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第一章
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渡した布で包み込むように優しく背後から髪の水分を拭き取ってくれる騎士
『そう言えば昔は騎士がこうやって髪を拭いてくれてる間に服を着るように言われていたわね。』とハッと懐かしい思い出と一緒に言われてた言葉を思い出して
「騎士、ちょっと待って!」
とストップをかけて急いで、自分の服を一式抱えて一瞬時が止まったように止まってくれていた騎士の元へ戻る。
「騎士ありがとう。さぁ、続きをお願いするわ」
ニッコリと騎士に微笑んで見上げれば、言葉も頷きも無く表情も変わらないけど、また髪に布を被せてさっきと同様に優しく拭いてくれる。
その間に1枚1枚バランスを取りながら身につけていく。
身につけてる服も本当は綺麗に洗ってお日様の下で干したいけど、そこまで頭が回る前にどんより雲になってしまったのは本当に残念
でもこれしか無いので仕方なしに身にまとう。
何が辛いって、服の替えを持ってないうえに街の宿に泊まった時にしかしっかりと洗えないことよ。
旅を軽く考えていたことが身にしみて実感出来た。
この森を抜けて私の国であるデン国の一番端にある街に着けば、何かしら城までの道で問題が無い限り1日とかから無いはずだとすると
今いるこの湖の位置が分かればもっと正確に王国に戻れる日が見いだせる気がする。
現状分かってるのは、2、3日以内に長旅が終了するはずだということ。
また城に戻れば、長旅を共にした服を時間を掛けて綺麗に洗え、久々に違う服にも腕をとおす事ができると考えただけで早く帰りたい気持ちが高まる。
騎士の手の動きが止まったのを見計らって
「騎士ありがとう!貴方も身体を拭いてちょうだい。そのままだと風邪を引くといけないもの。」
残るは頭から被るタイプの衣類だけどなり、騎士の方に振り向いて、未だ全裸のまま拭いてくれていたことへの感謝と心配を述べ騎士の手を取り木の根元まで連れていく。
髪の毛を拭いてくれたお礼に、使いさしにはなってしまうけど腰布で騎士の鍛え上げられた背中を拭く。
とは言えど、身長差があり過ぎて背伸びしても拭けてない部分は目をつむって欲しい。
「はい!これでしっかり拭いてね。」
「あぁ、ありがとう。風邪なんて引かないから安心しろ。」
その言葉の後、私の頭をぽんぽんと軽く撫で
自分の体に残っていた水気を拭き取り、手っ取り早く身に衣類を着て整え装備品も固定位置へと付けて行く無駄のない動きに手が止まる。
そう言えば騎士の髪を乾かす行為といい、頭をぽんぽんとする行動といい、目的地である我が城に住んでる長男と次男の二人の兄さまを思い出す。
私が末っ子だというこもあり目の前にいる騎士程過保護ではないが、二人の兄さまたちはいつも優しく我儘も嫌な顔せず聞き入れてくれていた。
懐かしい気持ちに兄さまたちの思い出もフラッシュバックして、早く城へ帰って兄さまたちに会いたい気持ちが高まる。
そうとなれば善は急げと、忘れ物はないか周りを見渡し自分の格好も下から上へと確認をして、空を見上げていた騎士を急かして、湖へと誘われた道を戻り通り見覚えのある道を発見して『この道行く時に通った記憶があるわ!急げば明日までには城へ着くことが出来るかもしれないのね、そうとなれば…』頭の中で城までのルートが簡単にイメージされて心が浮き立つ思いで駆け抜ける。
なんとか、街の出入口に着いた時には息が絶え気味で呼吸をしっかり行ってる私の真横で同じように旅路を急いだというのに何食わぬ顔して騎士が立っていた。
大きく角張った手が背中を優しく撫でてくれいる。
呼吸の乱れもだいぶマシになって少し落ち着きを取り戻してきた頃、見計らったかのようにゴロゴロと遠くで音を鳴らしながら、ポツポツと雨が降り出してきた。
