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第四章
待ち望んでいたもの
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被せるみたいにルークが叫んだ。その剣幕とルークの表情に目を見開き、頭の中にノクトの声が響いた。
ルークの方がずっと傷付いている。
ノクトはそう言っていた。でも意味がわからなかった。そんなはずないだろうって思っていたのに、今にも崩れ落ちそうな顔をしているルークを目の前にして、オレは自分の考えを改めざるを得なかった。
言葉にするよりも先に体が動いて、首を横に振った。
手を伸ばしてルークの頬を両手で包み、それからようやく口を開いた。
「嫌じゃない。嫌になんてなってない。嘘吐いてごめん」
泣いてしまうんじゃないかと思った。
そう思ってしまった程ルークの表情が歪んで、息が苦しくなるくらい抱き締められた。
「ルーク」
中途半端に浮いた手をルークの首に回す。名前を呼んでも返事はないが、その代わりに抱き締める力が少しだけ弱くなった。
「……ごめんルーク。オレ、ルークに嫌な思いさせてた、ごめん」
やはりルークは無言だ。けれどそれが返事だと思っていれば、不意に足が浮いて抱き上げられる。驚く間もなくルークがソファに座り、オレはルークの膝に跨るように座らされた。
変わらずルークはオレを抱き締めたままなにも言わない。
無言の時間が続く中、オレはそっとルークの頭に手を伸ばして黒髪に触れた。頭の形をなぞるように撫でたり、髪を梳くように撫でたりしていれば、ルークが少しだけ体を離した。
「どうして嘘を吐いた。俺は、リアスに何かしたか」
ルークの弱り切った声に心臓が糸で締め付けられたように痛む。
あの日から意識的にルークを見ないようにしていたけれど、随分とやつれたように見えて吸う息すら震えた。
オレは自分のことばっかりで、ルークの辛さに全然気付いてなかった。
「違う、違うんだ。全部オレが自分が傷付きたくなくて、それで傷が深くなる前に離れようって思ったせいで」
何から話すべきかわからず支離滅裂になってしまう。
そんなことしている場合じゃないのに声が喉に詰まり、鼻の奥が痛くなる。
「リアス」
優しい声がオレを呼んだ瞬間、もう無理だって思った。
「ルークが好きなんだ」
一度口に出したら、今まで我慢していたのは何だったんだと思うくらい感情が溢れてくる。
「あの日、ルークに告白しようとしたんだ。でもルークの側に綺麗な人がいて、やっぱりオレじゃ釣り合わないって思って」
ぼろぼろと溢れる涙をルークが手で拭う。視界が歪んでルークの表情すらわからないまま、オレは必死に口を動かした。
「だから傷付く前に離れようって思って、」
そこまで言葉にした時、柔らかなもので唇を塞がれた。
それがルークの唇だというのはすぐにわかって、久しぶりに触れる体温にまた涙が溢れた。
「愛している」
告げられた言葉が理解できずにいると、ルークが悔しそうに笑った。
「言葉にしなくても伝わっていると思っていた俺が悪い。リアス、お前を愛してる。お前がいないと、俺は生き方すらわからない」
「えぇぇ……?」
待ち望んでいたけれど絶対にルークの口からは聞くことが叶わないと思っていた言葉に、蛇口が壊れたみたいに涙がぼたぼたと溢れてくる。
「リアス」
ルークの唇が目元に触れても泣き止めない。
しゃくり上げるように肩を揺らすオレにルークは笑い、戯れるように何度も唇を触れ合わせてくる。
「お、オレのこと、好きなの?」
「好きという言葉では足りない。愛しているんだ」
優しくて甘い顔でルークが笑っている。そんな顔で俺に愛しているなんて言っている。
「これ夢だったら無理なんですけど」
「疑り深いやつだな、お前は」
軽く吹き出すようにそう言って、ルークの指が涙を拭いた。そのまま唇が重なるとオレは自然と目を閉じてルークの感触に集中する。
熱くて柔らかな唇が触れて、そのあとに舌がオレの唇をなぞる。それを合図にして口を開ければ、ぬるりと口内にルークの舌が入ってきて腰を震わせる。
「ん、……っ、ぁ、ん」
ルークとのキスが好きだ。熱い舌が絡み合い、それからルークが慣れたように上顎をくすぐる。そこが性感帯になるなんてルークとキスをするまで知らなかった”
「夢じゃないだろう?」
少しだけ唇が離れ、至近距離でルークが囁く。
紅い目がとても綺麗で、吸い込まれるようにオレはルークにキスをした。
思えば、オレからキスをするのは初めてかもしれない。
