いわ。だけど私達なんか足元にも及ばない存在よ。
決して失礼のない様ね。多分・・・あんたごとき0.1秒で消滅するわよ。折角拾った命を粗末にしない様に気を付けてね。』
セルナが目を細めてガルーダを見る。
『あ、あぁ、・・・お、お前たちより強いのか・・・想像がつかん・・・でも分かった。
気を付けるぞ・・・。じゃあ行ってくる。』
ガルーダはふざけた雰囲気を取り払いファイデル王国の方角へと消えて行った・・。
弟子達がガルーダの消えて行った方向を眺めていると笑いながらギエンが駆け寄って来る。
『やっぱりお前達がスタンビートを止めたんだな!!』
ギエンは興味津々で見知らぬ3人を見据える!!
『俺は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人〈剣神のギエン〉だ!!
君達の名乗りを聞かせてくれ!!!!』
ギエンは既に答えを知っている様に聞く。
3人は笑顔で答える!!
『私は〈槍神のジン〉の弟子セルナ!!』
『私は〈竜神のロウ〉の弟子アイラ!!』
『私は〈精霊神のエル〉の弟子ミリア!!』
ギエンが感極まる!!!!
『やっぱりかぁぁぁぁぁ!!!!すげぇぇぇぇぞ!!!俺は仲間の弟子達全員と会っているんだぞ!!!!こんな事があるんだなぁぁぁ!!!!それに強ぇぇぇぇ!!!』
ギエンはのけぞり過ぎて仰向けに倒れる!
『よぉぉぉぉぉし!!!今日は俺の奢りだぁぁぁぁぁ!!!遠慮するなよ!飲んで食うぞ!!何があったか教えてくれ!!どうして強くなったか教えてくれ!!今日は楽しい夜になるぞーー!!!!!』
ギエンは飛び起きて〈サリオン〉の街へと戻るのだった。
ギエン達がギルドに報告しに行くとミルアとアルメダが待っていた。
『ギエンさん!!お疲れ様でした!』
ミルアが駆け寄って来る。
『おー!でも今回は俺の出番は無かったぞ!
全部お前達が片付けちまったからな!
・・・それと気になってたんだけどアルメダさん・・強くなってるよな?!何があったんだ?!』
ギエンがアルメダに目線をやるとアルメダが剣を差し出す。
『ミルアから借り受けた剣です。この剣のお陰で強くなれたんです。』
ギエンが剣を受け取り口元を緩める。
『そうか!この剣の力を引き出せたのか!』
受け取った剣をアイテムボックスにしまい、新たにロングソードを取り出し、改まってアルメダを見る。
『さっきの剣の力を引き出せたと言う事は俺達と同じ志を持つと言う事だ。
なあ、アルメダさん!俺の弟子にならないか?』
ギエンが取り出した剣をアルメダの前に出す。
アルメダは震える手で差し出された剣を受け取り頭を下げる。
『師匠、よろしくお願いします。』
『やったぁぁぁぁ!!!!アルメダさん!!良かったね!!!これで私達の仲間入りよ!!』
ミルアがアルメダに抱きつく!!
それを見ていた冒険者の男が呟く。
『化け物達の仲間入り・・・・』
その瞬間6人の弟子達が振り向き蹴りを繰り出す!!
『『『『『『化け物って言うなぁぁぁ!!!』』』』』』
どごぉぉぉぉぉーん!!!!
『どへぇぇぇぇーーーー!!!!』
ばきゃぁぁぁぁ!!!!
男がギルドの扉を突き抜けて道に転がる。
ここに〈英雄の弟子達〉6人の弟子が揃った。
そしてこの弟子達がまた理不尽への抑止力となって行くのであった。
目線の先にはあぐらをかいたガルーダの姿があった。
(す、凄まじい存在感だ・・・嫌な汗が止まらん・・・)
セルナ達がガルーダの目の前に立つ。
『あんた詰んだわよ!どうするの?』
セルナが槍を突きつける。
『あぁ、分かっている!!ここから逆転の策は無い!!
煮るなり焼くなり好きにしろ!!』
ガルーダは腕を組み不貞腐れる。
『あら!案外素直じゃない!!
私達は戦意が無ければ何もしないわ!!
それに、いいレベル上げになったしね!
ところであんた何者?』
ガルーダはキョトンとして呆けている。
『お、俺は〈魔神ザルフ〉様の配下〈剣王ガルーダ〉だ。
お、俺の6万の軍が修行か何かだと言うのか?!』
『えぇ、そうね。少しレベルが低い子が居たからちょうどよかったわ!!
いくら数が居たってレベル数百なら烏合の衆よ!でも街に侵入した奴ぐらいが6万人居たらちょっと苦戦したかもね!』
セルナが肩をすくめる。
『くっ・・・化け物共め!!』
『『『『『化け物って言うな!!』』』』』
どごぉぉぉん!!!
『ごへぇぇぇぇぇ!!!!』
五種類の蹴りがガルーダにめり込む!!
『うぐっぅぅぅ!!け、蹴りで〈剣王〉にダメージを負わせるとは・・・やっぱり・・ばk・・・』
『『『『『ああぁぁぁん?!』』』』』
弟子達が目で威嚇する。
ガルーダは目を逸らし作り笑いをする。
『あ、い、いや・・・と、とてもお強い女性だと思います・・・はい。』
『ふん!あんた、これからどうするの?!
