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「そういや、前は仲良く遊んでたよなー!」
「そういや、そうだったな。」
「初めて会ったときなんて、お前、全然違ったよな。」
「ん、まあな。」
「...、」
まだ、この時の俺は、陰キャ。
ほんっとに、眼鏡かけて、優等生アピールしてた。
もちろん。眼鏡はダテ。
本ばっかり読んでた。
キーンコーンカーンコーン...
休み時間だ。
「...ん、本取りに行こ...」
「...今日は何、よもっかな...」
少し急ぎ足で図書室に向かっている、俺。
「...いってぇっ...!」
「...あっ、す、すいません...!」
「お前、どうしてくれんだっ!!」
ヤンキーだ。
「慰謝料、払えよ?」
「...へっ...?」
「へっ?じゃなくて!慰謝料払えっつってんだよ!!」
「...どれくらい、ですか...?」
「十万。」
「そんな持ってなっ...うわぁっ...!?」
襟首を掴まれた。
「離してくださいっ...!」
すると、奥から走ってくる足音が聞こえる。
「おまえ、辞めてやれよ。嫌がってるじゃねえか。」
「はあ?!てめえは関係ねえだろ!首突っ込むな!」
「関係ねえから何?止めちゃいけねえ理由にはならねえだろ。」
「...ぐ...お、覚えてろ!」
「大丈夫か?」
「は、はい...」
(かっこいい、な...)
(...)
友達になりたい、でも、僕みたいなやつが、なっていいのかな...?
「なあ、友達、なろうぜ。それ、須谷。お前は?」
「...森田、です...」
「敬語なしー!堅苦しいって!森田!」
「わ、わか、った...須谷さん...」
「いや、違和感しかねえ...須谷で良いよ!」
「でも、僕みたいなやつが、なっていいの...?」
「ん、全然?人は見た目じゃねえ。だろ?」
「ん、うん!」
それから、眼鏡は外し、いろいろ外見を変えた。
それが今の俺だ。
これが、俺と、須谷の出会いだ。
「ふふっ...」
「懐かしいな。...あ、たしか...」
「ん?」
タンスを探る俺。
「あった。」
そう言い、眼鏡をかける。
「ブハッ!今のおまえが付けると変な感じ―!」
「やっぱ、似合わねえかぁ...」
「あー、でも、ギャグには使えそうだぞ?」
「ギャグって...おまえ、俺はそんなことやる人間じゃねえっ!」
「わーってる、わーってるよ!」
「そういや、そうだったな。」
「初めて会ったときなんて、お前、全然違ったよな。」
「ん、まあな。」
「...、」
まだ、この時の俺は、陰キャ。
ほんっとに、眼鏡かけて、優等生アピールしてた。
もちろん。眼鏡はダテ。
本ばっかり読んでた。
キーンコーンカーンコーン...
休み時間だ。
「...ん、本取りに行こ...」
「...今日は何、よもっかな...」
少し急ぎ足で図書室に向かっている、俺。
「...いってぇっ...!」
「...あっ、す、すいません...!」
「お前、どうしてくれんだっ!!」
ヤンキーだ。
「慰謝料、払えよ?」
「...へっ...?」
「へっ?じゃなくて!慰謝料払えっつってんだよ!!」
「...どれくらい、ですか...?」
「十万。」
「そんな持ってなっ...うわぁっ...!?」
襟首を掴まれた。
「離してくださいっ...!」
すると、奥から走ってくる足音が聞こえる。
「おまえ、辞めてやれよ。嫌がってるじゃねえか。」
「はあ?!てめえは関係ねえだろ!首突っ込むな!」
「関係ねえから何?止めちゃいけねえ理由にはならねえだろ。」
「...ぐ...お、覚えてろ!」
「大丈夫か?」
「は、はい...」
(かっこいい、な...)
(...)
友達になりたい、でも、僕みたいなやつが、なっていいのかな...?
「なあ、友達、なろうぜ。それ、須谷。お前は?」
「...森田、です...」
「敬語なしー!堅苦しいって!森田!」
「わ、わか、った...須谷さん...」
「いや、違和感しかねえ...須谷で良いよ!」
「でも、僕みたいなやつが、なっていいの...?」
「ん、全然?人は見た目じゃねえ。だろ?」
「ん、うん!」
それから、眼鏡は外し、いろいろ外見を変えた。
それが今の俺だ。
これが、俺と、須谷の出会いだ。
「ふふっ...」
「懐かしいな。...あ、たしか...」
「ん?」
タンスを探る俺。
「あった。」
そう言い、眼鏡をかける。
「ブハッ!今のおまえが付けると変な感じ―!」
「やっぱ、似合わねえかぁ...」
「あー、でも、ギャグには使えそうだぞ?」
「ギャグって...おまえ、俺はそんなことやる人間じゃねえっ!」
「わーってる、わーってるよ!」
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