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第二部 絆ぐ伝説
第一〇話一五章 世界を背負う王
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「……そうなると、人の数を増やすしかないわけなんだけど」
トウナはむずかしい表情を浮かべながらそう口にした。
眉間に皺をよせた苦い表情。『少女』だった頃には浮かべることのなかったおとなの表情。それは、まぎれもなくトウナという人物の成長を示す表情ではあった。
しかし、こんな表情を浮かべることのなかった頃のトウナと、いまのトウナとを共に知るものが見れば必ず、こんな疑いを抱く表情でもあった。
『おとなになると言うことは、本当に幸せなことなのか?』
子どものまま、ただ無邪気に過ごしていた方が幸せなのではないか。
そんな深刻な疑いをもってしまう表情なのだった。
しかし、幸せなことであろうが、あるまいが、トウナはすでに子どもではない。とっくの昔に橋を渡り終え、おとなの世界の住人となっている。いまさら、『幸せな』子ども時代に戻ることはかなわない。どんなに苦かろうが、おとなとしての生を貫くしかないのだった。
かくして『おとなとしての』トウナは話を先に進めるべく、重要な言葉を口にした。
「人の数を増やすことは可能?」
「現実的ではないな」
トウナの質問に答えたのは医師として、赤子をとりあげることもあるドク・フィドロである。トウナの出産のときもドクとその妻のマーサとで赤子を取りあげる予定となっている。
そのドク・フィドロは腕を組み、トウナに負けず劣らずむずかしい表情になっていた。いつもニコニコとした柔和な表情で、見事に禿げあがった頭部のせいもあって『孫を愛してやまない好々爺』といった印象のドクではあるが、このときばかりは目の前の難事に悩む医師の姿になっていた。
「人の数を増やすのはそう簡単なことではない。もっと多くの子を生むよう呼びかけることはできるが、それで出生数があがるわけではない。子を生み、育てるためには円満な夫婦関係や経済力、その他にも多くの条件がある。その条件を整備しなければ、より多くの子を生もうと思う女性などいないし、条件を整備したところで実際に子を生む気になるかどうかは別問題だ。なにより……」
と、ドクはいったん、言葉を切ってからつづけた。
「人が成長するには時間がかかる。戦士としてであれ、労働力としてであれ、生まれてからまともに仕事ができるようになるまで一〇年以上かかる。それまでの間、パンゲアを包む封印が効力を保ちつづけるとも思えん」
「そうね」
トウナは何度目かのため息をついた。
「そもそも、一〇年以上もたったら亡道の世界はこの世界からはなれていく。そうなれば、亡道の司との戦いも自然となくなる。いまから人の数を増やそうとしても意味はないというわけね」
そうなると、と、トウナは口にした。
「いまいる人たちを最大限に生かして戦い抜くしかない。そのためには、質をあげなくてはならない。そのためには教育と訓練が欠かせないわけだけど、その点はどう?」
そう尋ねられて盛大に苦虫を噛みつぶしたのは教育担当のパットである。
「先ほども言いましたとおり、学究院の規模は着実に成長しています。生徒の数も増えています。とはいえ……」
と、こちらも苦いため息をついて答えた。
「世界規模で影響を与えるにはほど遠いというのが正直なところです。いくら、生徒が増えたと言ってもそれは、以前と比べれば、の話です。絶対数としてはまだまだお話にならないぐらい少ない。なにより、生徒を指導するための教師と教材の数が絶対的に不足しています。卒業生たちが世界に影響を与えられるようになるとしてもそれは、これから何十年も先のことでしょう」
「こちらも事情は同じだ」
パットの言葉を継いでそう言ったのは、自由の国の医師であると同時に、医療都市イムホテピアの医療学校の責任者を務めるドク・フィドロである。
「質量共に充分な医師がいれば、兵士たちの傷を癒やすことができる。そうなれば、人数以上の力を発揮できる。しかし、そうするためには、生徒の数はまだまだ少ない。まして、一人前の医師となるためには長い時間が必要だ。勉強し、実習し、経験を積まなくてはならない。とてもではないが、今回の戦いのためには間に合わないな。現状でも、現場からは医師不足の悲鳴があがってきているし……」
「ああ、その通りだ」
ミッキーも同意のうなずきをした。
「兵士の数に対して医師が少なすぎる。おかげで、実戦での負傷者はおろか、訓練による負傷者の治療にも事欠くありさまだ。そのせいで、〝ブレスト〟からも、ボーラからもさんざんにせっつかれてるんだよな。『医師の数が足りない! なんとかしろ』って」
そう言うミッキーの表情もやはり、限りなく苦い。
〝ブレスト〟やボーラがそうせっついてくる気持ちはわかる。だからと言って、ミッキーにどうこうできる問題ではない。というより、この世の誰にもどうすることもできない。こすっただけで熟練の医師がワラワラと出てくる魔法のランプなど、この世の誰ももってはいないのだ。
ドク・フィドロがつづけた。
