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第三章
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その後『気持ちを切り替えなきゃ』とぎこちない態度には初めはなってしまったものの、エドウィー王子が何気ない疑問や豆知識など話をふってくれることで道を進みながら、考えたり、驚いたり、エドウィー王子と二人だけの時間はあっという間で気づけば庭園を1周していた。
目の前の出入口を抜ければ、騎士が待っているのかと思うと少し気持ちが重たいように感じた。
いつの間にか、繋いでたことすら気に止めることすらなかった手を解いたエドウィー王子がその手で私の頬を撫でる。
「エドウィー王子」
「サファリーアさん、楽しい一時でした。散歩に付き合って下さりありがとうございました。」
「こちらこそ、知らなかったことを知れてとても素敵な一時を過ごせましたわ。エドウィー王子、ありがとうございます。」
頬を撫でていた手の甲に自分の手を重ねてみる。
「サファリーアさん、仕事が溜まっていてこれ以上滞在が厳しいのが残念です。貴女とまたこうして今度は我が国の庭園で一緒に散歩をしたいですね。」
「えぇ、私も是非、エドウィー王子の国の庭園を一緒に散歩して見たいですわ。」
お父様にわがままを言えばきっと必要最低限の物だけを持って、エドウィー王子と今日、一緒について行けるかもしれない。
だけれど、嫁ぎ先に押しかけるような行動はみっともないものね。
何より騎士が黙っていなさそうね。
「サファリーアさん、貴女を連れて帰れないのが残念です」
「私もエドウィー王子とご一緒できず残念です。」
エドウィー王子の顔が近づき額と額を合わせて目を瞑る。それだけで心が暖かくなるのを感じる。
このまま時が止まればいいのに。
ゆっくり重ねた手をおろし瞼を開ける。
エドウィー王子の瞳と目が合う。
その真剣な瞳に少し頬に熱があつまるかのように染まるのを感じる。
「エドウィー王子、」
「ずっとこのままサファリーアさんをみていたい」
その言葉に喜びと寂しさを感じる
「サファリーアさん、このまま抱きしめていいですか?」
「…えぇ」
なにを言わずしとも触れてきていたエドウィー王子に急に問われて、ぎこちない返事が出た。
優しく、まるで壊れ物を扱うかのように抱きしめられる。
惜しむように体から手を離し
「これで少しの間…我慢できそうです。」
微笑みながら何処か寂しい表情
私もエドウィー王子につられて微笑むが、次会える日まで1ヶ月もあるのかと思うと寂しさに上がっていた口角が下がってしまう。
「サファリーアさん、そんな顔をしないでください。無理矢理にでも連れて帰りたくなります。」
「ふふ、エドウィー王子も私と同じ表情をしていますわ」
お互いの気持ちが一緒だなんて、幸せに頬が緩む
触れた手を軽く繋ぎ合わせて
「エドウィー王子、お昼は…」
「サファリーアさん、残念ながらもう帰らなくてはいけません。」
「そう…残念ですわ」
1歩、1歩とゆっくり出入口に近づきながら
「あ!そうですわ、お見送りをしたいのですがエドウィー王子よろしいですか?」
まだ一緒にエドウィー王子と居たいという気持ちが言葉に出る。
「…ふふ、サファリーアさんがそう言ってくれるとは嬉しいですね。是非お願い致します。」
その言葉にウキウキしながら庭園の出口をでれば、出口横で機嫌がいかにも悪そうなオーラを纏った騎士が仁王立ちで此方を見ていた。
目の前の出入口を抜ければ、騎士が待っているのかと思うと少し気持ちが重たいように感じた。
いつの間にか、繋いでたことすら気に止めることすらなかった手を解いたエドウィー王子がその手で私の頬を撫でる。
「エドウィー王子」
「サファリーアさん、楽しい一時でした。散歩に付き合って下さりありがとうございました。」
「こちらこそ、知らなかったことを知れてとても素敵な一時を過ごせましたわ。エドウィー王子、ありがとうございます。」
頬を撫でていた手の甲に自分の手を重ねてみる。
「サファリーアさん、仕事が溜まっていてこれ以上滞在が厳しいのが残念です。貴女とまたこうして今度は我が国の庭園で一緒に散歩をしたいですね。」
「えぇ、私も是非、エドウィー王子の国の庭園を一緒に散歩して見たいですわ。」
お父様にわがままを言えばきっと必要最低限の物だけを持って、エドウィー王子と今日、一緒について行けるかもしれない。
だけれど、嫁ぎ先に押しかけるような行動はみっともないものね。
何より騎士が黙っていなさそうね。
「サファリーアさん、貴女を連れて帰れないのが残念です」
「私もエドウィー王子とご一緒できず残念です。」
エドウィー王子の顔が近づき額と額を合わせて目を瞑る。それだけで心が暖かくなるのを感じる。
このまま時が止まればいいのに。
ゆっくり重ねた手をおろし瞼を開ける。
エドウィー王子の瞳と目が合う。
その真剣な瞳に少し頬に熱があつまるかのように染まるのを感じる。
「エドウィー王子、」
「ずっとこのままサファリーアさんをみていたい」
その言葉に喜びと寂しさを感じる
「サファリーアさん、このまま抱きしめていいですか?」
「…えぇ」
なにを言わずしとも触れてきていたエドウィー王子に急に問われて、ぎこちない返事が出た。
優しく、まるで壊れ物を扱うかのように抱きしめられる。
惜しむように体から手を離し
「これで少しの間…我慢できそうです。」
微笑みながら何処か寂しい表情
私もエドウィー王子につられて微笑むが、次会える日まで1ヶ月もあるのかと思うと寂しさに上がっていた口角が下がってしまう。
「サファリーアさん、そんな顔をしないでください。無理矢理にでも連れて帰りたくなります。」
「ふふ、エドウィー王子も私と同じ表情をしていますわ」
お互いの気持ちが一緒だなんて、幸せに頬が緩む
触れた手を軽く繋ぎ合わせて
「エドウィー王子、お昼は…」
「サファリーアさん、残念ながらもう帰らなくてはいけません。」
「そう…残念ですわ」
1歩、1歩とゆっくり出入口に近づきながら
「あ!そうですわ、お見送りをしたいのですがエドウィー王子よろしいですか?」
まだ一緒にエドウィー王子と居たいという気持ちが言葉に出る。
「…ふふ、サファリーアさんがそう言ってくれるとは嬉しいですね。是非お願い致します。」
その言葉にウキウキしながら庭園の出口をでれば、出口横で機嫌がいかにも悪そうなオーラを纏った騎士が仁王立ちで此方を見ていた。
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