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4:ザンカン国の女皇帝、「マナ」
4:覚悟は綱渡りの後で②
しおりを挟む「ユウトーーー!」
ザンカン国の城はレンジュよりは小規模だが、それでもその存在感は相当なものだった。きっと、ななみの案内がなくてもたどり着けただろう。
それは、豪華という言葉では片付けられない。かと言って、悪趣味の塊のごとくキラキラと輝くものでもない。欧風な清潔感や透明感があり、それでいて国の頂点に君臨するような威厳を見せてくるような建物だった。それは、この国のトップにいる彼女にふさわしいものだろう。
と、まあものすごい説明をしておきながら申し訳ないが、現在の張本人は少々「威厳」がない。
演習を終え体力を回復させた5人が指定された扉を開くと、一直線にそのマナが飛んでくる。……そう、本当に文字通り飛んできた。
「うわっ……!」
さすがに予想できていなかったのか、飛んできたマナ共々床に転がるように倒れる風音。彼女は、特に気にせずそのまま風音に抱きついてきた。相当気に入ったらしい。頬を、その厳ついガスマスクにウリウリさせて悦に浸っている。
ここは、皇帝専用の執務室。気軽に立入れる場所ではないし、ましてや気軽に床に転がれる場所でもない。
「ちょっと!ユウトは私のだって!」
と、ななみが負けじと対抗するも、マナの腕は硬い。絶対に離すもんかという強い意志が、誰の目にもはっきりと映る。
「いや、だから誰のものでも……」
その言葉も虚しく、彼はされるがまま。それを、まことたちが一歩引いて見下ろしている。強烈な光景らしく、「先生を助けよう!」ともならないらしい。
「皇帝、まだ執務が残っていますーーー!!!」
すると、マナの後ろから、髪の毛をボサボサにした少年のような容姿の青年がかけてくる。どうやら、部屋の奥にいたらしい。
目の下のくぼみが深く、彼がもう何日も寝ていないことが誰が見ても容易に想像できた。服もボロボロで、ずっと帰宅できていないのだろう。疲れ切った表情がなければ、かなりの好青年だ。
「サキ、固いことを言うな。今日はもう終わりだ」
その青年を見向きもせず、風音に夢中なマナ。その様子は、彼が気に入っただけでなく「執務をやりたくない」という気持ちも入っている。
サキと呼ばれた青年は、そんな彼女を見て目に涙を浮かべた。
「終わらせないでくださいよお……。今日中に提出しないと大臣があ」
「そんな重要な書類じゃないだろう。国民に関わらないことなら私はやらん」
「でもでも、締め切りは守らないと!」
「あんな頭デッカチの言うことなど聞いていたら休めるもんも休めん」
「皇帝はいつも休んでいます!!!」
見兼ねた風音は、
「……どんな執務だろうと、全うするような人のほうがオレは好みですよ」
と、発言をした。そうでも言わないと、一生こうだろうと言う思いが強そうだ。
それもそのはず。今、風音の顔面にはかなり大きめの胸が2つ乗っかっている。息をするのも一苦労だろう。その証拠に、口から出す言葉も息が切れかけているような苦しい声になっている。
「あら、ユウトがそう言うなら……」
「僕の言葉も聞いてくださいよー!!」
やっと床から起き上がったマナは、目の前で涙声で訴えているサキの頭をひと撫で。それで泣き止むのだから、彼も彼で単純なのだろう。ぐすぐすと鼻を鳴らしてはいるものの、視線はすでに書類に向いている。
「では、ユウト。執務を全うするから、一晩付き合ってくれよ」
「ダメだって!」
「……」
そろそろと起き上がる風音の腕をホールドしながら、マナを睨むななみ。しかし、いくら睨んでも彼女にダメージはないだろう……。
「ななみもおいで。3人で楽しもうじゃないか」
「そう言う問題じゃなーい!!」
「……はあ」
と、流石のななみも形無しの様子。そして、言うまでもないがまことたちは、状況に追いつけずにそこで固まって事を見ていた。口を挟む間もない。
マナが、やっと執務を行なう席に着くと、
「立ち話もなんだ。そっちのテーブルについてお茶でもどうかな。夕飯前だから、軽くな」
と言って、指をさした方向には大きなティーテーブルが。その上には、淹れたての紅茶とお菓子の数々がいつの間にか置かれていた。
