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第二部 絆ぐ伝説
第七話二二章 〝賢者〟ああああっー!
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ロウワンと野伏が、数百年に及ぶ妄執の固まりである世界樹を相手に必死の防戦をつづけている、まさにそのとき――。
天界の床の上を必死に這いずる、ひとつの生き物の姿があった。
いや。『それ』はすでに『生き物』と言っていいのかどうか。本来ならとっくに動くことのない死体になっているはずなのだ。
それぐらい、深い傷を負っていた。それでも、『それ』は動いていた。土手っ腹に穴を開けられ、体中の血という血を流しつくし、うつぶせに倒れたまま。手の指先にありったけの力を込めて、倒れた体を前へまえへと引っ張っている。
ルドヴィクス。
ローラシア伯爵家の長子として生まれ、大公邸を守る衛兵隊の隊長に任命され、そしていまや、ローラシア抵抗の象徴となった若者。その若者がいま、死体となっているはずの体を動かし、わずかずつだが前へと進んでいる。すでに死んでいるその体を動かしているものは怒りか、憎悪か、復讐心が。それとも――。
ルドヴィクスは這いずりつづける。あるものを求めて。霧のかかったような頭のなかにたったひとつの思いだけがあった。
――おれには……おれには、なんの力もない。人々を守るための剣聖の技も、偉大なる魔法使いの力も。だけどいま、必要なんだ。みんなの仇をとり、未来を守るための力が。
その思いだけに支えられ、ルドヴィクスは這いずりつづける。目の前に転がる『力』を求めて。
ロウワンと野伏はなおも必死の防戦をつづけていた。右から、左から、上から、下から、前からも、後ろからも、まさにありとあらゆる方向から身をくねらせ、躍りかかる世界樹の枝。無数と言っていいほどのその本数の枝を片っ端から斬り捨て、打ち払い、次々と床に落としていく。しかし――。
世界樹の枝は減らない。斬ればきるほどその幹から新しい枝を伸ばし、本数を増やしていく。いったい、どれほどの本数の枝を斬ればその力は尽きるのか。
終わりの見えないおぞましい戦い。
並の人間であればとっくの昔に心が折れ、もっとも楽な道を、つまり、世界樹の枝に貫かれ、死んで、なんの苦労も心配もない世界に逃げ込むことを選んでいたにちがいない。たとえそれが、世界樹の滋養として取り込まれ、〝賢者〟たちが、千年前の亡霊たちが、この惑星そのものを永遠に支配する力の一部になることだとわかっていても、
ロウワンと野伏。このふたりだからこそ、戦いつづけていられる。とくに、野伏の力量はさすがに抜きん出ていた。自分自身、無数の枝を相手に立ち合いをつづけながら、ロウワンの支援も忘れない。ロウワンが激しい戦いのさなかに息を切らした一瞬、その隙に襲いかかる枝があれば自ら身を挺して立ちはだかり、襲い来る枝を斬り落とす。ロウワンの死角から襲う枝があれば自らの髪、妖怪・毛羽毛現を飛ばしてその枝を絡め取る。
まさに、一〇〇人の精兵がいても到底、及ばない戦い振り。野伏こそは人類世界最強の戦士であることを証明する光景だった。しかし――。
その野伏にしても、ロウワンの支援をしながらでは身を守るのが精一杯。とても、攻勢に転じる余裕はない。かと言って、ロウワンを逃がし、ひとりで戦うわけにもいかない。すべての枝が自分ひとりに向かってくるとなれば、いくら野伏でも凌ぎきれない。ロウワンが枝のうちの何割かを相手にしてくれているからこそ、野伏も戦いつづけていられる。
もし――。
ロウワンに野伏ほどの戦闘力があれば、すべての枝を斬り落として幹に突撃し、致命の一撃を加えることもできただろう。しかし、『ただの人間』に野伏ほどの戦闘力を求めるのは、人間に向かって獅子の牙と、ゾウの剛力と、ヒョウの敏捷さを兼ね備えることをもとめるのと同じくらい無理なことだった。
「くそっ!」
何度目だろう。襲い来る枝を斬り落としながらロウワンは叫んだ。ここまででもう何本の枝を斬り落としたか数えることもできない。覚えていられない。一〇〇や二〇〇ではないことだけは確かだ。さすがに動きが鈍っている。体が重い。腕が痺れる。〝鬼〟の大刀の重量が負担になっている。このままでは……。
――このままじゃ、やられるのは時間の問題だ!
