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第四章 分岐
無言の告白***
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無言で僕に触るリディアンに、揺らぎの説明を思い出した。
──「揺らぎにおける性交は、3日の間、日を置かずに行うのが習わしだ。行為の最中は、会話をしてはならないと決められている。要するに、射精し終えるまでは互いに無言というわけだ」
リディアンは、僕と揺らぎをしようとしている?
でも、男同士では卵は生まれないはずで。
それなら、話しかけてもいいのだろうか。
それとも、エイノックでは初めて抱き合う時は、会話をしない習わしがあるのか。
そもそも、男同士で抱き合うって、どうやって……?
なんとなく想像はつくけれど、リディアンは僕と本当にしたいのか。
僕に覆いかぶさっているため、リディアンの表情はよく見えない。
やっぱり、声を掛けて確認した方が。
その間にも、リディアンは僕に触り続けている。
もう、何もかもがぐちゃぐちゃに混ざり合って、わからなくなってくる。
胸元にキスをして、滑らかな指先で脇腹に触られて。
こんなに綺麗な手が、僕の身体中に触るのかと思うと、顔が熱くなってくる。
音を立てながら胸元にキスを繰り返して、突然ぺろりと舌で肌を舐めた。
「はっ……ぁ」
思わず声が出てしまい、僕はぎゅっと唇を噛んだ。
一度じゃなくて何度も舐められて、くすぐったさに首を竦ませる。
啄んでは舐めて胸元を移動し、やがて乳首も啄まれる。
唇に挟まれて舌先で弄られて、僕はシーツを握り締めた。
地下室の中ではあんなに気持ち悪い行為だったのに、今は気持ち良くて恥ずかしい。
僕は自分が、乳首でこんなに感じる人間だなんて、思ってもみなかった。
「んっ……は……っ」
右の乳首を舐めしゃぶり、左側は指で捏ねられる。
じんと痺れて、股間だけじゃなく、身体の奥底に熱がこもってくる。
はだけた胸元を通って、みぞおちやおへそのあたりにもキスされる。
このまま顔を下げられていったらと僕が焦っていると、リディアンは伸び上がって僕の顔を真上から覗き込んだ。
てっきり、いつものように笑うのかと思ったら、眉根を寄せた顔で僕を見た。切羽詰まった様子に息を呑むと、頬にキスをしてから唇が重なった。
「んん……っぁ……!?」
キスの最中に下着の中に手を入れられて、僕は驚いて腰を引いた。でも、リディアンの手は去らずに、尚も僕のモノに触れてくる。あの綺麗な手に、今直接触られているのかと思うと、僕が汚している気がしてしまう。僕のモノになんて、リディアンが触れては駄目だ。
これは治療じゃない。だから、無理して触らなくていい。
きゅっと握り込まれて、本当に出してしまうと手首を掴むと、キスが深くなった。くらくらと頭の芯が揺れて、ふわりと身体が浮かび上がる心地がする。リディアンはキスを解いて、僕の下穿きの紐をほどき、指を引っ掛けて下着ごとすべて下ろした。足先から引き抜いて床に落とされて、下半身をすべて晒してしまったことに羞恥する。
「あ……」
呆然となっている隙に、リディアンは僕の股間に顔を伏せた。まさかと思った次の瞬間、口にモノを咥えられる。
「あぅ……っあ……」
熱い口腔内に包れて、舌を這わされ、どうしていいかわからない。
やめてほしい。それ以上されたら出してしまう。
リディアンの口の中を汚してしまう。
でも、気持ちがいい。
熱くてぬるついて、吸い上げられる度に快感に身体が震える。
身を起こしてリディアンを押し返そうとして、僕はその顔を見てしまった。
形のいい唇が僕のモノを咥え、唾液を纏うそれを出し入れさせている。頬を窄め、味わうようにモノを啜る。整った顔立ちのせいで、卑猥には見えないけれど、綺麗な顔が却って僕を煽った。ぞくぞくと背筋が痺れ、足先まで力が篭もる。耐え切れなくて顎を上げ、背中を反らして啼くことしかできなくなる。
「んん……っあ……は……っ」
びくんと身体が跳ねて、膝が戦慄く。
もう我慢できないと思ったところで、リディアンは顔を離した。
天井を見上げたまま、微動だにできないでいると、腰の下に枕を置かれた。
尻が浮き上がり、とんでもないところをリディアンに晒していると慌てていると、後ろの穴に液体が塗り込まれる。
やっぱり、男同士はそこを使うのか。
でも、リディアンが、本当にそこに入れる?
