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第六章 創生
子守唄
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翌日は、王城に行くことが決まっていた。
ここのところ、朝食を一緒に摂っていなかったリディアンも、珍しく僕より先に食堂に来ていた。
僕が入ってくるのに気付くと、顔をこちらに向けて微笑む。
「おはよう、タカト」
「おはようございます」
細められた青い瞳やコスタスの光を浴びて輝く金髪に僕は目を奪われる。
こうして見ると、本当に綺麗な人だ。
僕は、つい足を止めてしまい、リディアンは僕を不思議そうに見返している。
ちょっと恥ずかしく思いながら、僕は椅子を引いて腰掛ける。
向かい合って座って食事をするのは久しぶりだ。
今朝は、スティック状のパンをスライスしたものに、クリームが添えられている。
リディアンは、スライスしたパンの一枚を手に取り、バターナイフでクリームを塗って口に運ぶ。
食べ方も相変わらず綺麗で、自分の拙い所作とは大違いだ。
僕の視線に気付いたようで、瞳で促してくる。
「美味しいですね、このクリーム」
「ああ、砕いた木の実がアクセントになっていて、香りもいい」
本当に僕も同感で、リディアンの言葉に頷いた。
一人でいることは苦痛ではないけれど、やっぱりリディアンと食べるのは楽しい。
僕は、いつもよりもゆっくりと朝食を摂り、最後に出てきたハーブティーを飲む。
後味がミントのように清涼感があって、僕はそれについても感想を述べた。
リディアンも同じものを飲み、僕と同じ感想を抱いたらしい。
そうして和やかに朝食について話していると、リディアンが話題を変えた。
「昨日は、先生のところに行ったんだったね」
行く前に予定を伝えてはいたけれど、改めて問われて少し焦る。
もちろん、何を話したかまでは知らないはずだ。
「はい、また課題をたくさん出してもらいました」
渡された文献の量からして、次に訪ねるのはもう少し先になりそうだ。
しっかり読み込む前に行ったところで、お互いの時間が無駄になる。
それに、行った以上は座学以外に実践訓練もしたい。
目下の課題は、転移門と回復だ。
転移門は経験値がなさすぎるし、回復は力が弱すぎる。
後者は、バルツァールの力を借りながら練っていくしかない。
僕が説明する間、リディアンは黙って聞いていた。
そして、ハーブティーのカップをソーサーに置いてから言う。
「時折、お前が眩しいよ」
「そんなことは。僕には、リディの方が眩しく思えます」
立太子の礼を前に、王太子としての道を歩み始めている。
僕が図書室にこもっている間も、人脈を広げ、未来に目を向けている。
華々しい道を歩むリディアンに対して、僕の毎日はあまりに地味だ。
でも、リディアンは、僕の返答に笑うことはなかった。
否定も肯定もせずにじっと僕を見据えている。
僕は居心地の悪さを覚えながら、カップに残っているお茶を飲んだ。
時間が来て、僕たちは食堂を離れて各自身支度を整える。
そして、揃って王城へ向かった。
いくつもの検問を抜けるのにも慣れてきて、僕はリディアンと他愛のない話をしながら馬車に揺られた。
二人でいられる時間は貴重で、城館の前に到着した時には、名残惜しく感じられたほどだ。
馬車を降りると、今回も広い謁見の間ではなく、小ぢんまりとした部屋に招き入れられた。
しかも、これまでとは違って席を勧められて、ベドナーシュも含めた四人でテーブルを囲んで座った。
「その後の事業の進み具合について、お聞かせ願おう」
ベドナーシュに話を振られて、僕から説明した。
最初に、シュリカについて。
輸送手段の一つとして、転移門の使用を考えていること。
ゆくゆくは諸外国にも輸送可能にしたいけれど、エイノック国独自では決められない課題であり、王の意見を聞きたいこと。
次に、ルミナスについて。
帰国希望を聞いたところ、エイノックに永住したい者が相当数いること。