「わあ!」
「美味しそう」
お茶が嫌いな女性は珍しいだろう。例外なく、女性陣はお茶の香りに誘われる。魔法で出したであろう焼きたてのクッキーが、ゆり恵や早苗の鼻を刺激した。もちろん、ななみやまことも。
「いただきまーす!」
「「「いただきます!」」」
4人が着席すると、ななみを筆頭にお茶会がスタートする。スコーンにマフィン、タルトにキッシュ。今までレンジュ国では見たことがないお菓子が、目の前に置かれていれば誰だって心踊る。
「……いただきます」
遅れて、風音が席につく。ちょうど5人分席が用意されていたということは、事前に準備されていたらしい。その歓迎に悪い気分になる人はいない。……まあ、先ほどの「歓迎」はやりすぎではあるものの。
「うんうん、良い食べっぷり!」
「皇帝!よそ見しないでくださいよ~……」
それを見てマナが手を止めて笑うのと対照的に、お付きのサキはまた泣いている。よほど、執務を溜めていたのだろう。その光景は、どの国でもさほど変わらないらしい。
「紅茶が冷めないね」
「これ、魔法だ。なんか、魔力を感じる」
「え、すごい……」
そう。ここに並べられたものには、全て魔法がかけられていた。一定の温度を保ち鮮度を下げない魔法。それは、レンジュにはないもの。
日常に魔法を用いると言う概念が今までなかったためか、まことたちは驚愕しながらカップやお菓子を眺めている。
「でも、それってここだからできることなんだよねー」
と、スコーンと格闘しながらななみが発言する。もちろん、目線はスコーンだ。ポロポロと崩れるので、なかなか口に入らないらしい。
「どういうこと?」
言っていることがわからないらしく、ゆり恵が首を傾げた。他の2人も、彼女に同調する。
「んーとね。ザンカンには、2つの魔法が存在するの。ひとつが、私たちのような戦う魔法。もうひとつが、この保温や冷却みたいに生活に使える魔法」
やっと1つ目のスコーンを食べ終え、満足そうに笑みを浮かべながら解説を始めた。唇についた真っ赤なジャムを、ペロッと舌で舐める。
「この、生活に使える魔法って強くても弱くてもダメなの。だから、かなりの魔力コントロールが必要で。さっき交換したザンカン特有の魔力でしかできないことなんだよね」
フォークを振りながら、3人の顔を交互に眺めながらゆっくりと言葉を発する。3人は、わかったような、わからないような。微妙な顔つきをしていた。
「つまり、僕たちもこの国にいる限り魔力がその2つに分かれてるってこと?」
「んー、正解だし不正解」
話しながらも、ななみの周りにあるお菓子が流れるようになくなっていく。次は、マフィンがその犠牲になった。
「魔力を使いこなせれば、両方できるよ。まあ、属性はあるけど」
「それってどうやったらわかるの?」
それを聞いたまことの目が輝く。勉強熱心だと聞いていたが、これほどまでとは。彼は、知らないことがあるとその分だけ燃えるみたいだ。全力で知ろうとするので、知らず知らずのうちに魔力を消費しながら勉強をマスターしてしまうという感じ。そのため、無自覚に魔力の量が増えていく。
「んーとねえ。ユウトー」
と、すでにお菓子も紅茶も片付けた風音に声をかける。相当甘いものが好きなのか、食べるのがうまいのか、お皿にはお菓子のひとかけらも残っていない。
「(また見逃した)」
「(また見逃した)」
「(また見逃した)」
「(私って魅力的だなあ)」
全員の心境が一致することはなかったが、ほぼほぼ同じことを考えていた4人。やはり、チームワークがしっかり取れている。……1名をのぞいて。
「これに火をつけてみて」
ななみの話をちゃんと聞いていたのだろう。紅茶の入っていたカップを手に取って、3人の目の前に差し出した。中身は補充され、液体が波打っているのが見える。が、冷めているのか湯気はない。
風音の言葉に疑問を持ちつつも、
「炎」
と、先に早苗が唱えた。
「……!」
すると、カップの中に入っていた飲み物から湯気が。中身を見る限り沸騰している様子はなく、飲み頃の温度が保たれているのも見ていてわかる。
「こうなったら、生活寄りってことね」
「へえ!早苗ちゃんってコントロール上手なんだ!」
「面白い!私もやってみる!炎!!」
