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第二章 名前
揺らぎ*
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熱が完全に下がったのは、それから三日後だ。
ディナーの後にお風呂にもゆっくり入って、後は寝るだけとなった頃。
僕は、寝室の机で書き物をしていた。明日図書室で調べたい事柄を、リストアップしようと思ったのだ。要するに、TO DO リストを作ることで、頭の中を整理したかった。
エイノック国の筆記具は、羽ペンだ。
真っ白いそれは、見た目はきれいだけれど、なかなか使い慣れない。
それでも、書き出す作業は思考がクリアになって僕は好きだ。
今一番気になるのは、魔力と揺らぎの関係だ。
揺らぎ自体もまだ漠然としかわからないし、これまで両者を関連付けたこともなかった。
揺らぎ自体の文献は見つけられなかったけれど、魔法書の中になら説明があるかもしれない。
僕はそう思いながら、これまで揺らぎについて知った項目を書き出していた。
すると、不意にドアがノックされた。
「俺だ。入っていいか?」
「はい、どうぞ」
返事をすると、すぐに王子が入ってきた。
お風呂上りなのか、普段の絹のブラウスとは違い、洗いざらしの開襟シャツを着ている。
この世界には、絹か麻くらいしかないと思っていたので、柔らかそうな風合いの生地がちょっと羨ましくなる。
今度カミロに聞いてみよう。
王子は、僕の前の椅子に座り、机の上のメモ書きに気付いたようだ。
「変わった文字だな」
ひょいと紙を持ち上げて、小首を傾げる。
「何と書いてあるんだ?」
「えっと……」
この文字は読めないのだから、誤魔化しはいくらでも効くけれど。
こうなったら、王子に直接聞いたほうがいいのかもしれない。
「揺らぎについて、お聞かせ願えませんか?」
王子は、手にしていた紙をテーブルに置き直し、両肘を突いた。
「どこから聞きたいんだ?」
「できれば、最初から」
なんとなく予想してきたけれど、僕の勘違いってこともあり得る。
だから、この際すべて頭から勉強し直したい。
「初代エイノック国王が神の子であると言われていることは、知っているか?」
え、待って。そこから?
僕は少し面食らいながらも、頷いた。
「神の子は、この地の娘を妻として娶り、二人の間に卵が産まれた」
僕は、危うく素っ頓狂な声を上げそうになった。
卵? この世界の人間は、卵生だってことか?
「生まれたと言っても、その娘が産んだわけじゃない。二人が睦み合った結果、100日後に空間に生じたんだ。生まれた卵は、娘が温めて孵した。その子供が、俺の祖先にあたる」
空間に生じるというのはどういう意味なんだろう。
卵から孵った子供は、乳児なのか? それとも、幼児くらいに育っているのか。
あまりに衝撃的過ぎて、僕はパニック寸前だ。
「神とその娘の間には10人の子が生まれた。だが、その次の代となる子孫が何年待っても誕生しなかった。一体どうやったら卵が生まれ出でるのか。研究に研究を重ねた結果、ある法則性が見つかった」
王子は淡々と、エイノック国の歴史について語り始めた。
その落ち着いた声音を聞いているうちに、段々と心の高ぶりが鎮まってくる。
「1つには愛。1つには行為。そして、最後の1つが祈りだ。互いに愛し合い、睦み合って、最後に祈る。この3つが揃わないと卵は生まれない。そして、3つ揃った状態を揺らぎと言うんだ」
ここまで言われて、初めて「揺らぎ」という言葉の意味を知った。
子供がどうやったらできるのか。
