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第2章 二人の旅人
ⅩⅤ
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残された二人は、左右の壁に沿って設置されたベットに座り、寝転んだ。
「なぁ……」
「ん?」
「古代魔法の事について、何か知っているか?」
気晴らしに訊いてみる。
「そうね。簡潔に述べれば、一なる魔法……原初魔法よ」
「原初魔法?」
ボーデンは首をかしげる。
「今、ボーデン達が使っている魔法は、長年、誰もが研究して積み重ねてきた魔法よ。それより遥か昔に、魔法が生まれた頃は、指で数えることしかなかったと言われているの。それが原初魔法。その原初魔法の次に出来たのが古代魔法ってわけ。だから、古代魔法=原初魔法と、考えても間違いではないわ」
「原初魔法ね……」
「私達、吸血鬼は古代魔法までは行かないけれど、進化を続けている魔法よりかは、強力であり、今の時代の魔法に転換するのは容易い事。だけど、今度行く、遺跡には何かしらのヒントはあるわ」
ラミアは、天井を見上げる。
古代魔法の話をしていると、その真実を明らかにしたいと考えてしまう。
人は、何かを得る為に、何かを犠牲にしなければならないと言うが、魔法も同じく、新たに魔法を研究する為には、古い物を捨てていく覚悟がなければならない。
時には、過去の研究資料が役に立つことが多いが、それでも前に進むのには、閃きと発想力が伴ってくる。
「古代魔法を手にした人間は、どうなるんだ?」
息を呑む。
「それは私にも分からないわ。それこそ、あなたの仕事でしょ。国際魔法師にまで上り詰めて、そこから先を調べないのは失格よ。後は、自分で考える事ね……」
ラミアは、言い返した。
「お前、嘘ついているだろ?」
ボーデンは、いきなり変な事を言った。
「何を言っているの?事実を言っているだけよ。私は……」
ラミアは、慌てて言い返す。
「いや、お前が嘘をつく時、声の音域が一オクターブ微妙に高くなるんだよ。俺は、耳はいい方だからなんとなく分かる」
ラミアを睨みつける。
「なぁ……」
「ん?」
「古代魔法の事について、何か知っているか?」
気晴らしに訊いてみる。
「そうね。簡潔に述べれば、一なる魔法……原初魔法よ」
「原初魔法?」
ボーデンは首をかしげる。
「今、ボーデン達が使っている魔法は、長年、誰もが研究して積み重ねてきた魔法よ。それより遥か昔に、魔法が生まれた頃は、指で数えることしかなかったと言われているの。それが原初魔法。その原初魔法の次に出来たのが古代魔法ってわけ。だから、古代魔法=原初魔法と、考えても間違いではないわ」
「原初魔法ね……」
「私達、吸血鬼は古代魔法までは行かないけれど、進化を続けている魔法よりかは、強力であり、今の時代の魔法に転換するのは容易い事。だけど、今度行く、遺跡には何かしらのヒントはあるわ」
ラミアは、天井を見上げる。
古代魔法の話をしていると、その真実を明らかにしたいと考えてしまう。
人は、何かを得る為に、何かを犠牲にしなければならないと言うが、魔法も同じく、新たに魔法を研究する為には、古い物を捨てていく覚悟がなければならない。
時には、過去の研究資料が役に立つことが多いが、それでも前に進むのには、閃きと発想力が伴ってくる。
「古代魔法を手にした人間は、どうなるんだ?」
息を呑む。
「それは私にも分からないわ。それこそ、あなたの仕事でしょ。国際魔法師にまで上り詰めて、そこから先を調べないのは失格よ。後は、自分で考える事ね……」
ラミアは、言い返した。
「お前、嘘ついているだろ?」
ボーデンは、いきなり変な事を言った。
「何を言っているの?事実を言っているだけよ。私は……」
ラミアは、慌てて言い返す。
「いや、お前が嘘をつく時、声の音域が一オクターブ微妙に高くなるんだよ。俺は、耳はいい方だからなんとなく分かる」
ラミアを睨みつける。
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