悔しさを込めて心のなかでそう叫ぶ。
負けられないのに。
勝たなければいけないのに。
この世界を千年前の亡霊たちに支配させるわけにはいかないのに。
「野伏! このままじゃやられるぞ。なんとかならないのか⁉」
理不尽にも野伏を責めるかのようなその口調。その口調にロウワンの焦りと、そして、絶望とが表われていた。
「どうにもならん」
野伏はいつもとかわらない素っ気ない答えをした。しかし、その額にはかの人にして脂汗がにじみ、苦境にあえいでいることを示している。
「この数ではおれも防ぐのが精一杯だ。とても、攻撃には出られん」
「くそっ!」
ロウワンは叫んだ。歯がみした。あまりに強く唇を噛みしめたために、唇から血がにじんだ。それは、千年前の亡霊を相手に、どうすることもできない自分自身の無力さに対する怒りだった。
――おれにもっと力があれば……そう、あの〝鬼〟みたいな力があれば。誰も死なせずにすんだのに!
ロウワンは、無意味な怒りの声を己の心に叫んだ。その怒りが隙となった。怒りに思いを囚われ、意識がそがれた。動きがほんの一瞬、とまった。そこへ、世界樹の枝が一斉に襲いかかった。
まるで、相手を疲れさせるだけ疲れさせておいて、温存していた決戦兵力を一気に投入するのかのような勢いで。いや、実際にその通りなのだろう。世界樹は千年を生きた〝賢者〟たちの固まりなのだから。その程度の知恵が働かないわけがない。
その知恵がいま、ロウワンを串刺しにしようとしていた。
無数の枝の先端が自分目がけ手向かってくる。串刺しにしようとやってくる。それを見て、認識していながら、ロウワンはとっさに反応できなかった。枝の数があまりにも多すぎた。どの枝を相手にすればいいのか判断できない。それほどの本数の枝が一斉に襲いかかったのだ。どうすることもできなかった。
野伏もこのとき、自分を狙う無数の枝を相手にしており、ロウワンを助けにいくことができなかった。
避けられない絶対の死。
ロウワンがそのことを思いしらされた、まさにその瞬間――。
「〝賢者〟ああああっー!」
叫びが響いた。
絶叫だった。
その声とともに、ひとつの影が世界樹の幹にぶつかった。
「ルドヴィクス⁉」
ロウワンは叫んだ。
信じられない!
その表情がそう告げていた。
ロウワンにして、必死の防戦のなかでルドヴィクスのことをすっかり失念していた。そうでなくても、あれほどの傷を受けたルドヴィクスが動けるはずがない。まして、世界樹に向かっていくなどできるはずがない。
しかし、いま、まさに、そのできるはずのないことが起きていた。ルドヴィクスはたしかに世界樹に向かって突撃したのだ。世界樹の枝、ロウワンたちが斬り落とし、床に転がっていた長く、太い枝を脇に抱え、巨大な竜騎兵の槍へとかえて。
ルドヴィクスは自分自身の全重量と突進の勢いのすべてを乗せて、世界樹自身の枝をその幹に叩きつけた。
怨怨怨怨ッ……!