この世界──少なくともエイノック国は、僕の元いた世界とはかなり違うようだ。
「今回、お前の目の色を変えたのは、このうちの行為に当たる。行為にも段階があって、キスや愛撫、性交、射精だ。まさかとは思うが、性交や射精が何を指すかわからないと言い出すんじゃないだろうな」
「それは、わかり……ます」
これはたしかに、執事のフェンテスが止めるわけだ。
食事の場で聞かされたら、身の置き場に困る。
「揺らぎにおける性交は、3日の間、日を置かずに行うのが習わしだ。行為の最中は、会話をしてはならないと決められている。要するに、射精し終えるまでは互いに無言というわけだ」
あまりに具体的に話されると、やっぱり気まずい。
王子は僕を真正面から見据えて喋り続けているが、僕はもう俯けた目を上げられそうにない。
「ここまでで、聞きたいことは?」
「……今は、ありません」
とにかく、今は早く話を切り上げてほしい。
あとは自分でも調べられる。
僕の部屋を出て、自分の部屋に帰ってもらいたい。
けれども、王子は僕の考えを読んだかのように言う。
「帰るわけがないだろう。まだ、キスが残っている」
「……え?」
王子は身を乗り出して顔を傾け、僕の唇に唇を押し当てた。
こんなに簡単に掠め取るだなんて、王子は相当場数を踏んでいるに違いない。
すうと身体から血の気が引いたように、力が入らなくなる。
王子は机を回ってきて僕の傍に来ると、背中に腕を回して身体を支えた。
再び顔が近付いて、目元にキスをしてから、また唇にキスをされた。
「……っおう、じ」
何とか逃れようとしても、顎を捉えられて避けられない。
口の中に入ってきた舌が、上顎を掠った。
「んっ……んん……ぅは」
くちゅりと唾液の音がして、身体がじんと痺れた。
そこで王子は顔を離し、僕を椅子から立たせた。
「見てごらん」
壁に立てかけてある鏡の前に連れて行かれて、僕は自分の顔を見た。
「ほら、目の色。これが、スラファン・シュリカの紫色だ」
僕の瞳の色が、黒から紫に変わっていた。
ライラックのような、柔らかな色合いの紫。
でも、それよりも衝撃的だったのは、自分の表情だ。
濡れたように光る眼、赤い頬、いつもより色付いた唇。
どう見ても、キスに蕩け切った顔をしていた。
恥ずかしくて、思わず一歩下がって顔を伏せる。
「タカト。恥ずかしがることはないよ。可愛い顔だ」
「……っ」
もしかしたら、王子にもグンターのように心を読む能力があるのかもしれない。
顔を上げて睨み付けると、青い瞳を瞬かせてから、くすりと笑う。
「ベッドで、キスの続きをしようか」
キスの続き?
それは、一体どういうこと?
王子は僕の腰を抱いて、ベッドに連れて行った。
仰向けに押し倒して乗り上げ、頬を撫でてくる。
「タカト」
甘く掠れた声で僕の名前を呼び、瞳を薄く閉じて顔を寄せる。
「……っ王子、待ってください。僕はっ」
「リディだ。二人の時くらい、そう呼んでくれ」
シーツの上に置いた手に手を重ね、王子は微笑む。
「──リディ」
「そうだよ、タカト。もっと呼んで」
リディアンは、僕の唇の端に音を立ててキスをして、再び舌を入れてきた。
舌を入れられたら、名前なんて呼べないじゃないか。
そう抗議したくても、それどころじゃなくなった。
僕の舌を吸い、絡め取り、口腔内を貪られる。
舌ってこんなに気持ちいいものなのか。
ぞくぞくと首筋に快感が走り、身体が打ち震える。
「俺に腕を回して。タカトからもしてほしい」
そんなことを言われても、僕は自分からキスを仕掛けたことなんてない。
他人の口の中に舌を入れるって、一体どうやって?
