神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu

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第79話 太陽神の加護

ミハエル・・・来てくれてありがとう。貴方には全てを知って欲しい。そして・・・


そこには立派な長方形の机が置かれ若い男女6人と貴族らしき服装の男女が10人、机の先端に頭に王冠を乗せた初老の男が緊張な面持ちで座っていた。

「メイシスよ・・今ここへ魔物の軍勢約6千が迫っておる・・奴らもここが決戦と思っているのだろう。魔物の中には強力な魔族もおるようだ。しかしここは最後の砦だ!死守せねばならん!お主達ばかりに無理を言うがこの世界の命運はお主達の双肩に掛かっておる!我が国からも兵を出す。
奴等を打ち破ってくれ!!頼む!!」

大人達がメイシスとその仲間達に頭を下げる。

「王様。頭を上げてください。この戦いは私の戦いでもあります。
必ずやイルバスを止めて見せます!」

「うむ!!頼んだぞ!!」

メイシス達は立ち上がり部屋を出て行った。
出口まで歩く途中で背の高い黒髪の女性が口を開く。

「メイシス・・どうするの?イルバスだけならまだしも6千の魔物なんて無茶よ!それに魔族もいるのよ!?」

メイシスは立ち止まり振り返る。その顔には死すら覚悟した表情であった。

「分かっているわ・・アリナス。でもね・・だからって逃げるわけにはいかないの!それに勝算はあるわ!・・・遂に完成したのよ・・〈古代魔法〉が!!今はまだ燃費が悪いけどそれでも切り札になるわ!!」

「・・・〈古代魔法〉が?!でも・・危険よ・・この世界に無い魔法なのよ?!下手をすれば・・・」

アリナスは言いかけて気付いた・・メイシスは命を捨ててもイルバスを止めるつもりだと・・

「・・貴方の覚悟は変わらないようね・・分かったわ!最後まで付き合ってあげるわ!!」

「おいおい!俺達もいるんだぜ!!もちろん付き合うぞ!!やらなきゃやられるんだからな!!」

やる気満々のローグがメイシスに歩み寄ると不安で押し黙っていた仲間も覚悟を決めてメイシスの前に集まった。

「メイシス。貴方はイルバスに集中して!」
「そうよ!雑魚共は私達に任せてよね!」
「これで最後にしたいわね。メイシス・・イルバスを頼んだわよ!」

メイシスを始め5人の仲間の目に闘志が宿りいざ決戦の場へと駆け出すのであった!



私は〈太陽神の加護〉アリナス。貴方の事を待っていたわ。

アンリルの前に自分と似た女性が立ち微笑んでいた。

アンリルは惑い何から聞いていいか分からずアリナスを見たまま固まっていた。するとアリナスが歩み寄って来る。

「ふふ。そんなに固くならなくてももいいわよ。私達は時代は違うけど志しを同じくする仲間よ。だから気楽にね!」

そう言われてアンリルの心に余裕が出来たので1番気になっている事を切り出した。

「わ、私はアンリルよ。貴方は私のご先祖様なの?」

「えぇ、そうよ。容姿も加護も同じでしょ?会えて嬉しいわ。」

「でも!私の〈太陽神の加護〉は世界神ゼムス様からの贈り物よ?!生まれつきの加護じゃないのよ?!それなのに・・・何故?」

「ふふっ。それは違うわよアンリル。・・貴方おかしいと思わなかった?何故、神の加護を受けていないのにも関わらず〈神の使人〉を圧倒出来たのかを・・・何故〈神の使人〉でも無い貴方が〈古代魔法〉を使えたのか?」

アンリルは全身に鳥肌が立つのを感じていた・・・

な、なんて事なの・・確かに・・そうよ!・・加護は最初から・・私の中にあった・・・

アリナスは微笑みながらアンリルの肩に手を置く。

「そうよ!〈太陽神の加護〉は生まれた時から貴方の中にあったのよ!
ただ〈太陽神の加護〉は強力な反面、諸刃の剣なの。だから神は賢者の称号を与えて魔法の理を学ばせるのよ。
そして世界神ゼムス様は貴方を認めたのよ。だからその〈太陽神の加護〉は卒業の証よ!」

私が・・神に認められた?!

アンリルは自分が歩いて来た道のりを思い出す。古代魔法を研究し始めて十数年。行き詰まり試行錯誤し文献を読み漁った。どうしても分からない壁が出来て諦めようとした時、ガインの興味本意からミハエルと出会った。そこから壁を越え〈古代魔法〉を使えるようなになり様々な謎が解き明かされて行った・・

アンリルの心の奥底が込み上げるものがあった・・自然と熱いものが頬を伝う。そして天を仰いだ。

「私の歩いて来た道は間違いじゃ無かった・・・何回も挫折しそうになった・・本当に続けて来て良かった・・・ミハエル君に出会って本当に良かった・・・」

アンリルは想いを噛み締めて涙を流すのであった。
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