206 / 471
第5部3章 悪意と敵意
07 母への気持ち
しおりを挟む皇后宮に入り、皇后陛下がいる部屋の前で一度身体チェックを受けた。リングにしまってあるとはいえ、皇后陛下に危害を加えられるものとして剣は没収され、口酸っぱく皇后陛下に近づかないようにと言われた。
それから、俺たちは部屋の中に通され、俺は部屋の扉のそばで足を止めた。
本当に皇后陛下に会う準備なんて全くしてこなかったために、気持ちも準備できていないし、服装もこれでよかっただろうかと身なりを気にしてしまう。だが、ここまで来たらもうどうしようもないので黙って空気になることにした。用事があるのはセシルとネーベル殿下だ。
部屋の中は薄暗く、大きな窓から光が差し込んでくるものの決して明るいわけでもなく、暗闇と陽だまりとの間に境界線があるようにも思えた。とても不思議な空間であり、時計の音だけがカチカチと動いている。
部屋にある大きな天蓋つきのベッドに皇后陛下は寝ていた。体を起こす力もないらしく、彼女の身体に伸びた管の先には魔法石があり、その魔法石がほのかに光っては消えを繰り返していた。それはまるで呼吸するように、心臓が動いているようにも見える。魔力を注ぎ続けていると聞いていたが、多分あの魔法石がその魔力装置なのだろう。点滴のようなものなのかもしれない。そして、時々人が皇后陛下の手を取って魔力を注いでいる感じだろうか。魔法を使った医療には詳しくないため、想像でしかない。
俺の位置からじゃ、皇后陛下の顔は見えないが、この位置から見える皇后陛下の手はとても細く小枝のようで雪のように肌が白い。
喋らなければ、本当に死人のようだ。
(……誰も、皇后陛下がこうなっていることを知らない?)
外部に情報が洩れていないということは、情報統制がされているということ。それは、皇后陛下の先が長くないと知ったら国が不安になるから。それと、側室をとこれまで黙っていた勢力が声をあげるからだろう。
だから、皇后陛下は隠遁生活を送っているというていにしてしているのかもしれない。
でも、この情報を知っているだろう皇帝陛下は気が気じゃないだろう。政略結婚とはいえ、愛し合っていた二人なのだから。祝福の花に頼りながらも、その愛を貫いた二人。
だが、一つ気がかりなのはこの情報をセシルが知らないということだ。
(情報統制がされていたとしても、さすがに血の通っているセシルにはその情報が回ってくるはずなんだけど……)
セシルは、先ほど聞いたというような表情をしていたし、それが嘘だとは思えない。
俺は、ベッドの脇に立つセシルの背中を見て、セシルが何を考えているか想像してみた。
自分だけ情報が回った来なかったと怒っているのだろうか? いや、これは違うだろう。
セシルは情報を受け取る手段はあったし、実際に情報が送られてきたのかもしれないが、それに目を通していない。何だかその線が濃厚な気がする。婚約者候補の写真でさえ乱雑にする男だ、自分の興味関心のないものに関しては目を通さない。
ただ、それが自分の親についてのことでも当てはまるのだろうか。
(もしくは、眼をそらしていた……か)
祝福の花の提案を受けたときもそうだった。彼は、自分の出生に対して思うところがある。
セシルが生まれる前、祝福の花を提案したのは皇后陛下だったと聞く。だから、皇后陛下の意思でセシルが生まれ、その後彼が奇異の目を向けられたとすれば……少しは親を恨んでいてもおかしくないのかもしれない。
「は、母上。兄上を連れてきました」
ネーベル殿下はそっとベッドの脇で膝をついて、優しく皇后陛下の手を握った。皇后陛下は何かを話したのかもしれないが、俺には聞こえなかった。きっと、喋ることも辛い状態なのだろう。
近づいて容態を確認したいが、俺が近づいていいものなのだろうか。
俺は黙って二人を見続けるしかなかった。セシルも、そこまで俺に強要しなかったからだ。
「せしるを?」
耳を凝らせばかすかに、皇后陛下の声が聞こえた。皇后陛下はまだ言うほど年ではない。だが、その声は声帯の弱った老人のようにも聞こえた。
ネーベル殿下はそうです、とぎゅっぎゅっと手を握り、皇后陛下に伝える。
「はい、母上」
「……皇后陛下」
「せしるが、いるの?」
どうやら、皇后陛下は目も見えていないらしかった。見えていないのか、見えにくくなっているのか。
