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第3話 ミハエルの力
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ミランドは怒りをそのままに屋敷に帰り入り口の扉を力任せに開いて叫ぶ!
『ルイド!!ルイドを呼べ!』
すると奥の部屋から初老の男が慌てて小走りでやってくる。
『旦那様、お帰りなさいませ。どうされましたか?』
『遅いぞ!!あの女の!!ソフィアの私物を全て捨ててしまえ!!
あの女はもうハイデルン侯爵家の人間では無い!!無能なガキと一緒に叩き出してやったわ!!』
執事のルイドは目を丸くして慌てる。
『な、なんと・・奥様を・・・旦那様・・今からでも遅くはありません!
何があったのかは分かりませんが奥様を連れ戻すべきです!』
『うるさいわ!!!貴様まで俺に口答えするのか?!』
ミランドは鬼の形相でルイドに詰め寄る。
『い、いえ・・そう言う訳ではございません。失礼致しました。言われた通りに致します。』
ルイドは一礼して、そそくさと奥へ消えて行った。
ルイドは知っているのだ。毎月多額の寄付が秘密裏にハイデルン家にされている事を。
その寄付はこの国を治めるクラインド王国からである事も。そしてその理由も・・・・。
ソフィアは街で必要な物を買い込み、この地を離れるために馬車に乗り込んだ。
馬車の中は自分達と3人パーティーの冒険者と子供を抱え暗い顔をした夫婦が乗り合わせていた。
それにしてもミハエルは大人しくて手がかからないわね。本当に良い子ね。
ソフィアはミハエルの頭を撫でながら顔を覗き込む。
ミハエルは人見知りもせず、オムツの替え時やお腹が空いた時は泣かずにソフィアの服の裾を引っ張って知らせるのである。
『げほっ!げほっ!!ぐっ、ぐはっ!』
突然夫婦の子供が苦しみ出して吐血する。
顔色も悪く命の灯火が消えようとしていた。
『アレン!大丈夫?!しっかりして!!すぐに診てもらうから!!お願い!頑張って!!』
母親が子供に縋り励ましている。父親は息子を抱きながら俯き肩を震わせていた。
子供は破傷風であった。魔物に噛みつかれてそこから発症してしまったのだ。
ソフィアと冒険者達は何も出来ずに見守るしかなかった。
『お願い!!!神様!!この子を連れて行かないで!!!
この子は私を守ろうとしたんです!!
ですからこの子を助けて・・・うぅ・・・』
ここから1番近い街でもまだまだ時間が掛かるわ・・・あの状態では・・残念だけど・・
最悪な瞬間を想像しながらソフィアが顔を伏せていると何故かミハエルがソフィアの腕をするりと抜け、膝から降りて両手を前に出しバランスを取りながら歩きだした。
『あっ!ミ、ミハエル・・・えっ?!・・・歩いてる?!』
『あだぁ!あだぁ!あだぁ!!あだぁ!』
ソフィアは我が子が初めて歩いた姿に感動して声が出せなかった。
そしてミハエルが母親に近づいて背中にそっと両手を置くと親子3人がほのかな光に包まれた。
ミハエルは3秒ほど手を置くとゆっくりソフィアの方へ身体を向けて笑顔で両手を前に出して戻ってくる。
『あだ、あだ、あだ、あだ・・・』
そしてソフィアの膝の上にストンと収まった。
ソフィアはミハエルの一連の行動を呆然と見ていたが、突然の母親の声に我に返る。
『アレン!!!大丈夫なの?!怪我は?!痛くない?!』
『うん!母さん!全然大丈夫だよ!!傷も全然痛くないよ!!なんでだろう!!前よりも元気になったみたい!!』
血だらけの包帯を取ると傷跡が全く残っていなかった。
レンは馬車の中で自分の足で立って身体を確認している。
母親は息子を抱きしめる。
『あああ!!!!神様!!ありがとうございます!!
あなた!!私は帰ったら教会に行くわ!!