世界樹が呻いた。身を震わせた。無数の枝が一斉に立ちあがった。憎悪にまみれて髪の毛を逆立てる鬼女のように。
ルドヴィクスの存在を失念していたのはロウワンだけではない。世界樹、〝賢者〟たちもまた、その存在を忘れていた。そもそも、ルドヴィクスなど〝賢者〟たちにしてみれば意識するにも足りない小物に過ぎない。相手にするべきただふたり、人ならざる力をもって挑んでくるふたつの存在、ロウワンと野伏のみ。ルドヴィクスのことなど最初から意識のなかになかったのだ。
意識していない相手の動きになど気をかけるはずもない。その慢心が命取りとなった。ルドヴィクスの動きに気がつくことなく、みすみす自分の幹を傷つけることを許してしまったのだ。そして――。
その隙を見逃す野伏ではなかった。
「おおおおおっ!」
渾身の力を込めて自らの髪、髪の毛の振りをしている妖怪・毛羽毛現を一気に伸ばした。爆発的な勢いでその身を伸ばした毛羽毛現が、世界樹の枝を縛りあげた。
「いまだ、ロウワン! 世界樹の根元を斬り落とせ!」
「うおおおおっ!」
ロウワンが吠えた。
獣の咆哮だった。
自らの無力に対する怒りを〝賢者〟たちへの怒りにかえて、〝鬼〟の大刀を振るった。
覚悟なきものが使えばその命を吸い取り、食らい尽くす妖刀となる〝鬼〟の大刀。しかし、覚悟あるものが振るえば無限の力を使い手に与える神器となる。
そして、ロウワンには覚悟があった。
――手に入れる。なんとしても手に入れる。人と人が殺しあうことのない世界を!
その覚悟に応じ、〝鬼〟の大刀は神器となった。分厚く、幅広い刀身から力があふれ、世界そのものすら断ち切る刃となった。
「死ねええええっー!」
絶叫とともに振るわれた〝鬼〟の大刀。無限の力にあふれたその刀身が世界樹の根元に食い込み、ぶった斬った。
怨怨怨怨ッ……。
世界樹が呻いた。身を震わせた。それを最後に――。
轟音を立てて世界樹――千年に及ぶ妄執は斃れた。
天界の床の上を必死に這いずる、ひとつの生き物の姿があった。
いや。『それ』はすでに『生き物』と言っていいのかどうか。本来ならとっくに動くことのない死体になっているはずなのだ。
それぐらい、深い傷を負っていた。それでも、『それ』は動いていた。土手っ腹に穴を開けられ、体中の血という血を流しつくし、うつぶせに倒れたまま。手の指先にありったけの力を込めて、倒れた体を前へまえへと引っ張っている。
ルドヴィクス。
ローラシア伯爵家の長子として生まれ、大公邸を守る衛兵隊の隊長に任命され、そしていまや、ローラシア抵抗の象徴となった若者。その若者がいま、死体となっているはずの体を動かし、わずかずつだが前へと進んでいる。すでに死んでいるその体を動かしているものは怒りか、憎悪か、復讐心が。それとも――。
ルドヴィクスは這いずりつづける。あるものを求めて。霧のかかったような頭のなかにたったひとつの思いだけがあった。
――おれには……おれには、なんの力もない。人々を守るための剣聖の技も、偉大なる魔法使いの力も。だけどいま、必要なんだ。みんなの仇をとり、未来を守るための力が。
その思いだけに支えられ、ルドヴィクスは這いずりつづける。目の前に転がる『力』を求めて。
ロウワンと野伏はなおも必死の防戦をつづけていた。右から、左から、上から、下から、前からも、後ろからも、まさにありとあらゆる方向から身をくねらせ、躍りかかる世界樹の枝。無数と言っていいほどのその本数の枝を片っ端から斬り捨て、打ち払い、次々と床に落としていく。しかし――。
