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その2
異世界体験! トマトの天然シャ−ベット!
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夏だ!
太陽だ!
トマトの季節だあっ!
……というわけで、トマトは夏の食べ物、それも、一年草と思っていないだろうか。一般的にはそう思われているはず。ところがちがう。トマトは原産地では多年草。ただ、日本では冬を越せないので一年草として扱われているだけのこと。環境さえよければ多年草として旺盛な生育を示すのだ。とくにミニトマトは寒さに強いらしく、あえて片付けずに残しておけばけっこう長く生きている。
と言うわけで(『何が『と言うわけで』だ!』というツッコミはさておき)、品種改良の結果か、はたまた、地球温暖化の影響か、その両方か、我が家のベランダ菜園では正月頃までミニトマトが元気に実を付けていることが多い。しかも……。
この冬トマトが実にうまい!
おそらく、寒いなか、じっくり時間をかけて熟すために、その実のなかにたっぷりと栄養を溜め込むためだろう。春や夏にとれるトマトとは全然ちがうコクがあるのだ。まして、スーパーなどで冬に出回るハウス栽培品とは全然別物。月とスッポン、雲泥の差。
「そんなにおいしいなら売ってくれればいいのに……」
と思うだろうが、そうはいかない。じっくり熟すと言うことは収穫までそれだけ時間がかかると言うこと。収穫までに時間がかかれば費用もそれだけかかるし、収入を得られるまでの時間も長くなる。それでは、プロの農家としては採算が合わない。やっていけない。と言うわけで、プロの農家は夏のシーズンが過ぎたらすぐに処分してしまい、次の野菜を作りはじめる。よって、この冬トマトは買って味わうことはできない。まさに、自分で栽培する人だけが味わえる特権というわけだ。
まあ、自分で栽培しさえすれば必ず味わえる、などというものではない。いくらミニトマトが比較的寒さに強いと言っても、トマトが基本的に寒さに弱い植物であることにはちがいない。それに、栽培期間が長くなればなるほど病気にやられる率も高くなる。冬トマトを味わうためには栽培努力だけではなく、運も必要だろう。私だって毎年必ず正月前後までもたせられるわけじゃない。秋に枯れてしまうときはやっぱり、枯れる。一度は多年草としてのトマトの本領を発揮させ、冬越しさせた株でそのまま春夏の収穫をしたいと思っているのだが、さすがにこれには成功していない。
しかしだ。冬トマトがうまいことには変わりない。たぶんに運任せだと言っても挑戦する価値はある。売っている物を売っているように栽培して何になる。店では買えないものを作ってこそのおうち菜園だろう?
ミニトマトならちょっとした鉢を置けるスペースさえあれば充分、作れる。大して手間もかからない。苗を買ってくればいまからでも間に合う。採算を気にしなくていいおうち菜園だからこそ挑戦できる味なのだから、ぜひとも挑んでみてもらいたい。
しかもだ。
冬トマトの魅力はそれだけではない。と言うより、ここまでではまだまだ、冬トマトの魅力など何ひとつ語っていないに等しい。冬トマトならではの魅力。それが……!
必殺! トマトの天然シャーベット!
お手元にトマトがあれば(品種や大きさはなんでもいいので)ぜひともふたつに切ってなかをご覧になっていただきたい。トマトのなかには種を包んだゼリー状の部分がある。この部分がポイントだ。
霜の降りるような寒い冬の早朝、真っ赤に熟したミニトマトを口に含むと……野菜とは思えないシャリシャリとした食感が口のなかに広がる!
そう。トマトのなかのゼリー状の部分が冬の寒さで適度に凍り、天然のシャーベットとなるのだ。
吐く息も白い冬のさなかの朝早く、寒さに凍えながら真っ赤に熟したトマトを口に含み、天然のシャーベットを味わう……。
めったにできる体験じゃない。まさに、異世界の衝撃!