「そのせいで、未熟と承知で医学生を派遣しなくてはならないありさまだ。とてもではないが、まともな医療を提供できる状況にはない。そもそも、現在の医学水準は低すぎる。治療できる怪我も病気もごくわずかだ。実のところを言えば、医師を育成する前に医学の基礎研究を進めて医学水準そのものをあげる必要がある」
何年かかるかわからないが、と、ドク・フィドロはため息をついた。
それではもちろん、今回の戦いに間に合うはずがない。
「『もうひとつの輝き』でも医学研究は進めようとしているんだけど……」
セアラが、いつも元気いっぱいなかの人らしくもなく沈み込んだ表情と口調で言った。『もうひとつの輝き』の長代理として、責任を感じているのだ。
「とてもじゃないけど、人手が足りないよ。『もうひとつの輝き』は戦いに備えて対亡道の司用の兵器の生産に全力をあげなくちゃならない。医学研究までしている余裕は全然ないよ」
そう語るセアラの表情にも、口調にも、何重もの無念さがにじんでいる。
「人手。時間。どちらも圧倒的に足りない。そういうことね」
トウナは、半ば独り言のように呟いた。ギュッと両手を握りしめていた。
人手。
時間。
本来であれば、どちらも充分にあったのだ。前回の亡道の司との戦いから千年もの時がたっているのだから。
その時間を正しく使い、亡道の司との戦いに対する準備を進めてさえいれば、人手に困ることなどなかった。質量共に充分な数の人を用意して、万全の状態で亡道の司との戦いに挑むことができたのだ。
――それなのに。
ギュッ、と、両手を握りしめてトウナは思う。
――それなのに、人類はせっかくの時間と人手を人間同士の争いに注ぎ込んで浪費してしまった。
そのせいでいま、自分たちは苦境にさらされている。
人も、時間も、技術も、なにもかもが足りない状況で亡道の司との戦いを強いられようとしている。
それを思えば、先人たちに対する怒りと憎しみもわいてくる。しかし、いくら先人たちに恨み言を言ってみたところでなにもかわらない。事態はなにひとつ良くならない。限られた人と時間のなかでなんとかするしかないのだ。
そして、今回の亡道の司との戦いをなんとかしのぎ、千年後に希望を託さなくてはならない。
――そう。今度こそ時間を正しく使い、充分な準備を進めなくてはならない。そのために、都市網社会を広め、新しい世界を作りあげなくてはならない。それが、いまのわたしの責任。
先人たちの過ちを、自分たちが繰り返すわけにはいかない。
二度と再び、子孫たちによけいな重荷を背負わせるわけにはいかない。
トウナは心に思う。その責任を自らに課すトウナはすでに少女などではない。単なる女性でもない。れっきとした、世界を背負う王なのだった。
トウナはむずかしい表情を浮かべながらそう口にした。
眉間に皺をよせた苦い表情。『少女』だった頃には浮かべることのなかったおとなの表情。それは、まぎれもなくトウナという人物の成長を示す表情ではあった。
しかし、こんな表情を浮かべることのなかった頃のトウナと、いまのトウナとを共に知るものが見れば必ず、こんな疑いを抱く表情でもあった。
『おとなになると言うことは、本当に幸せなことなのか?』
子どものまま、ただ無邪気に過ごしていた方が幸せなのではないか。
そんな深刻な疑いをもってしまう表情なのだった。
しかし、幸せなことであろうが、あるまいが、トウナはすでに子どもではない。とっくの昔に橋を渡り終え、おとなの世界の住人となっている。いまさら、『幸せな』子ども時代に戻ることはかなわない。どんなに苦かろうが、おとなとしての生を貫くしかないのだった。
かくして『おとなとしての』トウナは話を先に進めるべく、重要な言葉を口にした。
「人の数を増やすことは可能?」
「現実的ではないな」
トウナの質問に答えたのは医師として、赤子をとりあげることもあるドク・フィドロである。トウナの出産のときもドクとその妻のマーサとで赤子を取りあげる予定となっている。
そのドク・フィドロは腕を組み、トウナに負けず劣らずむずかしい表情になっていた。いつもニコニコとした柔和な表情で、見事に禿げあがった頭部のせいもあって『孫を愛してやまない好々爺』といった印象のドクではあるが、このときばかりは目の前の難事に悩む医師の姿になっていた。
「人の数を増やすのはそう簡単なことではない。もっと多くの子を生むよう呼びかけることはできるが、それで出生数があがるわけではない。子を生み、育てるためには円満な夫婦関係や経済力、その他にも多くの条件がある。その条件を整備しなければ、より多くの子を生もうと思う女性などいないし、条件を整備したところで実際に子を生む気になるかどうかは別問題だ。なにより……」
と、ドクはいったん、言葉を切ってからつづけた。
「人が成長するには時間がかかる。戦士としてであれ、労働力としてであれ、生まれてからまともに仕事ができるようになるまで一〇年以上かかる。それまでの間、パンゲアを包む封印が効力を保ちつづけるとも思えん」
「そうね」
トウナは何度目かのため息をついた。
「そもそも、一〇年以上もたったら亡道の世界はこの世界からはなれていく。そうなれば、亡道の司との戦いも自然となくなる。いまから人の数を増やそうとしても意味はないというわけね」