僕の中に、自分のモノを?
混乱している間に、指が入ってこようとする。
待って、と言いたくても、会話をしてはいけない決まりがある。
やめて欲しいのなら、そう言えばここで終わる。
続けて欲しいと思うから、今僕は悩んでいる。
自分の浅ましい欲望をまざまざと知って、僕は腕で顔を隠した。
きっと僕は今、いやらしい顔をしている。
こんな顔、リディアンにだって見せられない。
つぷりと指先が入り、ベッドヘッドの方にずり上がろうとしたけれど、腰の下に枕を挟まれているせいで上手くいかない。指はどんどん深く入り込み、ぐるりと円を描くように動かされた。
「うあ……っあ」
未知の感覚に声が上がり、ギリッと奥歯を噛み締める。
手の甲で口元を押さえて、必死に息を殺した。
自分の呼吸音が鼓膜に響き、息苦しさに余計に喘いでしまう。
「んあ……っは……く……ぅ」
中を弄り、緩めているのだとわかって、もうやめてと言いたくなる。
入れるのなら、もう入れてほしい。
こんなことを続けていたら、おかしくなってしまう。
そう思うのに、リディアンは指を1本、2本と増やしていって、弄るのをやめようとしない。身体中に汗をかき、息も絶え絶えになる。身体に力が入らなくなり、僕はされるがままになった。
ぐちゅりと時折濡れた音がして、耳を塞いでしまいたくなる。
そうして、時間をかけて馴らしてから、リディアンは指を抜いた。
衣擦れの音がして顔から腕を避けると、リディアンは服を脱ぎ出していた。ブラウスのボタンを外して肩から落とし、裸身を晒す。貧弱な僕とは違い、鍛えられた引き締まった身体だ。こんな人に身体中を触られて、見られていたのかと思うと、居た堪れない心地がした。
リディアンは、全裸になってから僕に重なった。
さらりとした肌が気持ち良くて、僕はおずおずと背中に腕を回す。
僕の知っているリディアンの素肌の香りがして、ホッと息を吐く。
身体から力が抜けたところで、リディアンは僕の後ろに自身をあてがった。
心臓が跳ねて、鼓動が耳にまで聞こえてきた。
押し当てられた熱い質量にぎゅっと目を閉じたところで、先端が分け入ってきた。
「う……っく……」
いっぱい濡らして指で馴らしても、リディアンのモノはずっと大きい。中に入り込んできた体積に身が強張った。ゆっくりと入ってくるモノの熱さも予想外で、僕は恐ろしくなった。徐々に中を進み、終わりが見えないくらいに時間がかかっている。まだ奥まで進むのか。もうそろそろ終わりなのか。奥深くまで入り込まれて、その圧迫感にも喘いでしまう。
「は……っあ……う……んぁ」
リディアンは、揺すぶりながら奥を目指し、僕は中を押し広げられることに恐怖していた。
カタカタと身体が震え出して、息を整えようとすればするほど、呻くような声が漏れてしまう。
これでは、リディアンだって気を悪くすると思っていると、そっと頭を撫でられた。
目を開けると、間近に青い瞳が迫っていた。
僕の大好きな、空のように青く澄んだ瞳。
その熱い眼差しに見つめられて、僕は目を薄く閉じた。すぐに唇が重なって、舌を絡め合わせる。抱き締められて、背中を抱き返すと、ゆっくりと律動が始まった。
「ん……っあ……」
ぎしっとベッドが軋んだ音を立て、二人分の体重にたわむ。
僕はリディアンの動きに合わせて揺れ、声を上げ続ける。
最初は抑えようとしたけれど、そうすると余計に身体に力が入ってしまう。
だから、力を抜いて、リディアンにされるがままになった。
「あ……っあ……は……っんく……」
