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最終章
06
しおりを挟む「ユーグス陛下、まだお腹が空いてないけどなんだか眠たいの…少し眠りに着きたいのだけどいいかしら?」
その言葉に「あぁ」と返事をして、急にお尻の下に手をやったかと思えば立ち上がり「ひゃっ」と声が出てしまったのは仕方ないことだと思うの。
「サフィ、もう一度体勢を変えるぞ。」
「えっ…きゃっ、わっ!」軽々と片腕だけで私を支えて器用に横抱きに変えたかと思えばそのままベッドに寝かせられる。
「さぁ、靴を脱ごう」
そこまで高くないパンプスを足から脱がし、ドレスにも手をかけてくるので慌ててその手を止める。
「ユーグス陛下!ドレスは自分で脱ぎ、脱ぐわ!」
「…遠慮するな、部屋着へ着替えよう。」
有無言わさない笑顔で見てくる。
敬語になりかけてどうにか抑えれたけど、危なかった、危なかったわ!
少し鼓動が早まったのは、バレたくない。
「サフィ、寝そべったままでいい」
「脱ぎにくいの、座るわ。」
騎士に背を向けて座ると、触らなくてもいいはずの首筋を指の腹で骨の上をなぞる様に触れドレスのチャックまでたどり着く。
「サフィ、綺麗だ。」
今までも何度となく私の体を見てきたでしょう。
意味ある触れ方をしながら時間をかけて着ていたドレスを脱がされる。
シルクの下着だけになった私の背中にキスを何度と落としてくる。
「ねぇユーグス陛下、寒いわ。」
そんな時間が嫌で、寒くなんてないけど空気を変えたくて嘘をついた。
「あぁ、すまない。」
そう言って、私に新しい寝間着用のワンピースを着せて、背後から大きな手が腰に回り自分のお腹を見れば角張ったユーグス陛下の手がある。
私の耳下辺りの首筋にキスを落としながら匂いを嗅ぎ、へそ辺りにある角張った手がもぞもぞと動いていて何となく現状が良くないことだと頭の中で警報が鳴っている。
「ユーグス陛下、何をなさっているの?」
「……サフィ」
名を呼ぶだけでは、返事を返したことにはならないわよ!ちょっと耳たぶを口に含まないで頂戴!
このままじゃ、性的に喰われる!と焦りを感じ
「ユーグス陛下!」
「…なんだ?」
なんだ?じゃないわよ!少し残念そうな声を出さないで頂戴よ
「お顔が見たいわ!…怖いの、ねぇ、顔が見たいの。」
「…あぁ、悪かった。」
大きく角張った手が離れ、同時に体も離れたのでホッとひと息はいて、ユーグス陛下の方向に向き直す。
「ユーグス陛下、眠たいの。申し訳ないけれど私は寝ているから昼はお1人でお食べになって」
「サフィ、大丈夫だ。お前が食べないなら俺も腹は空いてないから一緒に寝る。」
ポンポンと頭を撫でながら微笑んでくるこの男は本当に私の知ってる騎士なのかしら、血の気が引きそうよ。
「分かったわ、ありがとう。」
「気にするな。」
そう言って、正装で着ていた上の服を椅子の背もたれにかけてネクタイを外し下はベルトだけ外してベッドに戻ってくるユーグス陛下。
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