そうなると、と、トウナは口にした。
「いまいる人たちを最大限に生かして戦い抜くしかない。そのためには、質をあげなくてはならない。そのためには教育と訓練が欠かせないわけだけど、その点はどう?」
そう尋ねられて盛大に苦虫を噛みつぶしたのは教育担当のパットである。
「先ほども言いましたとおり、学究院の規模は着実に成長しています。生徒の数も増えています。とはいえ……」
と、こちらも苦いため息をついて答えた。
「世界規模で影響を与えるにはほど遠いというのが正直なところです。いくら、生徒が増えたと言ってもそれは、以前と比べれば、の話です。絶対数としてはまだまだお話にならないぐらい少ない。なにより、生徒を指導するための教師と教材の数が絶対的に不足しています。卒業生たちが世界に影響を与えられるようになるとしてもそれは、これから何十年も先のことでしょう」
「こちらも事情は同じだ」
パットの言葉を継いでそう言ったのは、自由の国の医師であると同時に、医療都市イムホテピアの医療学校の責任者を務めるドク・フィドロである。
「質量共に充分な医師がいれば、兵士たちの傷を癒やすことができる。そうなれば、人数以上の力を発揮できる。しかし、そうするためには、生徒の数はまだまだ少ない。まして、一人前の医師となるためには長い時間が必要だ。勉強し、実習し、経験を積まなくてはならない。とてもではないが、今回の戦いのためには間に合わないな。現状でも、現場からは医師不足の悲鳴があがってきているし……」
「ああ、その通りだ」
ミッキーも同意のうなずきをした。
「兵士の数に対して医師が少なすぎる。おかげで、実戦での負傷者はおろか、訓練による負傷者の治療にも事欠くありさまだ。そのせいで、〝ブレスト〟からも、ボーラからもさんざんにせっつかれてるんだよな。『医師の数が足りない! なんとかしろ』って」
そう言うミッキーの表情もやはり、限りなく苦い。
〝ブレスト〟やボーラがそうせっついてくる気持ちはわかる。だからと言って、ミッキーにどうこうできる問題ではない。というより、この世の誰にもどうすることもできない。こすっただけで熟練の医師がワラワラと出てくる魔法のランプなど、この世の誰ももってはいないのだ。
ドク・フィドロがつづけた。
「そのせいで、未熟と承知で医学生を派遣しなくてはならないありさまだ。とてもではないが、まともな医療を提供できる状況にはない。そもそも、現在の医学水準は低すぎる。治療できる怪我も病気もごくわずかだ。実のところを言えば、医師を育成する前に医学の基礎研究を進めて医学水準そのものをあげる必要がある」
何年かかるかわからないが、と、ドク・フィドロはため息をついた。
それではもちろん、今回の戦いに間に合うはずがない。
「『もうひとつの輝き』でも医学研究は進めようとしているんだけど……」
セアラが、いつも元気いっぱいなかの人らしくもなく沈み込んだ表情と口調で言った。『もうひとつの輝き』の長代理として、責任を感じているのだ。
「とてもじゃないけど、人手が足りないよ。『もうひとつの輝き』は戦いに備えて対亡道の司用の兵器の生産に全力をあげなくちゃならない。医学研究までしている余裕は全然ないよ」
そう語るセアラの表情にも、口調にも、何重もの無念さがにじんでいる。
「人手。時間。どちらも圧倒的に足りない。そういうことね」
トウナは、半ば独り言のように呟いた。ギュッと両手を握りしめていた。
人手。
時間。
本来であれば、どちらも充分にあったのだ。前回の亡道の司との戦いから千年もの時がたっているのだから。
その時間を正しく使い、亡道の司との戦いに対する準備を進めてさえいれば、人手に困ることなどなかった。質量共に充分な数の人を用意して、万全の状態で亡道の司との戦いに挑むことができたのだ。
――それなのに。
ギュッ、と、両手を握りしめてトウナは思う。
――それなのに、人類はせっかくの時間と人手を人間同士の争いに注ぎ込んで浪費してしまった。
そのせいでいま、自分たちは苦境にさらされている。
人も、時間も、技術も、なにもかもが足りない状況で亡道の司との戦いを強いられようとしている。
それを思えば、先人たちに対する怒りと憎しみもわいてくる。しかし、いくら先人たちに恨み言を言ってみたところでなにもかわらない。事態はなにひとつ良くならない。限られた人と時間のなかでなんとかするしかないのだ。
そして、今回の亡道の司との戦いをなんとかしのぎ、千年後に希望を託さなくてはならない。
――そう。今度こそ時間を正しく使い、充分な準備を進めなくてはならない。そのために、都市網社会を広め、新しい世界を作りあげなくてはならない。それが、いまのわたしの責任。
先人たちの過ちを、自分たちが繰り返すわけにはいかない。
二度と再び、子孫たちによけいな重荷を背負わせるわけにはいかない。
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本当に、ありがとうございます。
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