リディアンの動きはだんだんと大きくなり、モノを出し入れされているのがわかった。
奥を抉り、腰を引き、また奥まで入れてくる。
ゆったりと腰を使うリディアンを抱きしめて、僕は啼いていた。
中に受け入れるっていうことがどういうことなのか。
僕は、身体の中にいるリディアンを感じながら、初めて理解した。
愛する人と一つになったことに、心までが震えている。
嬉しい。恥ずかしい。気持ちがいい。
苦しいほどに感情が高ぶって、涙が零れた。
僕が泣いていることに気付いて、リディアンは目元にキスをしてくる。
僕は、リディアンの望むままに身体を差し出し、すべてを受け入れる。
2人の境い目がなくなり、愛されている実感を得ていた。
名前を呼んで愛を伝えたかったけれど、今はまだ無言でいいなくちゃいけない。
リディアンが射精したら、僕は想いを伝えよう。
抱かれながら、どれほど僕が幸福で、嬉しかったのか。
今のこの想いを言葉にして、必ずリディアンに告げよう。
そう、思っていたのに。
「ひあ……っあ……ああ……っ」
激しく動き出したリディアンに陥落して、それは叶わなくなる。
「あう……っああ……」
「く……は……っ」
リディアンが低く呻き、中に射精したのを感じたところで、僕が意識を手放してしまったからだ。
結局何も伝えられないまま朝を迎えて、目を覚ました時にはリディアンはいなかった。
それもこれも、僕が起きたのが昼近くだったせいだ。
こうして、初めての揺らぎの行為は終わった。
──「揺らぎにおける性交は、3日の間、日を置かずに行うのが習わしだ。行為の最中は、会話をしてはならないと決められている。要するに、射精し終えるまでは互いに無言というわけだ」
リディアンは、僕と揺らぎをしようとしている?
でも、男同士では卵は生まれないはずで。
それなら、話しかけてもいいのだろうか。
それとも、エイノックでは初めて抱き合う時は、会話をしない習わしがあるのか。
そもそも、男同士で抱き合うって、どうやって……?
なんとなく想像はつくけれど、リディアンは僕と本当にしたいのか。
僕に覆いかぶさっているため、リディアンの表情はよく見えない。
やっぱり、声を掛けて確認した方が。
その間にも、リディアンは僕に触り続けている。
もう、何もかもがぐちゃぐちゃに混ざり合って、わからなくなってくる。
胸元にキスをして、滑らかな指先で脇腹に触られて。
こんなに綺麗な手が、僕の身体中に触るのかと思うと、顔が熱くなってくる。
音を立てながら胸元にキスを繰り返して、突然ぺろりと舌で肌を舐めた。
「はっ……ぁ」
思わず声が出てしまい、僕はぎゅっと唇を噛んだ。
一度じゃなくて何度も舐められて、くすぐったさに首を竦ませる。
啄んでは舐めて胸元を移動し、やがて乳首も啄まれる。
唇に挟まれて舌先で弄られて、僕はシーツを握り締めた。
地下室の中ではあんなに気持ち悪い行為だったのに、今は気持ち良くて恥ずかしい。
僕は自分が、乳首でこんなに感じる人間だなんて、思ってもみなかった。
「んっ……は……っ」
右の乳首を舐めしゃぶり、左側は指で捏ねられる。
じんと痺れて、股間だけじゃなく、身体の奥底に熱がこもってくる。
はだけた胸元を通って、みぞおちやおへそのあたりにもキスされる。
このまま顔を下げられていったらと僕が焦っていると、リディアンは伸び上がって僕の顔を真上から覗き込んだ。
てっきり、いつものように笑うのかと思ったら、眉根を寄せた顔で僕を見た。切羽詰まった様子に息を呑むと、頬にキスをしてから唇が重なった。
「んん……っぁ……!?」
