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第三章
もうやめよう
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伝えられていた時間通りに親父の店に戻ったオレは、料金を支払ってアクセサリーをもらった。とてもいい品だと思う。
戦いでも邪魔にならないブレスレットだ。きちんと加護の刻まれた宝玉も嵌め込んでいるし、ルークの目の色に合わせてもらったそれはどこから見ても超一級品だった。
告白をしてこれを今日ルークに渡すつもりだった。でも、もう無理だ。
リリアが一体ルークのなんなのかわからない。けれど一つだけ言えることがある。ルークとリリアはお似合いだった。とても綺麗な二人だった。
とぼとぼと歩きながら、ふと視線を上げるとガラス張りの扉があった。そこに自分の姿が映り、思わず苦笑してしまう。
リアス・オルロンは平凡な容姿だ。公式がそう言っているくらい平凡で、ただ情報収集に長けた手先が器用なキャラクターだ。
どこからどう見ても、ルーク・ディベットには釣り合わない。
それに引き換えリリアは綺麗だった。あのルークと並んでも遜色がない程だったし、何よりあの人はルークの素顔を知っていたし、ルークがあの人に触られても嫌がっていなかった。あのルークが親しい人だ。きっとずっと前からの知り合いなんだろう。
自分から目を逸らし、手の中にある箱を見る。この中にブレスレットがあるけれど、オレは無言で裾の中に箱をしまい込んだ。空はまだ明るい。待ち合わせまで時間がある。
一度深呼吸してから顔を上げ、商店街の方に歩く。ルークにプレゼントを渡すと言った以上、何か用意しなければならない。
オレは時間がくるまでの間店を何軒か回った。結局手に取ったのは無難なものだった。身に付けるものじゃない消耗品の詰め合わせを手に、オレは待ち合わせ場所に向かう。
すると宿の前にはもうルークがいて思わず逃げ出したくなった。けれどそんなこともできずに意を決してそばに行き、オレは何事もなかったような顔で手を挙げた。
「よ、待ったか?」
「怪我は?」
「してるわけねえだろ。心配症だな、お前は」
うまく笑えているか自信がない。
ボロが出る前に手に持っていた詰め合わせをぐっとルークの胸元に押し付けた。
「これ、プレゼント。結構いろんな店回ったんだけどさ、いいの見つかんなかった」
「……いや、十分だ」
ルークが嬉しそうに笑った。それを見て無性に泣きたくなったけれど、バレないように深呼吸をして誤魔化した。
「じゃあ部屋戻ろう。今日の晩飯も楽しみだな」
「ああ、そうだな」
二人で旅館の部屋に戻って、襖を閉めた時だった。
後ろからルークに抱き締められ、心臓の軋む音がした。
「ありがとうリアス」
それにどう答えたらいいかわからなかった。何も言わないオレを不思議に思ったのかルークがもう一度名前を呼びオレの顔を覗き込んだ時、ふわりと甘い香りがした。
「、リアス?」
気が付くとオレはルークを突き飛ばしていて、頭の中でやってしまったと焦りが生まれる。
ルークの表情が混乱と不安が混ざったものに変わったのがわかる。そんな変化がわかるくらい、オレはルークのことを知っている。でも、これは報われないから。
「もうやめよう」
戦いでも邪魔にならないブレスレットだ。きちんと加護の刻まれた宝玉も嵌め込んでいるし、ルークの目の色に合わせてもらったそれはどこから見ても超一級品だった。
告白をしてこれを今日ルークに渡すつもりだった。でも、もう無理だ。
リリアが一体ルークのなんなのかわからない。けれど一つだけ言えることがある。ルークとリリアはお似合いだった。とても綺麗な二人だった。
とぼとぼと歩きながら、ふと視線を上げるとガラス張りの扉があった。そこに自分の姿が映り、思わず苦笑してしまう。
リアス・オルロンは平凡な容姿だ。公式がそう言っているくらい平凡で、ただ情報収集に長けた手先が器用なキャラクターだ。
どこからどう見ても、ルーク・ディベットには釣り合わない。
それに引き換えリリアは綺麗だった。あのルークと並んでも遜色がない程だったし、何よりあの人はルークの素顔を知っていたし、ルークがあの人に触られても嫌がっていなかった。あのルークが親しい人だ。きっとずっと前からの知り合いなんだろう。
自分から目を逸らし、手の中にある箱を見る。この中にブレスレットがあるけれど、オレは無言で裾の中に箱をしまい込んだ。空はまだ明るい。待ち合わせまで時間がある。
一度深呼吸してから顔を上げ、商店街の方に歩く。ルークにプレゼントを渡すと言った以上、何か用意しなければならない。
オレは時間がくるまでの間店を何軒か回った。結局手に取ったのは無難なものだった。身に付けるものじゃない消耗品の詰め合わせを手に、オレは待ち合わせ場所に向かう。
すると宿の前にはもうルークがいて思わず逃げ出したくなった。けれどそんなこともできずに意を決してそばに行き、オレは何事もなかったような顔で手を挙げた。
「よ、待ったか?」
「怪我は?」
「してるわけねえだろ。心配症だな、お前は」
うまく笑えているか自信がない。
ボロが出る前に手に持っていた詰め合わせをぐっとルークの胸元に押し付けた。
「これ、プレゼント。結構いろんな店回ったんだけどさ、いいの見つかんなかった」
「……いや、十分だ」
ルークが嬉しそうに笑った。それを見て無性に泣きたくなったけれど、バレないように深呼吸をして誤魔化した。
「じゃあ部屋戻ろう。今日の晩飯も楽しみだな」
「ああ、そうだな」
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後ろからルークに抱き締められ、心臓の軋む音がした。
「ありがとうリアス」
それにどう答えたらいいかわからなかった。何も言わないオレを不思議に思ったのかルークがもう一度名前を呼びオレの顔を覗き込んだ時、ふわりと甘い香りがした。
「、リアス?」
気が付くとオレはルークを突き飛ばしていて、頭の中でやってしまったと焦りが生まれる。
ルークの表情が混乱と不安が混ざったものに変わったのがわかる。そんな変化がわかるくらい、オレはルークのことを知っている。でも、これは報われないから。
「もうやめよう」
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