また理不尽に人間を襲うならここで終わって貰うけど・・・行く所が無いなら紹介してもいいわよ。』
セルナは槍を肩に担いでガルーダを見据える。
ガルーダは嫌な汗を垂れ流す。
『ははは・・・俺は自殺する気は毛頭無い。
俺は〈魔神ザルフ〉様の試練に挑んだだけだ。
〈魔神ザルフ〉様も俺を見限ってこの場には居ない様だ。
是非紹介してくれ!!俺は何処に行けばいい?』
『そう、じゃあファイデル王国の〈英雄ハヤト〉の屋敷を尋ねなさい。そこにあんた以外の〈魔人〉達も居るわ。
確かデンバー、カルノー、バルガ、だったかしら?』
セルナが首を傾げるとガルーダの目が輝く!
『バルガがいるのか?!あいつとはよく剣を交えて切磋琢磨したもんだ!!
それにデンバーとカルノーも居るのか?!
楽しそうな所だな!!早速行くぞ!!』
ガルーダが飛び出そうするとセルナが一括する!!
『待ちなさい!!』
『はい!!!!』
ガルーダが直立不動で固まる。
『一つ教えてあげる。屋敷の主〈英雄ハヤト〉は私達の師匠の師匠なの。
私達も会った事は無いわ。だけど私達なんか足元にも及ばない存在よ。
決して失礼のない様ね。多分・・・あんたごとき0.1秒で消滅するわよ。折角拾った命を粗末にしない様に気を付けてね。』
セルナが目を細めてガルーダを見る。
『あ、あぁ、・・・お、お前たちより強いのか・・・想像がつかん・・・でも分かった。
気を付けるぞ・・・。じゃあ行ってくる。』
ガルーダはふざけた雰囲気を取り払いファイデル王国の方角へと消えて行った・・。
弟子達がガルーダの消えて行った方向を眺めていると笑いながらギエンが駆け寄って来る。
『やっぱりお前達がスタンビートを止めたんだな!!』
ギエンは興味津々で見知らぬ3人を見据える!!
『俺は〈英雄ハヤト〉の弟子が1人〈剣神のギエン〉だ!!
君達の名乗りを聞かせてくれ!!!!』
ギエンは既に答えを知っている様に聞く。
3人は笑顔で答える!!
『私は〈槍神のジン〉の弟子セルナ!!』
『私は〈竜神のロウ〉の弟子アイラ!!』
『私は〈精霊神のエル〉の弟子ミリア!!』
ギエンが感極まる!!!!
『やっぱりかぁぁぁぁぁ!!!!すげぇぇぇぇぞ!!!俺は仲間の弟子達全員と会っているんだぞ!!!!こんな事があるんだなぁぁぁ!!!!それに強ぇぇぇぇ!!!』
ギエンはのけぞり過ぎて仰向けに倒れる!
『よぉぉぉぉぉし!!!今日は俺の奢りだぁぁぁぁぁ!!!遠慮するなよ!飲んで食うぞ!!何があったか教えてくれ!!どうして強くなったか教えてくれ!!今日は楽しい夜になるぞーー!!!!!』
ギエンは飛び起きて〈サリオン〉の街へと戻るのだった。
ギエン達がギルドに報告しに行くとミルアとアルメダが待っていた。
『ギエンさん!!お疲れ様でした!』
ミルアが駆け寄って来る。
『おー!でも今回は俺の出番は無かったぞ!
全部お前達が片付けちまったからな!
・・・それと気になってたんだけどアルメダさん・・強くなってるよな?!何があったんだ?!』
ギエンがアルメダに目線をやるとアルメダが剣を差し出す。
『ミルアから借り受けた剣です。この剣のお陰で強くなれたんです。』
ギエンが剣を受け取り口元を緩める。
『そうか!この剣の力を引き出せたのか!』
受け取った剣をアイテムボックスにしまい、新たにロングソードを取り出し、改まってアルメダを見る。
『さっきの剣の力を引き出せたと言う事は俺達と同じ志を持つと言う事だ。
なあ、アルメダさん!俺の弟子にならないか?』
ギエンが取り出した剣をアルメダの前に出す。
アルメダは震える手で差し出された剣を受け取り頭を下げる。
『師匠、よろしくお願いします。』
『やったぁぁぁぁ!!!!アルメダさん!!良かったね!!!これで私達の仲間入りよ!!』
ミルアがアルメダに抱きつく!!
それを見ていた冒険者の男が呟く。
『化け物達の仲間入り・・・・』
その瞬間6人の弟子達が振り向き蹴りを繰り出す!!
『『『『『『化け物って言うなぁぁぁ!!!』』』』』』
どごぉぉぉぉぉーん!!!!
『どへぇぇぇぇーーーー!!!!』
ばきゃぁぁぁぁ!!!!
男がギルドの扉を突き抜けて道に転がる。
ここに〈英雄の弟子達〉6人の弟子が揃った。
そしてこの弟子達がまた理不尽への抑止力となって行くのであった。
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