キスの最中に下着の中に手を入れられて、僕は驚いて腰を引いた。でも、リディアンの手は去らずに、尚も僕のモノに触れてくる。あの綺麗な手に、今直接触られているのかと思うと、僕が汚している気がしてしまう。僕のモノになんて、リディアンが触れては駄目だ。
これは治療じゃない。だから、無理して触らなくていい。
きゅっと握り込まれて、本当に出してしまうと手首を掴むと、キスが深くなった。くらくらと頭の芯が揺れて、ふわりと身体が浮かび上がる心地がする。リディアンはキスを解いて、僕の下穿きの紐をほどき、指を引っ掛けて下着ごとすべて下ろした。足先から引き抜いて床に落とされて、下半身をすべて晒してしまったことに羞恥する。
「あ……」
呆然となっている隙に、リディアンは僕の股間に顔を伏せた。まさかと思った次の瞬間、口にモノを咥えられる。
「あぅ……っあ……」
熱い口腔内に包れて、舌を這わされ、どうしていいかわからない。
やめてほしい。それ以上されたら出してしまう。
リディアンの口の中を汚してしまう。
でも、気持ちがいい。
熱くてぬるついて、吸い上げられる度に快感に身体が震える。
身を起こしてリディアンを押し返そうとして、僕はその顔を見てしまった。
形のいい唇が僕のモノを咥え、唾液を纏うそれを出し入れさせている。頬を窄め、味わうようにモノを啜る。整った顔立ちのせいで、卑猥には見えないけれど、綺麗な顔が却って僕を煽った。ぞくぞくと背筋が痺れ、足先まで力が篭もる。耐え切れなくて顎を上げ、背中を反らして啼くことしかできなくなる。
「んん……っあ……は……っ」
びくんと身体が跳ねて、膝が戦慄く。
もう我慢できないと思ったところで、リディアンは顔を離した。
天井を見上げたまま、微動だにできないでいると、腰の下に枕を置かれた。
尻が浮き上がり、とんでもないところをリディアンに晒していると慌てていると、後ろの穴に液体が塗り込まれる。
やっぱり、男同士はそこを使うのか。
でも、リディアンが、本当にそこに入れる?
僕の中に、自分のモノを?
混乱している間に、指が入ってこようとする。
待って、と言いたくても、会話をしてはいけない決まりがある。
やめて欲しいのなら、そう言えばここで終わる。
続けて欲しいと思うから、今僕は悩んでいる。
自分の浅ましい欲望をまざまざと知って、僕は腕で顔を隠した。
きっと僕は今、いやらしい顔をしている。
こんな顔、リディアンにだって見せられない。
つぷりと指先が入り、ベッドヘッドの方にずり上がろうとしたけれど、腰の下に枕を挟まれているせいで上手くいかない。指はどんどん深く入り込み、ぐるりと円を描くように動かされた。
「うあ……っあ」
未知の感覚に声が上がり、ギリッと奥歯を噛み締める。
手の甲で口元を押さえて、必死に息を殺した。
自分の呼吸音が鼓膜に響き、息苦しさに余計に喘いでしまう。
「んあ……っは……く……ぅ」
中を弄り、緩めているのだとわかって、もうやめてと言いたくなる。
入れるのなら、もう入れてほしい。
こんなことを続けていたら、おかしくなってしまう。
そう思うのに、リディアンは指を1本、2本と増やしていって、弄るのをやめようとしない。身体中に汗をかき、息も絶え絶えになる。身体に力が入らなくなり、僕はされるがままになった。
ぐちゅりと時折濡れた音がして、耳を塞いでしまいたくなる。
そうして、時間をかけて馴らしてから、リディアンは指を抜いた。