混乱していると、リディアンが吐息で笑う。
「いいよ。今は俺がするから。これからの課題にしよう」
そうだった。
これは、瞳の色を定着させるための、いわば儀式だ。
一度ではなく、これからも続くんだ。
「ふ……っは……んん……っう」
ちゅくちゅくと唾液の音をさせながら、リディアンはキスを続けている。
僕は、ベッドに仰向けに寝た状態で、執拗に貪られた。
身体がビクビクと跳ね、吐息が荒くなる。
「ん……っリディ……」
キスの合間に名前を呼んで止めてもらおうとしたけれど、リディアンは止めようとしない。
甘く濃厚で激しいキスに、僕は翻弄された。
本当に、この人は18歳なんだろうか。
一体どこで、こんなテクニックを覚えたんだろう。
はあはあと息を乱し、余裕のない僕とは違い、リディアンはキスを楽しんでいる。
「可愛い、タカト」
くすくすと笑いながら、こめかみや頬にもキスを落とした。
「リディ、もういい……から」
「まだだ。もっとキスをしないと、すぐに色が戻ってしまう」
本当にこれは、色の定着だけを目的にしているんだろうか。
もっと他に、やりようはないのか。
結局リディアンの恣にキスをされ、腕に抱かれながら夜は更けた。
ディナーの後にお風呂にもゆっくり入って、後は寝るだけとなった頃。
僕は、寝室の机で書き物をしていた。明日図書室で調べたい事柄を、リストアップしようと思ったのだ。要するに、TO DO リストを作ることで、頭の中を整理したかった。
エイノック国の筆記具は、羽ペンだ。
真っ白いそれは、見た目はきれいだけれど、なかなか使い慣れない。
それでも、書き出す作業は思考がクリアになって僕は好きだ。
今一番気になるのは、魔力と揺らぎの関係だ。
揺らぎ自体もまだ漠然としかわからないし、これまで両者を関連付けたこともなかった。
揺らぎ自体の文献は見つけられなかったけれど、魔法書の中になら説明があるかもしれない。
僕はそう思いながら、これまで揺らぎについて知った項目を書き出していた。
すると、不意にドアがノックされた。
「俺だ。入っていいか?」
「はい、どうぞ」
返事をすると、すぐに王子が入ってきた。
お風呂上りなのか、普段の絹のブラウスとは違い、洗いざらしの開襟シャツを着ている。
この世界には、絹か麻くらいしかないと思っていたので、柔らかそうな風合いの生地がちょっと羨ましくなる。
今度カミロに聞いてみよう。
王子は、僕の前の椅子に座り、机の上のメモ書きに気付いたようだ。
「変わった文字だな」
ひょいと紙を持ち上げて、小首を傾げる。
「何と書いてあるんだ?」
「えっと……」
この文字は読めないのだから、誤魔化しはいくらでも効くけれど。
こうなったら、王子に直接聞いたほうがいいのかもしれない。
「揺らぎについて、お聞かせ願えませんか?」
王子は、手にしていた紙をテーブルに置き直し、両肘を突いた。
「どこから聞きたいんだ?」
「できれば、最初から」
なんとなく予想してきたけれど、僕の勘違いってこともあり得る。
だから、この際すべて頭から勉強し直したい。
「初代エイノック国王が神の子であると言われていることは、知っているか?」
え、待って。そこから?
僕は少し面食らいながらも、頷いた。
「神の子は、この地の娘を妻として娶り、二人の間に卵が産まれた」
僕は、危うく素っ頓狂な声を上げそうになった。
卵? この世界の人間は、卵生だってことか?
「生まれたと言っても、その娘が産んだわけじゃない。二人が睦み合った結果、100日後に空間に生じたんだ。生まれた卵は、娘が温めて孵した。その子供が、俺の祖先にあたる」
空間に生じるというのはどういう意味なんだろう。
卵から孵った子供は、乳児なのか? それとも、幼児くらいに育っているのか。
あまりに衝撃的過ぎて、僕はパニック寸前だ。
「神とその娘の間には10人の子が生まれた。だが、その次の代となる子孫が何年待っても誕生しなかった。一体どうやったら卵が生まれ出でるのか。研究に研究を重ねた結果、ある法則性が見つかった」
王子は淡々と、エイノック国の歴史について語り始めた。
その落ち着いた声音を聞いているうちに、段々と心の高ぶりが鎮まってくる。
「1つには愛。1つには行為。そして、最後の1つが祈りだ。互いに愛し合い、睦み合って、最後に祈る。この3つが揃わないと卵は生まれない。そして、3つ揃った状態を揺らぎと言うんだ」
ここまで言われて、初めて「揺らぎ」という言葉の意味を知った。
子供がどうやったらできるのか。
この世界──少なくともエイノック国は、僕の元いた世界とはかなり違うようだ。