その場合、転移門を使って一度に送り届けるのではなく、何度かに分けて転移門を開き、国への出入りを可能にしてもらえるかどうか。
どちらの点においても、今後の転移門の使用方法次第だと結論を示した。
王は僕の話を、肘掛けに寄りかかりながら聞いた。
一度も質問を挟まれなかったため、もしかしたら不興を買ったかと思ったほどだ。
でも、最後まで聞き終えると、二度深く頷いた。
「なるほど。では、転移門に関してベドナーシュとよく話せ」
「はい、ありがとうございます」
話せと言うからには、どちらも希望が持てる。
詳しく細かく擦り合わせていければ、思ったよりも早く次に進めそうだ。
僕は王に礼を言ってから、最後にシュリカを献上した。
小瓶に分けたうちの一本を手にし、じっと眺める。
「わしは酒の方を好むが、王だけが酔っていては国民に示しが付かない」
王はいつだって酔っているようには見えなかったけれど、やっぱり普段から吞んでいたのだろうか。
ベドナーシュ宰相が、深く頷いてから告げた。
「左様でございますな。御酒を過ごされて、また歌われては臣下が難儀します」
王はその言葉に、珍しく目を細めて笑う。
「歌、ですか」
あまりに意外で、僕はぽつりと繰り返した。
すると、王は唇を歪めて答える。
「ああ、どうも酔うと歌う癖があるということだ。大抵、子守唄をらしい。わしは記憶にないのだが」
子守唄、と言われて過去のことが不意に思い出された。
僕が泣いていたあの時、リディアンが頭を撫でながら歌ってくれた。
「もしかしたら、こういう歌ですか?」
うろ覚えながらも歌ってみると、王は驚いたような顔をする。
「それは、リディアンから習ったのか?」
そんなに驚くほどのことだろうか。
隣を見れば、リディアンもまた、目を丸くしていた。
「いえ、私は教えたことはありません」
たしかに、教えてもらったことはないけれど。
あんなに特徴的なメロディなら、一度訊けば耳に残る。
「アデラがよく歌っていた子守唄だ」
王は懐かしむようにそう言い、リディアンはまだ呆然と僕を見ている。
「驚いたな。たった一度だけ聞いて覚えたのか?」
「はい、そうですが」
さすがにすべての歌詞までは覚えきれなかったけれど。
すると、ベドナーシュも感心したように言う。
「ナカモト殿には、音楽の才もあるようだ」
そんな大げさなものじゃない。
それとも、エイノックでは珍しいことなんだろうか。
「今度、そなたの故郷の歌も聞かせてくれないか」
「ええ、もちろんです」
僕がそう答えると、王は微かに口元を綻ばせて頷いた。
王の前で、日本の歌を歌うなんて、ちょっと気恥しい。
でも、どんな反応をするのか、興味が湧いた。
できれば、僕も子守唄をちゃんと歌えるようになりたい。
リディアンが歌ってくれたように、僕もいつでも歌えるようになりたいからだ。
話が一段落したところで王の前から辞して、僕たちはアデラ城へ帰ろうとした。
すると、見送りに立ったベドナーシュが僕に問いかけた。
「ナカモト殿は夜会を好まないと聞き及んでおるが、我が邸の夜会はいかがだろうか」
ベドナーシュ邸の夜会。
それはさすがに断れないし、一度は私邸を訪れてみたいと思っていた。
「お誘いありがとうございます。是非、出席させてください」
ベドナーシュは、微笑んでからゆっくりと深く頭を下げた。
僕もお辞儀をし、リディアンと共に馬車に乗り込んだ。
「お前とまた夜会に行けるとは、楽しみだ」
リディアンによると、夜会は明後日あるらしい。
「昼過ぎにお茶会がある予定ですが、その後なら大丈夫です」
「そうか」
リディアンは夜会の予定について説明し、おもむろに聞いてきた。
「明日、あいつのところに行かなくていいのなら、今日は部屋に行っていいか?」
あいつ、とはバルツァールのことだろう。
僕は、すぐさま問い返した。
「リディは、夜会はいいんですか?」
「俺のことはいい。いいかどうか、教えてくれ」
あまりに真剣な顔で問われて、僕は意外に思いながら返答した。
「もちろん。楽しみです」
リディアンを拒むなんてこと、僕はするつもりはない。
