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第2部4章 死にキャラは死に近く
08 銀色に輝く
しおりを挟む飛行船がだんだんと遠くなっていく。
「……うそ、だろ…………マジか」
人は信じられないことを体験すると、頭が真っ白になるんだなと思った。まさか、飛行船から投げ捨てられるとは思わないだろう。
慰み者になるのも嫌だが、これもそれに相応するくらいは嫌だ。抵抗できずに、あんなにも軽々と投げ捨てられて…………
(やっぱり、死にキャラだから……?)
本当に、死に近いところにいるというか、前世を思い出しあの春休みあたりくらいから、俺の周りはおかしくなった。俺を殺そうと、いくつもの困難が迫り、そのたび助けられてきた。今回もそうだ。
頭から下へ落ちていく。身体は縛られているため、身動きが取れず、遠のいていく飛行船を俺は眺めることしかできなかった。これだけ高い位置から落ちれば、痛みもなしに死ねるだろうか。生きていたいとは思うのに、頭は生きることを放棄していた。
(初デートの日に死ぬって、ほんと、笑えない……)
最高の日が、一気に最悪の日になる。気分までも、ブルーにしていく。
死ぬのか、とぼんやり考え、再度飛行船を見上げた。そのとき、だった――光り輝く銀色を見たのは。
「ニル――ッ!」
「せし……る?」
飛行船の上できらりと銀色の何かが光った。そんなはずないと、見間違えだといいたかったが、確かに彼は、俺を追って飛び降りてきたのだ。
バカか、あの皇太子は。
ためらいはないように思えた。そして、俺が目を見開いているうちに、セシルは距離を縮め、俺に手を伸ばした。その手を掴みたいのに、拘束されていて伸ばせない。
(てか、何で、何で、何で――!)
「バカセシルッ!」
伸ばされた手が、俺を捕まえる。そして、俺は次の瞬間にはセシルに抱きしめられ、涙が目からこぼれていく。涙が、宙へと上がって、俺たちは代わりに下へと落ちていく。
何で下りてきたのか、バカなのか。それが、あの男の狙いだったんだろう。何で、そんなこともわからないのか。
何で、と心の中で繰り返しつつも、彼に抱きしめられたことで、俺の心臓は安堵に包まれてゆっくりになっていく。こんなところで、安堵したとて、俺たちはこのまま墜落するだろう、と俺はぎりっと奥歯を噛む。
「セシル……なんでッ」
「お前を失いたくないからだ! この命を捨てても、お前を守る。俺の唯一なんだッ!」
「……っ」
耳元で響いたセシルの声は悲痛なものだ。
また心配させて。セシルの心臓の音は今まで聞いた中で一番早かったかもしれない。体が震えている。
俺は何回セシルにそんな思いをさせるのだろうか。いい加減に学習したらどうだ、と俺は俺に怒る。しかし、どうしようもない。
俺の死を引き付ける体質に、厄介な人間を引き付ける体質に、セシルを巻き込んでいる。俺は、セシルから離れたほうがいいんじゃないかと思わされる。なのに、俺の身体も心も、セシルから離れたくなくて、抱きしめられて安心している。喜んでいる。
「……せし、ダメ。このままじゃ、二人とも死ぬ」
「かもな」
「かもなじゃない! 俺は、心中なんてごめんだ!」
「ならどうする? 魔法で衝撃を防ぐか?」
と、セシルは落ち着いた声で言う。しかし、それが簡単にできないことをセシルは悟っていた。
なにこんな時に冷静に返事するんだと、俺はセシルを叩きたかった。
「一人で落ちるのはさみしいな。だが、ニルと心中など、俺もしたくない。一緒に死ぬとしてももっと先がいい」
「ずっと一緒にいる気満々じゃん…………でも、俺もだよ……俺は落ちるなら一人で落ちる」
「酷いことを言う。初めてのデート終わりにフラれた気分だ」
「笑ってる場合じゃないんだけど」
何か策があるのだろうか。いや、落ちるまでの最後のピロトークみたいな。遺言……バカみたいだ、と俺はセシルを睨んだ。夜色の瞳は覚悟を決めたようで、俺は酷く胸が痛む。
本当にこのまま落ちるのだろうか。
(無詠唱……魔法…………間に合うけど……)
できないことはない。しかし、今の俺の身体にそんな負荷をかけたら、落ちる衝撃を和らげることができたとして、俺の血管が破裂するだろう。何もいい解決方法にならない。だが、セシルだけ助けられるなら……と俺は覚悟を決めなければと思った。
「……」
「ダメだぞ、ニル」
「バレた?」
「ああ、お前のことなら何でも分かる」
「最悪。じゃあ、どうするのさ」
風を切るスピードが速くて、セシルの声をしっかり聞き取れない。けど、何を言いたいかは分かってしまうんだから本当に嫌になる。
見つめあって、そろそろ危険区域に入ったと、どうしようもないこの現状を悲観する。本当にこのまま死ぬつもりだろうか? そう思っていると、俺たちの下に何か黒いものがうごめいた気がした。それは早くて、かなり大きな黒い影。