世界樹の枝は減らない。斬ればきるほどその幹から新しい枝を伸ばし、本数を増やしていく。いったい、どれほどの本数の枝を斬ればその力は尽きるのか。
終わりの見えないおぞましい戦い。
並の人間であればとっくの昔に心が折れ、もっとも楽な道を、つまり、世界樹の枝に貫かれ、死んで、なんの苦労も心配もない世界に逃げ込むことを選んでいたにちがいない。たとえそれが、世界樹の滋養として取り込まれ、〝賢者〟たちが、千年前の亡霊たちが、この惑星そのものを永遠に支配する力の一部になることだとわかっていても、
ロウワンと野伏。このふたりだからこそ、戦いつづけていられる。とくに、野伏の力量はさすがに抜きん出ていた。自分自身、無数の枝を相手に立ち合いをつづけながら、ロウワンの支援も忘れない。ロウワンが激しい戦いのさなかに息を切らした一瞬、その隙に襲いかかる枝があれば自ら身を挺して立ちはだかり、襲い来る枝を斬り落とす。ロウワンの死角から襲う枝があれば自らの髪、妖怪・毛羽毛現を飛ばしてその枝を絡め取る。
まさに、一〇〇人の精兵がいても到底、及ばない戦い振り。野伏こそは人類世界最強の戦士であることを証明する光景だった。しかし――。
その野伏にしても、ロウワンの支援をしながらでは身を守るのが精一杯。とても、攻勢に転じる余裕はない。かと言って、ロウワンを逃がし、ひとりで戦うわけにもいかない。すべての枝が自分ひとりに向かってくるとなれば、いくら野伏でも凌ぎきれない。ロウワンが枝のうちの何割かを相手にしてくれているからこそ、野伏も戦いつづけていられる。
もし――。
ロウワンに野伏ほどの戦闘力があれば、すべての枝を斬り落として幹に突撃し、致命の一撃を加えることもできただろう。しかし、『ただの人間』に野伏ほどの戦闘力を求めるのは、人間に向かって獅子の牙と、ゾウの剛力と、ヒョウの敏捷さを兼ね備えることをもとめるのと同じくらい無理なことだった。
「くそっ!」
何度目だろう。襲い来る枝を斬り落としながらロウワンは叫んだ。ここまででもう何本の枝を斬り落としたか数えることもできない。覚えていられない。一〇〇や二〇〇ではないことだけは確かだ。さすがに動きが鈍っている。体が重い。腕が痺れる。〝鬼〟の大刀の重量が負担になっている。このままでは……。
――このままじゃ、やられるのは時間の問題だ!
悔しさを込めて心のなかでそう叫ぶ。
負けられないのに。
勝たなければいけないのに。
この世界を千年前の亡霊たちに支配させるわけにはいかないのに。
「野伏! このままじゃやられるぞ。なんとかならないのか⁉」
理不尽にも野伏を責めるかのようなその口調。その口調にロウワンの焦りと、そして、絶望とが表われていた。
「どうにもならん」
野伏はいつもとかわらない素っ気ない答えをした。しかし、その額にはかの人にして脂汗がにじみ、苦境にあえいでいることを示している。
「この数ではおれも防ぐのが精一杯だ。とても、攻撃には出られん」
「くそっ!」
ロウワンは叫んだ。歯がみした。あまりに強く唇を噛みしめたために、唇から血がにじんだ。それは、千年前の亡霊を相手に、どうすることもできない自分自身の無力さに対する怒りだった。
――おれにもっと力があれば……そう、あの〝鬼〟みたいな力があれば。誰も死なせずにすんだのに!