魔力を持つ人間は、魔力がなくなると体が弱る。それは、魔力が生命活動を担っているからだ。年を取ることに魔力は減っていき、身体の機能が衰えていく。
魔力が急激に減って死ぬのはそういうことで、俺の魔力不足も死と隣り合わせというわけだ。
魔力は心臓を動かしているといっても過言ではない。
言ってしまえば、祝福の花に魔力を注ぎ続けるということは、毎日献血をしているようなものなのだ。そんなことしたら貧血になるし、最悪の場合死んでしまう。
皇后陛下は並み以上に魔力量があったと聞くが、ほとんどセシルとネーベル殿下を生むために魔力を注いでしまったため、魔力が回復する速度と見合わず、身体を壊してしまったと。そして、戻った魔力はその体を直すために必死に体内を駆け巡ったが、供給が追い付かず、現在の状態になってしまったと。
魔力不足で死ぬ人間は少なくはない。自分の魔力量なんて、よくわからないからだ。目に見えるものでもないわけで。
(リューゲも、それで死んだんだよな……)
もちろん、最悪のラインというのはなんとなくわかる。これ以上魔力を使い続けたらヤバいなと自覚もあるだろうし、なんなら身体がその前にこれ以上魔力を使うなとストップをかける。だが、身体の命令を無視して魔力を使い続けることだって可能なのだ。それほどまでに強い気持ちがあれば。
(そういえば、セシルは、何で皇后陛下のことを母上ではなくて”皇后陛下”って呼ぶんだ?)
皇帝陛下に対しては、たびたび父上と呼んでいるところを見ている。正式な場であれば、皇帝陛下というのだが、基本的には父親という認識で見ているのだ。だが、なぜ皇后陛下に対してはそんな呼び方なのだろうか。
そこも、彼の並々ならぬ思いがあるというのだろうか。
セシルは、皇后陛下に近づいたものの、ネーベル殿下のように彼女の手を取ったりしなかった。
ただ黙ってそばに立ち、寂しそうな背中を俺に見せるだけ。
「はい、そばにいます。皇后陛下……挨拶が遅れましたが、お久しぶりです。このような状態になっているとは、思わず……いえ、手紙が送られてきていたのは知っていたのですが」
と、セシルは皇后陛下に向かっていった。
どれも言い訳になると思ったのか、途中で言うのをやめ、また言葉を探しては口にするが、それもダメだと彼は口を閉じる。
やはり、手紙は送られてきていたらしい。
「いいの……です。あなたには、とてもつらいおもいをさせてしまいましたから」
皇后陛下はかすれた声でそういった。しかし、言葉を紡ぐごとに、咳を混み、苦しそうに喉を鳴らしていた。
ネーベル殿下は「母上!」と必死に手を握っていたが、セシルはそれを見つめるだけだった。ネーベル殿下が手を握っているのは、おそらく皇后陛下に魔力を送っているからだろう。
家族であれば魔力の波長は合うが、たまにあわないものもいる。セシルは、ネーベル殿下とは波長が合わないと以前いっていた。家族でもそういうことがあるのだと知り驚いた記憶がある。
もしかしたら、セシルも皇后陛下と波長が合わないタイプなのかもしれない。魔力を譲渡することも輸血と一緒で、あわなければ毒となる。
皇后陛下の言葉に耳を傾けていれば、彼への懺悔を耳で拾い上げる。
皇后陛下は、セシルに辛い思いをさせたと思っているのだろう。セシルの肩が少しだけ動いた。それは、実際にそうだからか、それとも違うといいたいのか俺にはわからない。
ただ、皇后陛下の認識では、セシルにつらい思いをさせたと思っているのだろう。
祝福の花について。
皇后陛下は、セシルを授かってからすぐに体調を崩した。祝福の花を開花させる方法は詳しく載っていない。どれほど魔力を注げばいいのか、何日の間魔力を注げばいいか書いていないため、手さぐりにやっていくしかなかったのだ。
セシルを授かってから、それまでの無理がたたって皇后陛下は倒れてしまったという。倒れていた期間も長かったと聞く。だが、その後も次のお子をという声や、側室の座を狙う貴族に対抗するために、皇后陛下はまた祝福の花に頼ることを決意する。
セシルとネーベル殿下の年齢を考えれば、皇后陛下が体調を崩していた期間がうかがえるし、もっと療養しなければならなかったところを無理してネーベル殿下を授かったことでさらに体がボロボロになったと予想ができる。