衣擦れの音がして顔から腕を避けると、リディアンは服を脱ぎ出していた。ブラウスのボタンを外して肩から落とし、裸身を晒す。貧弱な僕とは違い、鍛えられた引き締まった身体だ。こんな人に身体中を触られて、見られていたのかと思うと、居た堪れない心地がした。
リディアンは、全裸になってから僕に重なった。
さらりとした肌が気持ち良くて、僕はおずおずと背中に腕を回す。
僕の知っているリディアンの素肌の香りがして、ホッと息を吐く。
身体から力が抜けたところで、リディアンは僕の後ろに自身をあてがった。
心臓が跳ねて、鼓動が耳にまで聞こえてきた。
押し当てられた熱い質量にぎゅっと目を閉じたところで、先端が分け入ってきた。
「う……っく……」
いっぱい濡らして指で馴らしても、リディアンのモノはずっと大きい。中に入り込んできた体積に身が強張った。ゆっくりと入ってくるモノの熱さも予想外で、僕は恐ろしくなった。徐々に中を進み、終わりが見えないくらいに時間がかかっている。まだ奥まで進むのか。もうそろそろ終わりなのか。奥深くまで入り込まれて、その圧迫感にも喘いでしまう。
「は……っあ……う……んぁ」
リディアンは、揺すぶりながら奥を目指し、僕は中を押し広げられることに恐怖していた。
カタカタと身体が震え出して、息を整えようとすればするほど、呻くような声が漏れてしまう。
これでは、リディアンだって気を悪くすると思っていると、そっと頭を撫でられた。
目を開けると、間近に青い瞳が迫っていた。
僕の大好きな、空のように青く澄んだ瞳。
その熱い眼差しに見つめられて、僕は目を薄く閉じた。すぐに唇が重なって、舌を絡め合わせる。抱き締められて、背中を抱き返すと、ゆっくりと律動が始まった。
「ん……っあ……」
ぎしっとベッドが軋んだ音を立て、二人分の体重にたわむ。
僕はリディアンの動きに合わせて揺れ、声を上げ続ける。
最初は抑えようとしたけれど、そうすると余計に身体に力が入ってしまう。
だから、力を抜いて、リディアンにされるがままになった。
「あ……っあ……は……っんく……」
リディアンの動きはだんだんと大きくなり、モノを出し入れされているのがわかった。
奥を抉り、腰を引き、また奥まで入れてくる。
ゆったりと腰を使うリディアンを抱きしめて、僕は啼いていた。
中に受け入れるっていうことがどういうことなのか。
僕は、身体の中にいるリディアンを感じながら、初めて理解した。
愛する人と一つになったことに、心までが震えている。
嬉しい。恥ずかしい。気持ちがいい。
苦しいほどに感情が高ぶって、涙が零れた。
僕が泣いていることに気付いて、リディアンは目元にキスをしてくる。
僕は、リディアンの望むままに身体を差し出し、すべてを受け入れる。
2人の境い目がなくなり、愛されている実感を得ていた。
名前を呼んで愛を伝えたかったけれど、今はまだ無言でいいなくちゃいけない。
リディアンが射精したら、僕は想いを伝えよう。
抱かれながら、どれほど僕が幸福で、嬉しかったのか。
今のこの想いを言葉にして、必ずリディアンに告げよう。
そう、思っていたのに。
「ひあ……っあ……ああ……っ」
激しく動き出したリディアンに陥落して、それは叶わなくなる。
「あう……っああ……」
「く……は……っ」
リディアンが低く呻き、中に射精したのを感じたところで、僕が意識を手放してしまったからだ。
結局何も伝えられないまま朝を迎えて、目を覚ました時にはリディアンはいなかった。
それもこれも、僕が起きたのが昼近くだったせいだ。
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