そして、リディアンは笑って頷いたんだけれど。
結局その夜も、リディアンが僕の部屋に来ることはなかった。
ここのところ、朝食を一緒に摂っていなかったリディアンも、珍しく僕より先に食堂に来ていた。
僕が入ってくるのに気付くと、顔をこちらに向けて微笑む。
「おはよう、タカト」
「おはようございます」
細められた青い瞳やコスタスの光を浴びて輝く金髪に僕は目を奪われる。
こうして見ると、本当に綺麗な人だ。
僕は、つい足を止めてしまい、リディアンは僕を不思議そうに見返している。
ちょっと恥ずかしく思いながら、僕は椅子を引いて腰掛ける。
向かい合って座って食事をするのは久しぶりだ。
今朝は、スティック状のパンをスライスしたものに、クリームが添えられている。
リディアンは、スライスしたパンの一枚を手に取り、バターナイフでクリームを塗って口に運ぶ。
食べ方も相変わらず綺麗で、自分の拙い所作とは大違いだ。
僕の視線に気付いたようで、瞳で促してくる。
「美味しいですね、このクリーム」
「ああ、砕いた木の実がアクセントになっていて、香りもいい」
本当に僕も同感で、リディアンの言葉に頷いた。
一人でいることは苦痛ではないけれど、やっぱりリディアンと食べるのは楽しい。
僕は、いつもよりもゆっくりと朝食を摂り、最後に出てきたハーブティーを飲む。
後味がミントのように清涼感があって、僕はそれについても感想を述べた。
リディアンも同じものを飲み、僕と同じ感想を抱いたらしい。
そうして和やかに朝食について話していると、リディアンが話題を変えた。
「昨日は、先生のところに行ったんだったね」
行く前に予定を伝えてはいたけれど、改めて問われて少し焦る。
もちろん、何を話したかまでは知らないはずだ。
「はい、また課題をたくさん出してもらいました」
渡された文献の量からして、次に訪ねるのはもう少し先になりそうだ。
しっかり読み込む前に行ったところで、お互いの時間が無駄になる。
それに、行った以上は座学以外に実践訓練もしたい。
目下の課題は、転移門と回復だ。
転移門は経験値がなさすぎるし、回復は力が弱すぎる。
後者は、バルツァールの力を借りながら練っていくしかない。
僕が説明する間、リディアンは黙って聞いていた。
そして、ハーブティーのカップをソーサーに置いてから言う。
「時折、お前が眩しいよ」
「そんなことは。僕には、リディの方が眩しく思えます」
立太子の礼を前に、王太子としての道を歩み始めている。
僕が図書室にこもっている間も、人脈を広げ、未来に目を向けている。
華々しい道を歩むリディアンに対して、僕の毎日はあまりに地味だ。
でも、リディアンは、僕の返答に笑うことはなかった。
否定も肯定もせずにじっと僕を見据えている。
僕は居心地の悪さを覚えながら、カップに残っているお茶を飲んだ。
時間が来て、僕たちは食堂を離れて各自身支度を整える。
そして、揃って王城へ向かった。
いくつもの検問を抜けるのにも慣れてきて、僕はリディアンと他愛のない話をしながら馬車に揺られた。
二人でいられる時間は貴重で、城館の前に到着した時には、名残惜しく感じられたほどだ。
馬車を降りると、今回も広い謁見の間ではなく、小ぢんまりとした部屋に招き入れられた。
しかも、これまでとは違って席を勧められて、ベドナーシュも含めた四人でテーブルを囲んで座った。
「その後の事業の進み具合について、お聞かせ願おう」
ベドナーシュに話を振られて、僕から説明した。
最初に、シュリカについて。
輸送手段の一つとして、転移門の使用を考えていること。
ゆくゆくは諸外国にも輸送可能にしたいけれど、エイノック国独自では決められない課題であり、王の意見を聞きたいこと。
次に、ルミナスについて。
帰国希望を聞いたところ、エイノックに永住したい者が相当数いること。
その場合、転移門を使って一度に送り届けるのではなく、何度かに分けて転移門を開き、国への出入りを可能にしてもらえるかどうか。
どちらの点においても、今後の転移門の使用方法次第だと結論を示した。
王は僕の話を、肘掛けに寄りかかりながら聞いた。