ロウワンは、無意味な怒りの声を己の心に叫んだ。その怒りが隙となった。怒りに思いを囚われ、意識がそがれた。動きがほんの一瞬、とまった。そこへ、世界樹の枝が一斉に襲いかかった。
まるで、相手を疲れさせるだけ疲れさせておいて、温存していた決戦兵力を一気に投入するのかのような勢いで。いや、実際にその通りなのだろう。世界樹は千年を生きた〝賢者〟たちの固まりなのだから。その程度の知恵が働かないわけがない。
その知恵がいま、ロウワンを串刺しにしようとしていた。
無数の枝の先端が自分目がけ手向かってくる。串刺しにしようとやってくる。それを見て、認識していながら、ロウワンはとっさに反応できなかった。枝の数があまりにも多すぎた。どの枝を相手にすればいいのか判断できない。それほどの本数の枝が一斉に襲いかかったのだ。どうすることもできなかった。
野伏もこのとき、自分を狙う無数の枝を相手にしており、ロウワンを助けにいくことができなかった。
避けられない絶対の死。
ロウワンがそのことを思いしらされた、まさにその瞬間――。
「〝賢者〟ああああっー!」
叫びが響いた。
絶叫だった。
その声とともに、ひとつの影が世界樹の幹にぶつかった。
「ルドヴィクス⁉」
ロウワンは叫んだ。
信じられない!
その表情がそう告げていた。
ロウワンにして、必死の防戦のなかでルドヴィクスのことをすっかり失念していた。そうでなくても、あれほどの傷を受けたルドヴィクスが動けるはずがない。まして、世界樹に向かっていくなどできるはずがない。
しかし、いま、まさに、そのできるはずのないことが起きていた。ルドヴィクスはたしかに世界樹に向かって突撃したのだ。世界樹の枝、ロウワンたちが斬り落とし、床に転がっていた長く、太い枝を脇に抱え、巨大な竜騎兵の槍へとかえて。
ルドヴィクスは自分自身の全重量と突進の勢いのすべてを乗せて、世界樹自身の枝をその幹に叩きつけた。
怨怨怨怨ッ……!
世界樹が呻いた。身を震わせた。無数の枝が一斉に立ちあがった。憎悪にまみれて髪の毛を逆立てる鬼女のように。
ルドヴィクスの存在を失念していたのはロウワンだけではない。世界樹、〝賢者〟たちもまた、その存在を忘れていた。そもそも、ルドヴィクスなど〝賢者〟たちにしてみれば意識するにも足りない小物に過ぎない。相手にするべきただふたり、人ならざる力をもって挑んでくるふたつの存在、ロウワンと野伏のみ。ルドヴィクスのことなど最初から意識のなかになかったのだ。
意識していない相手の動きになど気をかけるはずもない。その慢心が命取りとなった。ルドヴィクスの動きに気がつくことなく、みすみす自分の幹を傷つけることを許してしまったのだ。そして――。
その隙を見逃す野伏ではなかった。
「おおおおおっ!」
渾身の力を込めて自らの髪、髪の毛の振りをしている妖怪・毛羽毛現を一気に伸ばした。爆発的な勢いでその身を伸ばした毛羽毛現が、世界樹の枝を縛りあげた。
「いまだ、ロウワン! 世界樹の根元を斬り落とせ!」
「うおおおおっ!」
ロウワンが吠えた。
獣の咆哮だった。
自らの無力に対する怒りを〝賢者〟たちへの怒りにかえて、〝鬼〟の大刀を振るった。
覚悟なきものが使えばその命を吸い取り、食らい尽くす妖刀となる〝鬼〟の大刀。しかし、覚悟あるものが振るえば無限の力を使い手に与える神器となる。
そして、ロウワンには覚悟があった。
――手に入れる。なんとしても手に入れる。人と人が殺しあうことのない世界を!
その覚悟に応じ、〝鬼〟の大刀は神器となった。分厚く、幅広い刀身から力があふれ、世界そのものすら断ち切る刃となった。
「死ねええええっー!」
絶叫とともに振るわれた〝鬼〟の大刀。無限の力にあふれたその刀身が世界樹の根元に食い込み、ぶった斬った。
怨怨怨怨ッ……。
世界樹が呻いた。身を震わせた。それを最後に――。
轟音を立てて世界樹――千年に及ぶ妄執は斃れた。
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