ソードオブマジック 異世界無双の高校生

王国編

俺の授業

「よし。そういうことだ。頼むぞ黒。」
そういいクリアーノが俺の席へ座った。
いや。おかしい。
事の発端は学園長だった。
俺の火の消し方を偶然(まぁ恐らく暇だったから俺たちのクラスを覗き見してたんだろう)見ていた学園長がクリアーノに
「彼に授業をしてもらってはいかがでしょうか？」
とか言い出しやがった。
俺は
「いや、そゆのいいですから。ほんとに。」
と言うと
「ベルから貴方達の扱いは任されているのですがねぇ。」
くっ。こいつ。悪い顔してやがる。師匠の名前出されて断れるわけないだろ！
「や、やらせていただきます。」
そう言うしかなかったのだった。

俺が教壇に立ち
「あー授業を任された黒といいます。よろしく。それではさっさくあんたらに配るもんがあるから。」
俺がそう言うと、ん？と首をかしげるクラスメイト達。
配るものはノートと鉛筆だ。
「メイク！」
俺がそういうとクラスメイト達の机の上にノートと鉛筆が1セットずつ置かれた。
「「「は！？」」」
クラスメイト達は驚愕の表情を浮かべている。
ははは。こうなることは目に見えていたけどね。
でも、質の悪い黒板を使い続けるよりは明らかに効率が上がるだろう。
クラスメイト。否、今では俺の生徒達が教壇に立つ俺を
見上げている。
生徒達を一通り見回して俺は言った。
「それではこれより授業を開始する！」