神様にお礼を言いに行くの!!』
父親は涙を溜めて何度も何度も頷いていた。
しかしこの状況を見ていた冒険者達はミハエルを見つめて考える。
(ねえ、どう思う?あの子・・・)
(あぁ、どう考えてもあの子の仕業だよな・・・)
(死にかけた人間を一瞬で・・それも間接的に・・パーティーに欲しいくらいだな・・)
3人の冒険者の目が合う。悪意の一致であった。
その時ソフィアは今までミハエルの周りで起こった不思議な出来事を走馬灯の様に思い出していた。
何故気づかなかったの?!今までずっと私達はミハエルに助けられていたのね・・・。
自分が産後に体調を壊した時も、ミランドが魔物に襲われて大怪我をした時も、そして・・・その他にも・・私に悪意を持って近づいてきた男達も・・・
ソフィアは膝の上で無邪気に手足をバタつかせて遊んでいるミハエルに目を落とし頭を撫でる。
『あなただったのね・・私達を守ってくれていたのは。・・ミハエル・・ありがとう。
称号や能力が無くたってこんなに凄いじゃない・・・ミランド・・本当に馬鹿な人・・・』
ソフィアは目の前の冒険者達の視線に気づいて顔を上げると冒険者達は目を逸らす。
やっぱり見られたわよね・・・少し様子を見ましょうか・・・。
しかし膝の上のミハエルは手足を動かすのをやめてジッと冒険者達を見ていた。
そしてミハエルが首を傾げると冒険者達の背筋に悪寒が走る。
(ううっ・・・こ、この感じは・・殺気?)
(い、いや違う・・・くっ!これは・・お、俺達に対する威嚇・・・だ。)
(お、俺達の・・・話を聞いていたのか・・それにしても・・・ぐっ!・・なんて威圧なんだ・・・)
ソフィアに悪意を抱いてしまった冒険者達は目的地に着くまでミハエルの威嚇に晒される事になった。
目的地に着いた頃には3人は汗だくでその場に崩れ落ちた。
ソフィアは冒険者達を一瞥して馬車を降りるとミハエルの顔を覗き込む。
『さあ!ミハエル行きましょう!2人の新天地へ!』
『ルイド!!ルイドを呼べ!』
すると奥の部屋から初老の男が慌てて小走りでやってくる。
『旦那様、お帰りなさいませ。どうされましたか?』
『遅いぞ!!あの女の!!ソフィアの私物を全て捨ててしまえ!!
あの女はもうハイデルン侯爵家の人間では無い!!無能なガキと一緒に叩き出してやったわ!!』
執事のルイドは目を丸くして慌てる。
『な、なんと・・奥様を・・・旦那様・・今からでも遅くはありません!
何があったのかは分かりませんが奥様を連れ戻すべきです!』
『うるさいわ!!!貴様まで俺に口答えするのか?!』
ミランドは鬼の形相でルイドに詰め寄る。
『い、いえ・・そう言う訳ではございません。失礼致しました。言われた通りに致します。』
ルイドは一礼して、そそくさと奥へ消えて行った。
ルイドは知っているのだ。毎月多額の寄付が秘密裏にハイデルン家にされている事を。
その寄付はこの国を治めるクラインド王国からである事も。そしてその理由も・・・・。
ソフィアは街で必要な物を買い込み、この地を離れるために馬車に乗り込んだ。
馬車の中は自分達と3人パーティーの冒険者と子供を抱え暗い顔をした夫婦が乗り合わせていた。
それにしてもミハエルは大人しくて手がかからないわね。本当に良い子ね。
ソフィアはミハエルの頭を撫でながら顔を覗き込む。
ミハエルは人見知りもせず、オムツの替え時やお腹が空いた時は泣かずにソフィアの服の裾を引っ張って知らせるのである。
『げほっ!げほっ!!ぐっ、ぐはっ!』
突然夫婦の子供が苦しみ出して吐血する。
顔色も悪く命の灯火が消えようとしていた。
『アレン!大丈夫?!しっかりして!!すぐに診てもらうから!!お願い!頑張って!!』
母親が子供に縋り励ましている。父親は息子を抱きながら俯き肩を震わせていた。
子供は破傷風であった。魔物に噛みつかれてそこから発症してしまったのだ。
ソフィアと冒険者達は何も出来ずに見守るしかなかった。
『お願い!!!神様!!この子を連れて行かないで!!!
