【完結】推しを死亡フラグから救済したら溺愛ルートに入りました⁉︎

白(しろ)

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第三章

プレゼント選びは一人で

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 そして次の日、行為後特有の気怠さを感じつつ朝の支度を終えたオレは、シュバっと手を挙げた。

「今日は別行動がいいです」

 ルークが心底嫌そうな顔をした。

「どうしてだ。こんな人混みでお前を一人にしろと?」
「オレもう成人男性よルークさん」
「関係ない」

 断固として譲らないルークに困ってしまい眉尻を下げる。さてどうしたものかと考えていると、心底不機嫌そうな声でルークが問うた。

「……理由は?」

 そこでもオレは悩んだ。言うべきか言わざるべきか。だが今のルークを見る限り、言わなければ納得しないだろうと思い仕方がないと頷く。

「ルークになんかプレゼントしたい。でもできれば驚かせたいから一人で選びたい」
「……」

 眉間に皺が深く刻まれ、ルークが低く唸ったのを見て揺れていると気付いたオレはいけると踏んだ。

「なあ、ダメ?」

 そう言って首を傾げると、ルークは数秒の沈黙のあとにかなり渋々頷いてくれた。それに内心でガッツポーズを決めつつ、気が変わらないうちに昨日考えた計画を口にする。

「昼飯までは一緒に回ろ。で、午後から別行動して夕方にまた宿屋の前で待ち合わせ」

 どう? と聞くと無言のままルークが頷いた。どうやら相当不満らしい。
 オレと一緒にいられないのがそんなに嫌なのかとだらしなく緩みそうになる頬を必死に保ち、ルークと一緒に外に出る。午前中でも外は賑やかで、人気の観光地となると時間帯は関係ないのだなと圧倒された。

「で、どこに行くんだ?」

 ルークがオレの手を握った。それをちゃんと握り返し、昨日から気になっていた場所を告げる。

「足湯。なんかその辺りで饅頭も食えるんだって」
「お前は食うのが好きだな」
「当たり前だろ。それに観光の楽しみって言ったら食い物だし」

 そんな話をしながら足を進める。服は昨日買った着物だ。
 着物を着てルークと観光をする。そんな時間が楽しくないはずがなく、あっという間に昼がやってきてしまった。昼飯も済ませて店から出ると、オレはいよいよかと意気込みを新たにする。
 けれどルークは違うようで、往生際悪くオレの手を握っていた。

「……本当に別行動か?」
「別行動です。なんだよオレがいねえと寂しいか?」

 冗談半分で聞いたのに、ルークが真面目な顔でオレを見るから目を瞬かせる。本当に寂しいのか? と不安になった頃、ルークが片手でオレの髪を乱した。

「お前が迷子にならないか心配なだけだ」
「成人男子! オレ!」
「こんなに小さくてか」
「お前がでけえんだよ!」

 ルークより大きな人を探す方が難しいくらいに背が高いくせによく言う。
 軽く手を振って離すとオレはルークを指差した。

「着いてくるなよ」
「……」
「無駄遣いも禁止」
「……」
「返事は?」
「わかった」
「よくできました」

 背伸びしてルークの頭を撫でると、ルークが目を見開いた。
 驚いた動物がするような表情に少し笑うと、ルークが動揺から戻ってくるよりも早く距離を取って手を振る。

「それじゃまたあとでなー!」

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