一度も質問を挟まれなかったため、もしかしたら不興を買ったかと思ったほどだ。
でも、最後まで聞き終えると、二度深く頷いた。
「なるほど。では、転移門に関してベドナーシュとよく話せ」
「はい、ありがとうございます」
話せと言うからには、どちらも希望が持てる。
詳しく細かく擦り合わせていければ、思ったよりも早く次に進めそうだ。
僕は王に礼を言ってから、最後にシュリカを献上した。
小瓶に分けたうちの一本を手にし、じっと眺める。
「わしは酒の方を好むが、王だけが酔っていては国民に示しが付かない」
王はいつだって酔っているようには見えなかったけれど、やっぱり普段から吞んでいたのだろうか。
ベドナーシュ宰相が、深く頷いてから告げた。
「左様でございますな。御酒を過ごされて、また歌われては臣下が難儀します」
王はその言葉に、珍しく目を細めて笑う。
「歌、ですか」
あまりに意外で、僕はぽつりと繰り返した。
すると、王は唇を歪めて答える。
「ああ、どうも酔うと歌う癖があるということだ。大抵、子守唄をらしい。わしは記憶にないのだが」
子守唄、と言われて過去のことが不意に思い出された。
僕が泣いていたあの時、リディアンが頭を撫でながら歌ってくれた。
「もしかしたら、こういう歌ですか?」
うろ覚えながらも歌ってみると、王は驚いたような顔をする。
「それは、リディアンから習ったのか?」
そんなに驚くほどのことだろうか。
隣を見れば、リディアンもまた、目を丸くしていた。
「いえ、私は教えたことはありません」
たしかに、教えてもらったことはないけれど。
あんなに特徴的なメロディなら、一度訊けば耳に残る。
「アデラがよく歌っていた子守唄だ」
王は懐かしむようにそう言い、リディアンはまだ呆然と僕を見ている。
「驚いたな。たった一度だけ聞いて覚えたのか?」
「はい、そうですが」
さすがにすべての歌詞までは覚えきれなかったけれど。
すると、ベドナーシュも感心したように言う。
「ナカモト殿には、音楽の才もあるようだ」
そんな大げさなものじゃない。
それとも、エイノックでは珍しいことなんだろうか。
「今度、そなたの故郷の歌も聞かせてくれないか」
「ええ、もちろんです」
僕がそう答えると、王は微かに口元を綻ばせて頷いた。
王の前で、日本の歌を歌うなんて、ちょっと気恥しい。
でも、どんな反応をするのか、興味が湧いた。
できれば、僕も子守唄をちゃんと歌えるようになりたい。
リディアンが歌ってくれたように、僕もいつでも歌えるようになりたいからだ。
話が一段落したところで王の前から辞して、僕たちはアデラ城へ帰ろうとした。
すると、見送りに立ったベドナーシュが僕に問いかけた。
「ナカモト殿は夜会を好まないと聞き及んでおるが、我が邸の夜会はいかがだろうか」
ベドナーシュ邸の夜会。
それはさすがに断れないし、一度は私邸を訪れてみたいと思っていた。
「お誘いありがとうございます。是非、出席させてください」
ベドナーシュは、微笑んでからゆっくりと深く頭を下げた。
僕もお辞儀をし、リディアンと共に馬車に乗り込んだ。
「お前とまた夜会に行けるとは、楽しみだ」
リディアンによると、夜会は明後日あるらしい。
「昼過ぎにお茶会がある予定ですが、その後なら大丈夫です」
「そうか」
リディアンは夜会の予定について説明し、おもむろに聞いてきた。
「明日、あいつのところに行かなくていいのなら、今日は部屋に行っていいか?」
あいつ、とはバルツァールのことだろう。
僕は、すぐさま問い返した。
「リディは、夜会はいいんですか?」
「俺のことはいい。いいかどうか、教えてくれ」
あまりに真剣な顔で問われて、僕は意外に思いながら返答した。
「もちろん。楽しみです」
リディアンを拒むなんてこと、僕はするつもりはない。
そして、リディアンは笑って頷いたんだけれど。
結局その夜も、リディアンが僕の部屋に来ることはなかった。
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