なんだ? と思っていると、その黒い影に、俺たちはぶつかるようにして打ち付けられた。地面にしてはやわらかく、けれども、堅さはそれなりにある。
「――なあ、落ちてくるなんて聞いてねえぞ」
聞きなれた憎まれ口に、視界の端に映った赤。瞬きすれば、俺たちがぶつかった黒い影の正体が分かり、俺は口がぽかんと半開きになる。
セシルは、ぶつかった衝撃で体を打ち付けたのか、左手で片方の肩を押さえつつ体を起こし、息を吐いた。安どのため息を聞きながらも、俺は未だに状況が理解できない。ザクッと、セシルに俺に巻き付いていた縄をナイフで切られ、身体の自由が利くようになったが、身体は硬直したままだった。
「貴様か。ついているのか、ついていないのか分からないな」
「……え、ぜら……なんで?」
バサ……バサ……と羽を動かしながら飛ぶその黒い物体は、黒い飛竜。その飛竜に手綱をつけ、操縦しているのはゼラフ・ヴィルベルヴィントだった。
俺たちは、ゼラフの操縦する飛竜の上に運よく落下したのか。いや、落下地にゼラフが入って、俺たちを助けてくれたのか。きっと、後者だろう。
「俺が、非番じゃなくてよかったな。お二人さんよ」
「ゼラフが、何で飛竜に?」
「ああ? 魔法科は飛竜の騎乗授業を受けんだよ。つか、俺は昔から竜が好きだからな。よく乗ってるし……んで、今回は公爵家から俺が収穫祭中の飛竜での巡回に。わかったか?」
「ま、まあ……」
情報を一気に流し込まれた感じは否めないが、だいたいは理解できた。
セシルのほうを見れば、計画通りだなとどこか満足そうな表情をしている。だが、額に汗を浮かべているところを見ると、ゼラフか、それか他の飛竜騎士団の騎士が助けに来るか五分五分だったのだろう。もしかしたら、救助が間に合わず、俺たちは落下死していたかもしれないし。
ようやく、生きた心地がしてきた。
「セシル!」
「何だ、ニル」
「何だじゃない! 何で、飛び降りたんだよ! バカ!」
「ニルを助けるために決まっているだろ?」
「……っ、バカ、バカセシル。バカかよ……」
と、セシルは何を当然な、という顔で俺を見てきた。勢い余って、胸ぐらをつかんでしまったが、セシルはまったく気にしていないように俺を見る。
口が悪くなる。いつもは、抑えているのに感情が表にすべて出てきたように。
(ああ、もう至極当然みたいな顔するな!)
「……死んでいたかもしれないだろ!」
「俺がお前を見捨てるわけないだろう、ニル。お前を失うくらいなら、死んだほうがましだ」
「……っ、セシル、は」
「それに、ニルを見ていたら勝手に体が動いていた。何が何でも助けると。後先考えずにな。それは、悪かったと思っている」
そう、セシルは言うと俺の頬に触れた。その手がまた震えていて、俺はそれ以上何も言えなくなる。
気持ちが分からないわけではなかった。
だから、それ以上は何も言えず、俺はセシルの胸ぐらから手を離すしかない。もし、同じ状況になれば、きっと俺も同じ行動をとっただろうから。
「ごめん、言いすぎた……それと、ありがとう。セシル」
「当然だ。お前を一人で死なせてやらない。ずっと一緒だ」
「……セシル」
「おい、お二人さん。あの飛行船にいんだろ? 今回の騒動の原因が」
「ああ、そうだったな。ヴィルベルヴィント。向かってくれるか?」
声をかけてきたゼラフに、セシルは冷静に対応した。そういえば、助かったが根本的なことは何も解決していない。俺は、縛られていた手足をぐっと伸ばして、飛行船を見上げる。
(そうだ、何も終わっていない……)
やつの目的を聞いた以上野放しにはさせられない。俺たちが死んだとしても、作戦は実行するだろう。
ゼラフは「めんどくせえ」と舌打ちしたうえで、飛竜を操縦し、高く飛び上がった。すぐにも、飛行船に追いつき、俺たちは、先ほどの場所に舞い戻る。
「……っ、なんだ。まだお仲間がいたのか」
「グザヴェイ・シャンス!! 貴様の目論見は全部分かっている。大人しく投降しろ。三対一じゃ勝ち目がないだろう」
「ハハハハハ! 面白いことを言ってくれるじゃねえか、皇太子。言っただろ? この飛行船を墜落させるってな。作戦に変更はねえ。それに、自ら戻ってくるとは本当に間抜けなやつらだ」
シャンス侯爵は、ゼラフの存在に気づいてか一瞬だけ焦った表情を見せたが、先ほどと同じように余裕たっぷりといった笑みで、俺たちを見下ろす。三対一でも勝てる確証があるのか。それとも、ただの虚勢か。
しかし、この男がそんな虚勢を張るタイプではないことを知っている。
ゼラフは、飛竜の頭を撫でた後、空へと放ち俺たちのほうへ歩いてきた。
「あいつが、ニルを苦しめた野郎か?」
「え、ああ、まあ……そうなるね」