それを見たゆり恵も面白そうに、再度風音によって冷まされたカップに向かって魔法を飛ばす。と、同時にカップを持っていた彼が素早く範囲シールドを唱えた。
「え」
間一髪だった。
風音の持っていたカップが爆発し、粉々に散っていく。床には、紅茶とカップの破片が広がった。
「……と、まあこんな感じで攻撃に特化しているとわかるわけ」
そう涼しそうに言うも、風音の手のひらは皮膚が爆風でただれてしまい痛々しい。しかし、痛みに鈍感なのかそれが顔に出ることはない。気にすることなく、床に散らばった破片を魔法で集めている。
「先生、ごめんなさい……」
「いや、油断してたオレが悪い。気にしないで」
「確かに今のはユウトが悪い~」
「でも……」
「気にしないで。魔法で治せるから」
「……ごめんなさい」
ななみもそれに同調し、一連の流れをケタケタと楽しそうに笑うだけ。心配はしたいが、ここで彼を気遣うと生徒の立場が無い。
彼女たちは、こういうことを繰り返し実践を積んで一人前の魔法使いになっていく。先生1人の傷など、その踏み台にしかならない。それを、教員免許を持つ彼もわかっていた。
とは言え、初めて人を傷つけてしまったゆり恵はシュンとしている。
「先生、これってどう言うことなんですか?」
空気を変えようと、まことが風音に向かって質問をした。破片を拾い終わった彼は、魔法を唱えてカップを元の形にしながら
「桜田は、攻撃に振り幅が切っていて一切生活タイプが使えないってところかな」
と解説する。
わかったようなわからないような?3人は首を傾げた。
「ようするに、早苗ちゃんなら生活寄りで攻撃もできるけど、ゆり恵ちゃんは攻撃しかできないってこと。ゆり恵ちゃんは、かなり珍しいよ」
風音の手に回復魔法をかけながら、補足をいれるななみ。それを聞いて、少し納得したようで各々メモを取っている。
「じゃあ、私はコントロールが弱いってこと?」
「まあ、その辺は特訓で何にでもなるものだけど。桜田は特訓しても無理だろうな……」
「どうして?」
「そういう魔力回路だから、かな」
「さっきの広場での演習で、コントロールの良さは知ってるよ」
ゆり恵の頭にはまだ「?」が浮かぶも、ななみからの言葉が嬉しかった様子。褒められれば、誰だって嬉しい。
「なかなか難しいものなのね……」
納得はしていなさそうだが、大体のことは理解できたらしい。今放った魔法の感覚を懸命にメモしている。
彼女は、魔力コントロールが無意識にできている早苗とは正反対。しかし、これも「個性」のうち。魔法も魔力も、誰1人として同じものを持つ人はいないのだ。
「多分、僕は真ん中ですね……」
「オレもそう思う」
「なんでわかるの?」
「んー、なんとなく?」
「……まだまだ魔力についての勉強が必要ね」
今まで、机上の理論しか頭に入れてきていない3人。アカデミーでは実戦が少ないので、仕方のないこと。それを、下界の時にどの程度カバーできるのかが強くなることに繋がるはずだ。
「オレは他の奴らと比べてかなり実戦組む人なんで、頑張ってついてきてよ」
ななみに包帯を巻いてもらった風音がそう言うと、「はい!」と元気な声が部屋に響いた。一連の流れを見ていたらしい、マナがフフッと笑う。
「……サキ、今日はこれくらいで勘弁してくれ」
「はい、十分です!」
そう言って大きく背伸びをすると、席を立ってきた。
どうやら、サキの満足いく量をこなしたようだ。やっと、彼の晴れやかな顔を拝めた。
「じゃあ、歓迎ディナーと行こうか」
と言って、素早く風音の腕に自らの腕を絡めるマナ。もちろん逆側には、少しムスッとしたななみが。当然、その行動によって風音は強制的に席を立たされてしまう。少しだけお菓子に未練があるらしく、その視線はチラチラとティテーブルに向いていた。……いや、現実逃避したいだけか。
「先生、この国だとかなりモテるね」
「ずっとここにいれば?」
「確かに……」
その後に続き、3人もその部屋を後にする。
後ろでは、最後の追い込みのごとく鬼の形相をしているサキが。もうすでに陽が落ちきっているが、彼の執務はまだまだ続きそうだ。
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