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第3章 闇の奥底
ⅩⅧ
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そもそも分かっていた事だ。
彼女が吸血鬼である以上、こうした太陽の下での活動は、夜よりも鈍くなる事自体、ボーデンの頭の片隅に入っていた。
「じゃあせめて、おぶってやるから向こうに着いたら飯でも買ってきてくれよ」
「分かったわよ」
「よし、乗れ。ここからなら魔法を使っても大丈夫だろ?」
ボーデンはラミアを背負う。
「そうね。ここからだったら次の駅までの手前までだったら人に会うことなんてないと思うわ」
ラミアが言うと、ボーデンはニッ、と笑う。
「そうか……。手前までだったら大丈夫なんだな?」
ボーデンは、両手を合わせる。そして、土に指で魔法陣を描くと、その上に立つ。
「しっかり掴まってろよ!」
「ええ……」
ラミアはしっかりとぼーでんから離れないようにしがみつく。
魔法陣が光り出す。
「風よ、身を纏え……」
呪文を唱えると、ボーデンの体が宙に浮かぶ。
そして、そのまま空を飛び始めた。
「やべぇ、風が思っていたより気持ちぃ!」
風を使って、どんどん距離を伸ばして行く。さっきまでいた地点がいつの間にか、米粒のように小さくなっていた。
「こんなに早く移動できるなら最初からこうしておけばよかったわね」
「馬鹿言うなよ。いくら、国家魔法師でも魔法を使い続ければガス欠になるってーの。本当は、こんなところでもあまり使いたくなかったんだからな」
「はいはい、感謝してるわよ。だから、私も少し力を貸してあげるわ」
ラミアは、ボーデンの背中に人差し指で何かを書き始めた。
すると、魔法を使い続けるボーデンの体が、次第に軽くなって行くのを感じる。
「何をした?」
ボーデンは顔だけ後ろに振り向く。
「何も……ただ、半分だけ私の力を貸しているだけよ。途中で疲れてもらうと困るしね……。それに目的地までは、相当な距離よ、これ……」
「だよな……。俺も地図は一通り見たけど、ありゃー、相当退屈な旅を強いられているぞ」
「でも、それが今になっては逆になったんでしょ」
ラミアは、ボーデンの顔色を伺って、微笑む。
彼女が吸血鬼である以上、こうした太陽の下での活動は、夜よりも鈍くなる事自体、ボーデンの頭の片隅に入っていた。
「じゃあせめて、おぶってやるから向こうに着いたら飯でも買ってきてくれよ」
「分かったわよ」
「よし、乗れ。ここからなら魔法を使っても大丈夫だろ?」
ボーデンはラミアを背負う。
「そうね。ここからだったら次の駅までの手前までだったら人に会うことなんてないと思うわ」
ラミアが言うと、ボーデンはニッ、と笑う。
「そうか……。手前までだったら大丈夫なんだな?」
ボーデンは、両手を合わせる。そして、土に指で魔法陣を描くと、その上に立つ。
「しっかり掴まってろよ!」
「ええ……」
ラミアはしっかりとぼーでんから離れないようにしがみつく。
魔法陣が光り出す。
「風よ、身を纏え……」
呪文を唱えると、ボーデンの体が宙に浮かぶ。
そして、そのまま空を飛び始めた。
「やべぇ、風が思っていたより気持ちぃ!」
風を使って、どんどん距離を伸ばして行く。さっきまでいた地点がいつの間にか、米粒のように小さくなっていた。
「こんなに早く移動できるなら最初からこうしておけばよかったわね」
「馬鹿言うなよ。いくら、国家魔法師でも魔法を使い続ければガス欠になるってーの。本当は、こんなところでもあまり使いたくなかったんだからな」
「はいはい、感謝してるわよ。だから、私も少し力を貸してあげるわ」
ラミアは、ボーデンの背中に人差し指で何かを書き始めた。
すると、魔法を使い続けるボーデンの体が、次第に軽くなって行くのを感じる。
「何をした?」
ボーデンは顔だけ後ろに振り向く。
「何も……ただ、半分だけ私の力を貸しているだけよ。途中で疲れてもらうと困るしね……。それに目的地までは、相当な距離よ、これ……」
「だよな……。俺も地図は一通り見たけど、ありゃー、相当退屈な旅を強いられているぞ」
「でも、それが今になっては逆になったんでしょ」
ラミアは、ボーデンの顔色を伺って、微笑む。
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