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第2章 二人の旅人
Ⅹ
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「すみません。これは私達でも難しいですね。でも、信頼できる人達だったらどうにか出来るとしても軍の上層部や同僚達の目を欺ける事が出来きないのは、数人いるかもしれないですからねぇ。国外のパイプを使ってもやはり、国家魔法師の資格を持っている者の中には、彼女の正体を見破るかも知れません」
エルザが冷静に分析して、すぐに考えをまとめる。
「やはりそうか。って、事だが貴様はどう思っている?」
バルトはボーデンに訊く。
「そうだな。ラミアが吸血鬼って事を見抜く奴はいるだろうが、普通の人間いる時は、バレる恐れは無いが、その辺どうなんだ?」
「大丈夫よ。私が普通の人間でいる時は、魔力もない状態だし、使う時は使う時で、出し入れ可能なのよ、吸血鬼という生き物は……。ん、これはちょっと苦いわね……」
ラミアは苦味のあるコーヒーに砂糖を足した。
「だそうだが、なんとかなるらしい……」
ボーデンは、バルトに面と向かって言った。
それでも多少は不安であるが、彼女が大丈夫だと言うのであれば、大丈夫なのだろう。三人は、少しホッとする。
「そうか。でも、念の為、こちらでも色々と根回しはしておこう。貴様が国際魔法師だとしても国から、世界から圧力を掛けられたらたまったものではないだろ?」
「ああ、すまないな。少佐」
ボーデンは礼を言う。
「いや、礼を言わなくてもいい。こちらも色々と協力してもらっている身だしな……」
バルトは、笑って返事を返す。
ボーデンには、裏で国外の軍に所属しているバルトの友人にパイプを繋いで、やりとりをしている。
「エルザ、この件に関しては俺の許可を出すまで、他人には話すな」
「分かりました。この件は、頭の隅に入れておきますよ」
エルザも小さくうなずいて承諾した。
「そういえば、少佐」
「なんだ?」
「ベルフォール国のヴィオレット大佐から手紙を預かっている」
ボーデンは、自分のバッグの中から一通の手紙を取り出して、バルトに渡す。封筒の口には、丸い赤いシールが貼られていた。
「あの女が俺に手紙だと? 毒でもあるのか?」
バルトは警戒心を持つ。
エルザが冷静に分析して、すぐに考えをまとめる。
「やはりそうか。って、事だが貴様はどう思っている?」
バルトはボーデンに訊く。
「そうだな。ラミアが吸血鬼って事を見抜く奴はいるだろうが、普通の人間いる時は、バレる恐れは無いが、その辺どうなんだ?」
「大丈夫よ。私が普通の人間でいる時は、魔力もない状態だし、使う時は使う時で、出し入れ可能なのよ、吸血鬼という生き物は……。ん、これはちょっと苦いわね……」
ラミアは苦味のあるコーヒーに砂糖を足した。
「だそうだが、なんとかなるらしい……」
ボーデンは、バルトに面と向かって言った。
それでも多少は不安であるが、彼女が大丈夫だと言うのであれば、大丈夫なのだろう。三人は、少しホッとする。
「そうか。でも、念の為、こちらでも色々と根回しはしておこう。貴様が国際魔法師だとしても国から、世界から圧力を掛けられたらたまったものではないだろ?」
「ああ、すまないな。少佐」
ボーデンは礼を言う。
「いや、礼を言わなくてもいい。こちらも色々と協力してもらっている身だしな……」
バルトは、笑って返事を返す。
ボーデンには、裏で国外の軍に所属しているバルトの友人にパイプを繋いで、やりとりをしている。
「エルザ、この件に関しては俺の許可を出すまで、他人には話すな」
「分かりました。この件は、頭の隅に入れておきますよ」
エルザも小さくうなずいて承諾した。
「そういえば、少佐」
「なんだ?」
「ベルフォール国のヴィオレット大佐から手紙を預かっている」
ボーデンは、自分のバッグの中から一通の手紙を取り出して、バルトに渡す。封筒の口には、丸い赤いシールが貼られていた。
「あの女が俺に手紙だと? 毒でもあるのか?」
バルトは警戒心を持つ。
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