「今回、お前の目の色を変えたのは、このうちの行為に当たる。行為にも段階があって、キスや愛撫、性交、射精だ。まさかとは思うが、性交や射精が何を指すかわからないと言い出すんじゃないだろうな」
「それは、わかり……ます」
これはたしかに、執事のフェンテスが止めるわけだ。
食事の場で聞かされたら、身の置き場に困る。
「揺らぎにおける性交は、3日の間、日を置かずに行うのが習わしだ。行為の最中は、会話をしてはならないと決められている。要するに、射精し終えるまでは互いに無言というわけだ」
あまりに具体的に話されると、やっぱり気まずい。
王子は僕を真正面から見据えて喋り続けているが、僕はもう俯けた目を上げられそうにない。
「ここまでで、聞きたいことは?」
「……今は、ありません」
とにかく、今は早く話を切り上げてほしい。
あとは自分でも調べられる。
僕の部屋を出て、自分の部屋に帰ってもらいたい。
けれども、王子は僕の考えを読んだかのように言う。
「帰るわけがないだろう。まだ、キスが残っている」
「……え?」
王子は身を乗り出して顔を傾け、僕の唇に唇を押し当てた。
こんなに簡単に掠め取るだなんて、王子は相当場数を踏んでいるに違いない。
すうと身体から血の気が引いたように、力が入らなくなる。
王子は机を回ってきて僕の傍に来ると、背中に腕を回して身体を支えた。
再び顔が近付いて、目元にキスをしてから、また唇にキスをされた。
「……っおう、じ」
何とか逃れようとしても、顎を捉えられて避けられない。
口の中に入ってきた舌が、上顎を掠った。
「んっ……んん……ぅは」
くちゅりと唾液の音がして、身体がじんと痺れた。
そこで王子は顔を離し、僕を椅子から立たせた。
「見てごらん」
壁に立てかけてある鏡の前に連れて行かれて、僕は自分の顔を見た。
「ほら、目の色。これが、スラファン・シュリカの紫色だ」
僕の瞳の色が、黒から紫に変わっていた。
ライラックのような、柔らかな色合いの紫。
でも、それよりも衝撃的だったのは、自分の表情だ。
濡れたように光る眼、赤い頬、いつもより色付いた唇。
どう見ても、キスに蕩け切った顔をしていた。
恥ずかしくて、思わず一歩下がって顔を伏せる。
「タカト。恥ずかしがることはないよ。可愛い顔だ」
「……っ」
もしかしたら、王子にもグンターのように心を読む能力があるのかもしれない。
顔を上げて睨み付けると、青い瞳を瞬かせてから、くすりと笑う。
「ベッドで、キスの続きをしようか」
キスの続き?
それは、一体どういうこと?
王子は僕の腰を抱いて、ベッドに連れて行った。
仰向けに押し倒して乗り上げ、頬を撫でてくる。
「タカト」
甘く掠れた声で僕の名前を呼び、瞳を薄く閉じて顔を寄せる。
「……っ王子、待ってください。僕はっ」
「リディだ。二人の時くらい、そう呼んでくれ」
シーツの上に置いた手に手を重ね、王子は微笑む。
「──リディ」
「そうだよ、タカト。もっと呼んで」
リディアンは、僕の唇の端に音を立ててキスをして、再び舌を入れてきた。
舌を入れられたら、名前なんて呼べないじゃないか。
そう抗議したくても、それどころじゃなくなった。
僕の舌を吸い、絡め取り、口腔内を貪られる。
舌ってこんなに気持ちいいものなのか。
ぞくぞくと首筋に快感が走り、身体が打ち震える。
「俺に腕を回して。タカトからもしてほしい」
そんなことを言われても、僕は自分からキスを仕掛けたことなんてない。
他人の口の中に舌を入れるって、一体どうやって?
混乱していると、リディアンが吐息で笑う。
「いいよ。今は俺がするから。これからの課題にしよう」
そうだった。
これは、瞳の色を定着させるための、いわば儀式だ。
一度ではなく、これからも続くんだ。
「ふ……っは……んん……っう」
ちゅくちゅくと唾液の音をさせながら、リディアンはキスを続けている。
僕は、ベッドに仰向けに寝た状態で、執拗に貪られた。
身体がビクビクと跳ね、吐息が荒くなる。
「ん……っリディ……」
キスの合間に名前を呼んで止めてもらおうとしたけれど、リディアンは止めようとしない。
甘く濃厚で激しいキスに、僕は翻弄された。
本当に、この人は18歳なんだろうか。
一体どこで、こんなテクニックを覚えたんだろう。
はあはあと息を乱し、余裕のない僕とは違い、リディアンはキスを楽しんでいる。
「可愛い、タカト」
くすくすと笑いながら、こめかみや頬にもキスを落とした。
「リディ、もういい……から」
「まだだ。もっとキスをしないと、すぐに色が戻ってしまう」
本当にこれは、色の定着だけを目的にしているんだろうか。
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