ルークが目を見開いてオレを見ている。その表情もかわいくて笑みを深め、またキスをする。何度も触れるだけのキスを繰り返し、微かに息を乱してルークを見つめる。
「まだ夢かもしれねえから、もっとしよ」
オレはきっとこの発言を死ぬ時まで忘れないだろう。立派な黒歴史だ。
でもその言葉に嘘はなくて、一秒でも長くルークに触れていたくて唇を重ねる。
「ルーク、好きだ。大好き」
一度溢れたらもう止まらないんだなと、そう実感した。
ルークの方がずっと傷付いている。
ノクトはそう言っていた。でも意味がわからなかった。そんなはずないだろうって思っていたのに、今にも崩れ落ちそうな顔をしているルークを目の前にして、オレは自分の考えを改めざるを得なかった。
言葉にするよりも先に体が動いて、首を横に振った。
手を伸ばしてルークの頬を両手で包み、それからようやく口を開いた。
「嫌じゃない。嫌になんてなってない。嘘吐いてごめん」
泣いてしまうんじゃないかと思った。
そう思ってしまった程ルークの表情が歪んで、息が苦しくなるくらい抱き締められた。
「ルーク」
中途半端に浮いた手をルークの首に回す。名前を呼んでも返事はないが、その代わりに抱き締める力が少しだけ弱くなった。
「……ごめんルーク。オレ、ルークに嫌な思いさせてた、ごめん」
やはりルークは無言だ。けれどそれが返事だと思っていれば、不意に足が浮いて抱き上げられる。驚く間もなくルークがソファに座り、オレはルークの膝に跨るように座らされた。
変わらずルークはオレを抱き締めたままなにも言わない。
無言の時間が続く中、オレはそっとルークの頭に手を伸ばして黒髪に触れた。頭の形をなぞるように撫でたり、髪を梳くように撫でたりしていれば、ルークが少しだけ体を離した。
「どうして嘘を吐いた。俺は、リアスに何かしたか」
ルークの弱り切った声に心臓が糸で締め付けられたように痛む。
あの日から意識的にルークを見ないようにしていたけれど、随分とやつれたように見えて吸う息すら震えた。
オレは自分のことばっかりで、ルークの辛さに全然気付いてなかった。
「違う、違うんだ。全部オレが自分が傷付きたくなくて、それで傷が深くなる前に離れようって思ったせいで」
何から話すべきかわからず支離滅裂になってしまう。
そんなことしている場合じゃないのに声が喉に詰まり、鼻の奥が痛くなる。
「リアス」
優しい声がオレを呼んだ瞬間、もう無理だって思った。
「ルークが好きなんだ」
一度口に出したら、今まで我慢していたのは何だったんだと思うくらい感情が溢れてくる。
「あの日、ルークに告白しようとしたんだ。でもルークの側に綺麗な人がいて、やっぱりオレじゃ釣り合わないって思って」
ぼろぼろと溢れる涙をルークが手で拭う。視界が歪んでルークの表情すらわからないまま、オレは必死に口を動かした。
「だから傷付く前に離れようって思って、」
そこまで言葉にした時、柔らかなもので唇を塞がれた。
それがルークの唇だというのはすぐにわかって、久しぶりに触れる体温にまた涙が溢れた。
「愛している」
告げられた言葉が理解できずにいると、ルークが悔しそうに笑った。
「言葉にしなくても伝わっていると思っていた俺が悪い。リアス、お前を愛してる。お前がいないと、俺は生き方すらわからない」
「えぇぇ……?」
待ち望んでいたけれど絶対にルークの口からは聞くことが叶わないと思っていた言葉に、蛇口が壊れたみたいに涙がぼたぼたと溢れてくる。
「リアス」
ルークの唇が目元に触れても泣き止めない。
しゃくり上げるように肩を揺らすオレにルークは笑い、戯れるように何度も唇を触れ合わせてくる。
「お、オレのこと、好きなの?」
「好きという言葉では足りない。愛しているんだ」
優しくて甘い顔でルークが笑っている。そんな顔で俺に愛しているなんて言っている。
「これ夢だったら無理なんですけど」
「疑り深いやつだな、お前は」
軽く吹き出すようにそう言って、ルークの指が涙を拭いた。そのまま唇が重なるとオレは自然と目を閉じてルークの感触に集中する。
熱くて柔らかな唇が触れて、そのあとに舌がオレの唇をなぞる。それを合図にして口を開ければ、ぬるりと口内にルークの舌が入ってきて腰を震わせる。
「ん、……っ、ぁ、ん」
ルークとのキスが好きだ。熱い舌が絡み合い、それからルークが慣れたように上顎をくすぐる。そこが性感帯になるなんてルークとキスをするまで知らなかった”
「夢じゃないだろう?」
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