行きしな通り過ぎた街の出入口で宿が近くにないか辺りを見渡す。
『そう言えば昔は騎士がこうやって髪を拭いてくれてる間に服を着るように言われていたわね。』とハッと懐かしい思い出と一緒に言われてた言葉を思い出して
「騎士、ちょっと待って!」
とストップをかけて急いで、自分の服を一式抱えて一瞬時が止まったように止まってくれていた騎士の元へ戻る。
「騎士ありがとう。さぁ、続きをお願いするわ」
ニッコリと騎士に微笑んで見上げれば、言葉も頷きも無く表情も変わらないけど、また髪に布を被せてさっきと同様に優しく拭いてくれる。
その間に1枚1枚バランスを取りながら身につけていく。
身につけてる服も本当は綺麗に洗ってお日様の下で干したいけど、そこまで頭が回る前にどんより雲になってしまったのは本当に残念
でもこれしか無いので仕方なしに身にまとう。
何が辛いって、服の替えを持ってないうえに街の宿に泊まった時にしかしっかりと洗えないことよ。
旅を軽く考えていたことが身にしみて実感出来た。
この森を抜けて私の国であるデン国の一番端にある街に着けば、何かしら城までの道で問題が無い限り1日とかから無いはずだとすると
今いるこの湖の位置が分かればもっと正確に王国に戻れる日が見いだせる気がする。
現状分かってるのは、2、3日以内に長旅が終了するはずだということ。
また城に戻れば、長旅を共にした服を時間を掛けて綺麗に洗え、久々に違う服にも腕をとおす事ができると考えただけで早く帰りたい気持ちが高まる。
騎士の手の動きが止まったのを見計らって
「騎士ありがとう!貴方も身体を拭いてちょうだい。そのままだと風邪を引くといけないもの。」
残るは頭から被るタイプの衣類だけどなり、騎士の方に振り向いて、未だ全裸のまま拭いてくれていたことへの感謝と心配を述べ騎士の手を取り木の根元まで連れていく。
髪の毛を拭いてくれたお礼に、使いさしにはなってしまうけど腰布で騎士の鍛え上げられた背中を拭く。
とは言えど、身長差があり過ぎて背伸びしても拭けてない部分は目をつむって欲しい。
「はい!これでしっかり拭いてね。」
「あぁ、ありがとう。風邪なんて引かないから安心しろ。」
その言葉の後、私の頭をぽんぽんと軽く撫で
自分の体に残っていた水気を拭き取り、手っ取り早く身に衣類を着て整え装備品も固定位置へと付けて行く無駄のない動きに手が止まる。
そう言えば騎士の髪を乾かす行為といい、頭をぽんぽんとする行動といい、目的地である我が城に住んでる長男と次男の二人の兄さまを思い出す。
私が末っ子だというこもあり目の前にいる騎士程過保護ではないが、二人の兄さまたちはいつも優しく我儘も嫌な顔せず聞き入れてくれていた。
懐かしい気持ちに兄さまたちの思い出もフラッシュバックして、早く城へ帰って兄さまたちに会いたい気持ちが高まる。
そうとなれば善は急げと、忘れ物はないか周りを見渡し自分の格好も下から上へと確認をして、空を見上げていた騎士を急かして、湖へと誘われた道を戻り通り見覚えのある道を発見して『この道行く時に通った記憶があるわ!急げば明日までには城へ着くことが出来るかもしれないのね、そうとなれば…』頭の中で城までのルートが簡単にイメージされて心が浮き立つ思いで駆け抜ける。
なんとか、街の出入口に着いた時には息が絶え気味で呼吸をしっかり行ってる私の真横で同じように旅路を急いだというのに何食わぬ顔して騎士が立っていた。
大きく角張った手が背中を優しく撫でてくれいる。
呼吸の乱れもだいぶマシになって少し落ち着きを取り戻してきた頃、見計らったかのようにゴロゴロと遠くで音を鳴らしながら、ポツポツと雨が降り出してきた。
行きしな通り過ぎた街の出入口で宿が近くにないか辺りを見渡す。
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