市販品では絶対に味わえないし(採算が合う・合わない以前に流通段階でなかが溶けてしまう)、畑を借りて栽培しているのでは、いくら新奇な体験のためとは言え、寒い冬の朝早くに出かけていくなんてやってられない。これはまさに、一歩踏み出せばそこに畑の広がるベランダ菜園ならではの楽しみ。
よそでは味わえない体験をしたいなら、ぜひとも挑戦していただきたい。作り方そのものは本や雑誌に書いてあるとおりでOK。運がよければ冬まで生きつづけ、かつてない体験を味わえる。
注意点としてはまず、肥料をやり過ぎないこと。とくに、化学肥料のやり過ぎはNG。ミニトマトをはじめて作ったとき、立派に育てたくて化学肥料を定期的にやっていた。ところが……。
実が付かない。花は咲く。花は咲くのだが、実が付かない。実が付く前に花という花がポロポロと落ちてしまう。
泣きたくなった。
と言うか、泣いた。
たかだかミニトマトでさえこうなのだから、自分の子供が思い通りに育たなかったとなればどれほど辛いことか……。
子供もいない身なのに、そう思い知らされた。
花の落ちた原因は肥料のやり過ぎ。植物が実を付けるのは子孫を残すため。自分が元気ならわざわざ子孫を残す必要はない。と言うわけで、あまりに肥料をやって元気にしすぎると逆に実を付けなくなるのだ。
実を付けさせたければ肥料をやり過ぎてはいけない。いまでは化学肥料は一切使わず、有機肥料を定期的に与えている。後は、土に済む虫たちに任せている。
そして、もうひとつ。冬トマトを味わうために大切なコツがある。それは……。
水をやってはいけない。
冬になったら水やりをしてはいけないのだ。
「水やりはいけない? 水をやらなかったら枯れちゃうだろ」
そう思うだろう。私もそう思った。冬のさなか、いくら元気に見えてもやはり水をやった方がいいだろう。そう思って水をやった。そうしたら……。
一発で枯れた。
どうやら、植物にとって大切なのは外気温ではなく、土のなかの温度らしい。土のなかの温度さえ維持できれば、ちょっとやそっとの寒さには耐えられる。しかし、土の温度が下がってはダメ。根が冷えればそれでお終い、死んでしまう。
冬に水をやると、その水が土のなかで冷えて、根を傷めてしまう。と言うわけで、冬になったら水をやってはいけない。少なくとも、葉がピンとしている間は。
やるときには小春日和の日中にでもちょっとやっておけば充分だろう。間違っても、気温のさがる夕方以降まで土のなかに水が残っている状態にしてはいけない。
ともかく、『コクうま冬トマトの天然シャーベット』は人生で一度は味わう価値がある。ぜひとも挑戦してもらいたい。
私は今年もトマトの年越し計画に挑戦する予定。いつかは冬の寒さに耐えて生き残った二年目トマトを味わいたいものである。
終
太陽だ!
トマトの季節だあっ!
……というわけで、トマトは夏の食べ物、それも、一年草と思っていないだろうか。一般的にはそう思われているはず。ところがちがう。トマトは原産地では多年草。ただ、日本では冬を越せないので一年草として扱われているだけのこと。環境さえよければ多年草として旺盛な生育を示すのだ。とくにミニトマトは寒さに強いらしく、あえて片付けずに残しておけばけっこう長く生きている。
と言うわけで(『何が『と言うわけで』だ!』というツッコミはさておき)、品種改良の結果か、はたまた、地球温暖化の影響か、その両方か、我が家のベランダ菜園では正月頃までミニトマトが元気に実を付けていることが多い。しかも……。
この冬トマトが実にうまい!
おそらく、寒いなか、じっくり時間をかけて熟すために、その実のなかにたっぷりと栄養を溜め込むためだろう。春や夏にとれるトマトとは全然ちがうコクがあるのだ。まして、スーパーなどで冬に出回るハウス栽培品とは全然別物。月とスッポン、雲泥の差。
「そんなにおいしいなら売ってくれればいいのに……」
と思うだろうが、そうはいかない。じっくり熟すと言うことは収穫までそれだけ時間がかかると言うこと。収穫までに時間がかかれば費用もそれだけかかるし、収入を得られるまでの時間も長くなる。それでは、プロの農家としては採算が合わない。やっていけない。と言うわけで、プロの農家は夏のシーズンが過ぎたらすぐに処分してしまい、次の野菜を作りはじめる。よって、この冬トマトは買って味わうことはできない。まさに、自分で栽培する人だけが味わえる特権というわけだ。
まあ、自分で栽培しさえすれば必ず味わえる、などというものではない。いくらミニトマトが比較的寒さに強いと言っても、トマトが基本的に寒さに弱い植物であることにはちがいない。それに、栽培期間が長くなればなるほど病気にやられる率も高くなる。冬トマトを味わうためには栽培努力だけではなく、運も必要だろう。私だって毎年必ず正月前後までもたせられるわけじゃない。秋に枯れてしまうときはやっぱり、枯れる。一度は多年草としてのトマトの本領を発揮させ、冬越しさせた株でそのまま春夏の収穫をしたいと思っているのだが、さすがにこれには成功していない。
しかしだ。冬トマトがうまいことには変わりない。たぶんに運任せだと言っても挑戦する価値はある。売っている物を売っているように栽培して何になる。店では買えないものを作ってこそのおうち菜園だろう?
