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第1章 イレギュラー・ワールド
003 イレギュラー・ワールドⅢ
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「私は人間であって、人間ではない」
「?」
少女がそう言うと、海斗は理解しきっていない。
「やはり、理解できない人間は馬鹿だな」
「うるせぇ! そんな意味不明な事言われてすぐに理解できるか‼」
「だから猿は、すぐカッとなって暴力や反論にすぐ回る。そっちの方が理解できん」
少女は、深々と溜息を漏らす。
自分には向かってくる海斗に嫌気を指しているのだ。
「じゃあ、人間であって人間ではないってどういう意味だよ。お前は未来人とか、宇宙人、ビッグフットとでも言いたいのか?」
「いや、最後はどう見ても違うでしょ」
海斗のボケに軽く突っ込む少女。
「まぁ、簡単に言えばお前らの所では宇宙人と呼ぶかもしれないが、私は魔界からやってきた『悪魔』だ」
少女は真剣な表情で海斗に打ち明けた。
「はぁ?」
× × ×
五時限目————
「あれ? あの馬鹿はどうした?」
「知らねぇーよ。総司の時間になっても来なかったし、誰かに呼び出しでも喰らっているんじゃないのか?」
黒髪短髪のスポーツ少女である山崎涼音《やまさきすずね》に、先程、海斗と喧嘩していた筋肉大型男である上田秀次《うえだしゅうじ》が答えた。
高校では、もう午後の授業のチャイムが鳴っており、これから五時間目の数学が始まろうとしていた。
あれ以降、海斗は屋上から戻っておらず、一度探しに行ったもののそこには彼の姿はなかった。
愛歌は、窓の席から空を見上げて、
————どこ行ったのかな……?
青空には、雲が点々とあるくらいで日差しが射し込むくらいの午後の天気だった。
「なるほどね……」
海斗は、屋上で出会った謎の少女と屋上から場所を変え、近くの公園に移動していた。
「この世界には三つあるとお前は言いたいんだな」
「そうよ」
「それが悪魔の住む『魔界』、人間の住む『人間界』、神の住む『神界』……」
海斗は頭を悩ませて、公園のブランコに座り、ぶらぶらと体を降らしながら納得はしていなかった。
「……って、そんな二次元的な異世界ファンタジーが存在するか‼ 魔界と神界? あり得るわけがねぇ‼」
「仕方ないでしょ‼ これが真実なんだから‼」
納得していない海斗に少女は、イライラが積もる。
無理もない。
地球、つまり、人間界以外に他の世界が存在する事など一般的にはあり得ないのだ。
だが、あり得ない事があり得る。
それは人が知らないだけで、世の中、何が起きてもおかしくない。
「それにこの鎌が論より証拠。こんな人のサイズの鎌なんて、普通の人間が持てると思う? 無理でしょ?」
少女は、軽々と鎌を持ち上げて、頭上でくるくると回転させる。
「それもなんだか偽物って感じがするんだよな?」
海斗は、疑いの視線を向ける。
「そもそもそんな鎌を持って、振り回している時点で本物の悪魔かどうかも怪しいけどな。実はプラスチックの偽物だったりして……」
イラッ。
少女は、キレる。
「なら、これで証明してあげるわよ」
薄笑いをして、鎌を両手で持ち、ゆっくりと息を吐く。
「一の型、『夜桜《よざくら》』」
少女がそう言うと、鎌を横に振りかぶり、一瞬にして周囲の空気が変わった。
「えっ?」
海斗は気づく。
目眩がして、いつの間にか地面に倒れていた。
そして————
「いててててぇっ‼」
と、後で全身に痛みが走った。
地面で左右に激しく転ぶ。
「?」
少女がそう言うと、海斗は理解しきっていない。
「やはり、理解できない人間は馬鹿だな」
「うるせぇ! そんな意味不明な事言われてすぐに理解できるか‼」
「だから猿は、すぐカッとなって暴力や反論にすぐ回る。そっちの方が理解できん」
少女は、深々と溜息を漏らす。
自分には向かってくる海斗に嫌気を指しているのだ。
「じゃあ、人間であって人間ではないってどういう意味だよ。お前は未来人とか、宇宙人、ビッグフットとでも言いたいのか?」
「いや、最後はどう見ても違うでしょ」
海斗のボケに軽く突っ込む少女。
「まぁ、簡単に言えばお前らの所では宇宙人と呼ぶかもしれないが、私は魔界からやってきた『悪魔』だ」
少女は真剣な表情で海斗に打ち明けた。
「はぁ?」
× × ×
五時限目————
「あれ? あの馬鹿はどうした?」
「知らねぇーよ。総司の時間になっても来なかったし、誰かに呼び出しでも喰らっているんじゃないのか?」
黒髪短髪のスポーツ少女である山崎涼音《やまさきすずね》に、先程、海斗と喧嘩していた筋肉大型男である上田秀次《うえだしゅうじ》が答えた。
高校では、もう午後の授業のチャイムが鳴っており、これから五時間目の数学が始まろうとしていた。
あれ以降、海斗は屋上から戻っておらず、一度探しに行ったもののそこには彼の姿はなかった。
愛歌は、窓の席から空を見上げて、
————どこ行ったのかな……?
青空には、雲が点々とあるくらいで日差しが射し込むくらいの午後の天気だった。
「なるほどね……」
海斗は、屋上で出会った謎の少女と屋上から場所を変え、近くの公園に移動していた。
「この世界には三つあるとお前は言いたいんだな」
「そうよ」
「それが悪魔の住む『魔界』、人間の住む『人間界』、神の住む『神界』……」
海斗は頭を悩ませて、公園のブランコに座り、ぶらぶらと体を降らしながら納得はしていなかった。
「……って、そんな二次元的な異世界ファンタジーが存在するか‼ 魔界と神界? あり得るわけがねぇ‼」
「仕方ないでしょ‼ これが真実なんだから‼」
納得していない海斗に少女は、イライラが積もる。
無理もない。
地球、つまり、人間界以外に他の世界が存在する事など一般的にはあり得ないのだ。
だが、あり得ない事があり得る。
それは人が知らないだけで、世の中、何が起きてもおかしくない。
「それにこの鎌が論より証拠。こんな人のサイズの鎌なんて、普通の人間が持てると思う? 無理でしょ?」
少女は、軽々と鎌を持ち上げて、頭上でくるくると回転させる。
「それもなんだか偽物って感じがするんだよな?」
海斗は、疑いの視線を向ける。
「そもそもそんな鎌を持って、振り回している時点で本物の悪魔かどうかも怪しいけどな。実はプラスチックの偽物だったりして……」
イラッ。
少女は、キレる。
「なら、これで証明してあげるわよ」
薄笑いをして、鎌を両手で持ち、ゆっくりと息を吐く。
「一の型、『夜桜《よざくら》』」
少女がそう言うと、鎌を横に振りかぶり、一瞬にして周囲の空気が変わった。
「えっ?」
海斗は気づく。
目眩がして、いつの間にか地面に倒れていた。
そして————
「いててててぇっ‼」
と、後で全身に痛みが走った。
地面で左右に激しく転ぶ。
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