皇室に入ったのだから、その役目を果たさなければと皇后陛下は思ったのだろう。そして、その役目、使命に振り回され、皇后陛下はセシルを愛することができなかったんじゃないだろうか。
倒れていた期間、そして皇后としての役目。
皇后陛下がネーベル殿下を愛しているのは、そういう使命に振りまわされた自分のようになってほしくないから。最期の子供だったからじゃないだろうか。
そのせいでセシルは――と考えると、しかたがないように思えるが、なんとも言えない気持ちになる。
結果セシルがぐれることなく、それを糧にか何なのかは知らないが、優秀な皇族として育ち、彼以外次の皇帝は考えられないとまで言わしめるほどとなったと。
(複雑だな……俺がそんな状況だったら、耐えられただろうか)
皇后陛下はセシルに対して愛情がないわけではないだろう。ただ、愛する期間は短かっただろうし、ネーベル殿下ほどではない。
母も、似たようなもので俺を産むべきか産まぬべきか、自身の嫌う血のことで悩んでいた。そして、埋めるなら一人だということも悟っていた。でも、そんな中俺を産んで死ぬまでたくさんの愛を注いでくれた。そして、俺はその愛をもらって生きて、愛しい人に愛を注いで今を生きている。
俺は母が好きだ。
でも、セシルはそうじゃないかもしれない。
「わたしを、うらんでいますか?」
「俺が、貴方を?」
皇后陛下の質問に対し、セシルは驚いたように声を上げた。
皇后陛下はそれ以上は何も言わなかったし、言えなかったのだと思う。自分の息子にそんなことを聞くことになるなんて思ってもいなかっただろうから。セシルの態度がそういわせたのかもしれないし、皇后陛下が単純にそう感じていたから、これだけは聞いておこうと思ったのかもしれない。
セシルはなんて返すのだろうか。
部屋の中を漂っていた重苦しい空気は、セシルや俺の脚にまとわりつく。静寂が場を支配し、時計の秒針が時を刻む音だけが響いている。
俺の母も似たようなものだったのかもしれない。
思い出したのは、母の告白だ。俺をこんな体に産んでしまったごめんなさいと言われた。俺は、産んでくれただけでも嬉しいのに、そんなことを言われてどう返せばいいかわからなかった。頭の中はぐちゃぐちゃになったし、親にそんなことを言わせてしまった自分が憎かった。
でも、自分の身体は傷つけちゃいけないと思った。もちろん、自分の心も。
俺はまだ親になっていないからわからなかった。母の気持ちも、父の気持ちも。たくさんの愛情と、言葉をくれるが、親から見る子どもという目線や、抱く思いは想像がつかなかった。
あの日の母の告白はとても痛くて苦しくて、重たいものだった。
今でもあの日の息の詰まるような空気を覚えている。母の涙を俺は忘れない。
セシルもきっと同じ気持ちだろうと思う。だって、セシルは――
「あなたのこと、ちゃんとみてあげられれば、って……こうかいしてます。あなたは、つよいから……こうていへいかににて、つよいから……あなたのはなしを、よくききます。せしるのはなしを、よくききます。よくがんばっていると、わたしのみみにはいってくるのです」
「……はい」
「でも、それとおなじくらい、あなたがうまれてすぐ、いいえ……うまれてからしばらくのあいだ、あなたにたいするひぼうちゅうしょうのことばもききました。あなたはさべつされるためにうまれてきたのではないと、わたしがまもってあげるべきでした。それは、おやとしてのせきにんでした。あなたをまもりたい……そうおもっていたのに、けっきょくまもれませんでした」
皇后陛下は上擦った声でそういった。
「あなたと、ねーべるにびょうどうにあたえなければならないはずのあいを。わたしは、あたえられませんでした。ゆうえつなどない。あなたも、しあわせになるけんりを、おやからもらうべきあいじょうをうけとるけんりがあったはずなのです。ごめんなさい、せしる」
「気にしないでください。望んでいないので」
「せしる……」
声は冷たかった。でも、セシルは怒っているわけではないと俺は気づいていた。
それは、皇后陛下にも伝わったのだろう。
「望んでいない……というと、嘘になってしまうかもしれませんが。俺は、貴方のもとに生まれて幸せだったと思います。だったと思う、というのはまだ俺が死んでいないから、とかいう言い訳をさせてください。今だって幸せですが、その幸せだったと思える瞬間は、死ぬ瞬間だと思うのです。ですから今は……俺は、貴方を恨んでいません。仕方がないことだったと思います」