この子は私を守ろうとしたんです!!
ですからこの子を助けて・・・うぅ・・・』
ここから1番近い街でもまだまだ時間が掛かるわ・・・あの状態では・・残念だけど・・
最悪な瞬間を想像しながらソフィアが顔を伏せていると何故かミハエルがソフィアの腕をするりと抜け、膝から降りて両手を前に出しバランスを取りながら歩きだした。
『あっ!ミ、ミハエル・・・えっ?!・・・歩いてる?!』
『あだぁ!あだぁ!あだぁ!!あだぁ!』
ソフィアは我が子が初めて歩いた姿に感動して声が出せなかった。
そしてミハエルが母親に近づいて背中にそっと両手を置くと親子3人がほのかな光に包まれた。
ミハエルは3秒ほど手を置くとゆっくりソフィアの方へ身体を向けて笑顔で両手を前に出して戻ってくる。
『あだ、あだ、あだ、あだ・・・』
そしてソフィアの膝の上にストンと収まった。
ソフィアはミハエルの一連の行動を呆然と見ていたが、突然の母親の声に我に返る。
『アレン!!!大丈夫なの?!怪我は?!痛くない?!』
『うん!母さん!全然大丈夫だよ!!傷も全然痛くないよ!!なんでだろう!!前よりも元気になったみたい!!』
血だらけの包帯を取ると傷跡が全く残っていなかった。
レンは馬車の中で自分の足で立って身体を確認している。
母親は息子を抱きしめる。
『あああ!!!!神様!!ありがとうございます!!
あなた!!私は帰ったら教会に行くわ!!
神様にお礼を言いに行くの!!』
父親は涙を溜めて何度も何度も頷いていた。
しかしこの状況を見ていた冒険者達はミハエルを見つめて考える。
(ねえ、どう思う?あの子・・・)
(あぁ、どう考えてもあの子の仕業だよな・・・)
(死にかけた人間を一瞬で・・それも間接的に・・パーティーに欲しいくらいだな・・)
3人の冒険者の目が合う。悪意の一致であった。
その時ソフィアは今までミハエルの周りで起こった不思議な出来事を走馬灯の様に思い出していた。
何故気づかなかったの?!今までずっと私達はミハエルに助けられていたのね・・・。
自分が産後に体調を壊した時も、ミランドが魔物に襲われて大怪我をした時も、そして・・・その他にも・・私に悪意を持って近づいてきた男達も・・・
ソフィアは膝の上で無邪気に手足をバタつかせて遊んでいるミハエルに目を落とし頭を撫でる。
『あなただったのね・・私達を守ってくれていたのは。・・ミハエル・・ありがとう。
称号や能力が無くたってこんなに凄いじゃない・・・ミランド・・本当に馬鹿な人・・・』
ソフィアは目の前の冒険者達の視線に気づいて顔を上げると冒険者達は目を逸らす。
やっぱり見られたわよね・・・少し様子を見ましょうか・・・。
しかし膝の上のミハエルは手足を動かすのをやめてジッと冒険者達を見ていた。
そしてミハエルが首を傾げると冒険者達の背筋に悪寒が走る。
(ううっ・・・こ、この感じは・・殺気?)
(い、いや違う・・・くっ!これは・・お、俺達に対する威嚇・・・だ。)
(お、俺達の・・・話を聞いていたのか・・それにしても・・・ぐっ!・・なんて威圧なんだ・・・)
ソフィアに悪意を抱いてしまった冒険者達は目的地に着くまでミハエルの威嚇に晒される事になった。
目的地に着いた頃には3人は汗だくでその場に崩れ落ちた。
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