ミニトマトならちょっとした鉢を置けるスペースさえあれば充分、作れる。大して手間もかからない。苗を買ってくればいまからでも間に合う。採算を気にしなくていいおうち菜園だからこそ挑戦できる味なのだから、ぜひとも挑んでみてもらいたい。
しかもだ。
冬トマトの魅力はそれだけではない。と言うより、ここまでではまだまだ、冬トマトの魅力など何ひとつ語っていないに等しい。冬トマトならではの魅力。それが……!
必殺! トマトの天然シャーベット!
お手元にトマトがあれば(品種や大きさはなんでもいいので)ぜひともふたつに切ってなかをご覧になっていただきたい。トマトのなかには種を包んだゼリー状の部分がある。この部分がポイントだ。
霜の降りるような寒い冬の早朝、真っ赤に熟したミニトマトを口に含むと……野菜とは思えないシャリシャリとした食感が口のなかに広がる!
そう。トマトのなかのゼリー状の部分が冬の寒さで適度に凍り、天然のシャーベットとなるのだ。
吐く息も白い冬のさなかの朝早く、寒さに凍えながら真っ赤に熟したトマトを口に含み、天然のシャーベットを味わう……。
めったにできる体験じゃない。まさに、異世界の衝撃!
市販品では絶対に味わえないし(採算が合う・合わない以前に流通段階でなかが溶けてしまう)、畑を借りて栽培しているのでは、いくら新奇な体験のためとは言え、寒い冬の朝早くに出かけていくなんてやってられない。これはまさに、一歩踏み出せばそこに畑の広がるベランダ菜園ならではの楽しみ。
よそでは味わえない体験をしたいなら、ぜひとも挑戦していただきたい。作り方そのものは本や雑誌に書いてあるとおりでOK。運がよければ冬まで生きつづけ、かつてない体験を味わえる。
注意点としてはまず、肥料をやり過ぎないこと。とくに、化学肥料のやり過ぎはNG。ミニトマトをはじめて作ったとき、立派に育てたくて化学肥料を定期的にやっていた。ところが……。
実が付かない。花は咲く。花は咲くのだが、実が付かない。実が付く前に花という花がポロポロと落ちてしまう。
泣きたくなった。
と言うか、泣いた。
たかだかミニトマトでさえこうなのだから、自分の子供が思い通りに育たなかったとなればどれほど辛いことか……。
子供もいない身なのに、そう思い知らされた。
花の落ちた原因は肥料のやり過ぎ。植物が実を付けるのは子孫を残すため。自分が元気ならわざわざ子孫を残す必要はない。と言うわけで、あまりに肥料をやって元気にしすぎると逆に実を付けなくなるのだ。
実を付けさせたければ肥料をやり過ぎてはいけない。いまでは化学肥料は一切使わず、有機肥料を定期的に与えている。後は、土に済む虫たちに任せている。
そして、もうひとつ。冬トマトを味わうために大切なコツがある。それは……。
水をやってはいけない。
冬になったら水やりをしてはいけないのだ。
「水やりはいけない? 水をやらなかったら枯れちゃうだろ」
そう思うだろう。私もそう思った。冬のさなか、いくら元気に見えてもやはり水をやった方がいいだろう。そう思って水をやった。そうしたら……。
一発で枯れた。
どうやら、植物にとって大切なのは外気温ではなく、土のなかの温度らしい。土のなかの温度さえ維持できれば、ちょっとやそっとの寒さには耐えられる。しかし、土の温度が下がってはダメ。根が冷えればそれでお終い、死んでしまう。
冬に水をやると、その水が土のなかで冷えて、根を傷めてしまう。と言うわけで、冬になったら水をやってはいけない。少なくとも、葉がピンとしている間は。
やるときには小春日和の日中にでもちょっとやっておけば充分だろう。間違っても、気温のさがる夕方以降まで土のなかに水が残っている状態にしてはいけない。
ともかく、『コクうま冬トマトの天然シャーベット』は人生で一度は味わう価値がある。ぜひとも挑戦してもらいたい。
私は今年もトマトの年越し計画に挑戦する予定。いつかは冬の寒さに耐えて生き残った二年目トマトを味わいたいものである。
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