「しかたがなくないです。せしる」
「俺にネーベルという弟をくれてありがとうございます。俺は上手に生きられない人間なので、未だに弟への接し方はよくわかりません。でも、一人じゃないって、それだけで幸せだと思います。貴方の愛をもらって育ったネーベルはすごく優しい。俺のかわいい弟です」
兄上、と隣にいたネーベルがセシルのほうを向く。
あのセシルがしっかりと言葉で伝えている。俺は、グッと心に刺さるものがあり唇をかんだ。まるで自分ごとのように思えたからだ。
(俺も、ちゃんと母上に伝えられたかな……自分の気持ち)
もちろん、まだまだ言いたいことは多かったと思う。でも、あの時言いたいことはしっかりと伝えられた。
俺だって、俺を産んでくれてありがとうって思っている。だって、そうじゃなきゃ俺は今愛しい人に出会えていないのだから。
「貴方が俺を諦めないでくれたから、俺は今愛する人に出会えました。それだけで、貴方を恨む理由なんて何一つない。俺に恨まれたと思ったまま生きるなんて辛いでしょう。だから、やめてください。親不孝で申し訳ないです。母上」
「せしる……せしる、そうなのですか。あなたは、あいするひとをみつけたのですね。いえ、ずっと、むかしから」
その人を見せて? と、皇后陛下はセシルに言った。
セシルは、それを聞きこちらを振り返る。夜色の瞳が俺を捉え優しく微笑んだ。先ほどと同じように俺に手を差し伸べこちらに来るように言う。
俺は、鉛のような重たかった足を動かして、セシルのほうへ近づいた。先ほどは、近づいてはならないと思っていたのに不思議だ。
俺は、セシルの手を取って、ベッドの脇で足を止めた。
そこでようやく、皇后陛下の顔を見ることができた。
先ほどは酷くやせ細って死人のようだと思ったが、やせてもなお、皇后陛下は息をのむほどの美しさだった。そして、その姿が母の最期と重なった。
一筋の涙が頬を伝う。
皇后陛下は優しく俺とセシルに微笑んでいた。きっとその目は見えていない。臭いも、気配も感じないかもしれない。でも、確かに俺たちを見ている気がしたのだ。
「紹介します。母上……俺が愛している人、いずれ結婚すると決めている人。ニル・エヴィヘット公爵子息です」
「……こ、皇后陛下。お初にお目にかかります……じゃないのか、ニル・エヴィヘットです。皇太子殿下とは、長い付き合いで……俺も、殿下を……セシルを愛しています」
億劫だったはずの顔合わせは、声を裏返らせながらも完遂できた。
心臓がバクバクとなっているが、しかたがないだろう。俺は、口の中がかわいきつつも、皇后陛下を見ていた。粗相あってはならないと、背筋が伸びる。ハイマート伯爵夫人にあれほど指導してもらったのに、本番となるとうまく体が動かないものだ。言葉遣いもこれでいいのかわからない。
そう思ってみていれば、皇后陛下は目を細めうっすらと涙を浮かべて笑った。その笑顔は、やはり母と重なり胸が苦しくなるとどうじに懐かしくなった。
「そう、はじめまして……いいえ、おひさしぶりね。ニル・エヴィヘットくん。わたしのかわりにせしるをあいしてくれて、ありがとうね。せしるにあいをおしえてくれて」
「そんな、とんでもないです。皇后陛下」
「そうです。母上。俺は、貴方からも愛をもらっています。俺を気にかけてくださっただけでも、十分なのです。それと……いえ、俺は彼と幸せになるので、心配しないで下さい。幸せにしますし、彼をずっと愛すると誓います」
「ちょ、ちょっと、セシル……あ、いや、すみません」
ふふふ、と皇后陛下が笑う。
消えそうな笑い声だったが、とても嬉しそうだった。皇后陛下は「せしる」と名前を呼び、震える手を持ち上げた。その手をセシルはぎゅっと握り、初めて前のめりになって皇后陛下のほうを見た。
「せしる、しあわせになるのよ」
「はい。必ず」
「つたえるのがおそくなって、ごめんなさい。せしる……あいしているわ。ねーべるもあいしているわ。わたしのたいせつなこどもたち」
セシルは、皇后陛下の言葉に応え、その大きな手で優しく皇后陛下の手を包み込んだ。
皇后陛下は世界で一番幸せそうな顔で笑い、もう一度セシルとネーベル殿下の名前を呼んだのだった。
142
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。