「クソみてえなやつだな、確かに」
と、ゼラフは言うとシャンス侯爵を睨みつけた。
「セシルの言うように三対一だ。大人しく、投降しろ、グザヴェイ・シャンス。今ならまだ――」
俺が一歩前へ出ると、シャンス侯爵はその口をニヤリと開いた。そして、こらえきれないというように、髪をかきあげ笑い出す。
何がおかしいと、俺とセシルは睨みつけるが、シャンス侯爵は腹を抱え、その後そのワインレッドの怪しく光る眼を俺たちに向けた。
「まだ? なんだよ、何が言いたい? ニル・エヴィヘット。もう、とっくにフィナーレの時間なんだよ――ッ!!」
「……っ!?」
そういったかと思えば、俺たちの後ろでものすごい爆発音が響いた。刹那、熱された爆風が俺たちを襲い、火の粉が散る。
ドン――ッ! と後ろから黒煙と焦げ臭いにおいが広がり、飛行船がぐらりと傾くいた。だんだんと高度が落ちて行っているようにも思え、俺はしまったとシャンス侯爵のほうを見る。
「俺にばかり気をとられていて気付かなかったか? 元から、操縦席に爆薬を仕込んでいたんだよ。それを遠隔魔法で爆破させた。これで、この飛行船の操縦はきかなくなった。後は、落ちるだけだなぁ。ざまあ」
「……っ」
ハハハハハ! と、勝ちを確信したように笑い、シャンス侯爵は俺たちを愚弄する。
確かにこのままでは本当に落ちてしまうだろう。だが、まだ何か……落ちることは確定でも、できることはあるはずだ。
「俺は、先にお暇させてもらうぜ? 一緒に落下なんてごめんだからなぁ。お前らは好きにするといい。止められるもんなら、止めてみても――ああ?」
「セシル、ゼラフ。操縦席にいって、どうにかならないか見てきてほしい」
「ニル?」
俺は、銀色のリングに手を当てあの透き通る剣を取り出し握った。その剣先をシャンス侯爵に向ければ、不愉快だというように、顔を歪めるシャンス侯爵。
セシルは、俺が何をしようとしているか気づきハッと表情を変えた。
「まだ何かできるかも。だから……」
「おい、いいのか。ニル。お前一人で、こいつの相手を――皇太子?」
「わかった、ニルに任せよう。ヴィルベルヴィントは俺と」
俺は、セシルと目配せし、小さくうなずいた。
セシルは、俺のことをわかってくれる。俺が一人でも大丈夫だと、そういってくれる。
ゼラフは、俺一人じゃ……と不安げだったが、セシルに制止され、しぶしぶといった感じで彼に従った。
「ニル、後は頼んだぞ」
「オッケー、セシル。任せて」
セシルはゼラフを連れて、操縦席のほうへと移動した。あれだけ派手に爆破されれば何ももうできないかもしれないが、セシルと、ゼラフなら……と一縷の望みにかける。
「へぇ……俺の相手を一人でするか、ニル・エヴィヘット。ずいぶんと舐められたものだなあ? それとも、なんだ。あの二人の盾にでもなる気か? いっちょ前に」
「俺のことを舐めているのは、お前もだ。グザヴェイ・シャンス」
「………………嫌いだな、その目」
大きく舌打ちをし、シャンス侯爵は両手を広げた。彼の腕には俺たちと同じような銀色のリングがはめられており、その指の何本かには金色のリングがはめられている。かすかに魔力を感じるが、あれも魔道具だろうか。
シャンス侯爵が両手を広げたと同時に、彼の手に大きな剣が現れる。それは、鎖でつながれている双剣だが刃渡りが広く、ギザギザとした刃をしていた。
「刻み切って殺した後、その死体を犯してやる。その生意気な顔が、恐怖に歪むのが楽しみだなあ、ニル・エヴィヘット」
「俺は、ただ……お前を制圧するだけ」
セシルは俺を止めなかった。それは、俺の覚悟を感じ取ってくれたから。
俺の汚点。
この男の目論見を阻止し、そしてこの男を制圧することができなければ俺はきっと進めない。あの日のことを、俺は忘れることができなかった。今でも怖くて、身体が震えている。この男を前にすると、あの日のことが嫌でも思い出される。
セシルは俺を汚くないといってくれた。でも、俺はあの日のことを引きずって、今にも悪夢に見る。この男を倒せれば、きっと俺は進めるはずなのだ。
そして、もう一度セシルと……セシルに抱きしめてもらうために。
これは、最後のチャンス。
俺にまとわりついたあの気持ち悪い感覚を、過去を清算するための――
(心を殺せ。慈悲はいらない……敵を、俺は制圧するだけだ)
剣を構え、まっすぐと敵を捉える。逃げたりはしない。そして、負けることも絶対にない。
セシルと俺の未来のために。そして、この国のために。死力を尽くせ、ニル・エヴィヘット。
「恨むなら、自分を恨め。グザヴェイ・シャンス」
鋭く光ったその剣先を見つめ、俺は床を蹴った。
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