みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第6部1章 君の隣で歩みだす未来

06 手出し不要

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 敵の目的が分かっている以上はやりやすい。


(皇宮を襲撃して、フィルを連れ去ることができる手練れ……ともなれば、ただただ皇室を揺らすために誘拐したのではなく、ディーデリヒ先生の言ったように、竜を支配下に置く秘術を用いるため)


 それ以外の理由で攫われたとは考えにくい。
 また、皇室を揺するためで大掛かりな誘拐はしないだろう。というか、そんな連中に攫われたともなれば、皇宮の警備体制に問題がありまくる。内通者がいた場合は変わってくるが。
 伝言を伝えてくれた従者におおよその話は聞いた。

 攫われたタイミングは、乳母がフィルマメントに授乳し終わった後だったらしい。部屋に大きな魔法陣が浮かび上がり、部屋の壁がすべて吹き飛んだのだとか。その衝撃でほとんどのメイドは気絶。部屋の外にいた騎士たちが中へ入ったが、ベビーベッドからフィルマメントを誘拐する現場を目撃したらしい。誘拐犯は、黒いローブを羽織った男三名。現場にいたのは三人だったが、他にも仲間がいるだろうとの見立てらしい。
 騎士たちはすぐさま剣を引き抜き、その男たちに対応した。しかし、フィルマメントを抱いた男に切りかかろうとすると、二人の男がそれを阻むように邪魔に入ったとか。その後、フィルマメントは男一人と共に転移魔法で消え、ローブの男二人は、騎士たちを魔法で殺し逃げていったらしい……と。
 その話は、瓦礫の下敷きになっていた、フィルマメントお付きのメイドがその現場を目撃したのだとか。

 とにかく、全滅だったらしいというのだ。
 幸いにも、乳母やお付きのメイドには命の別状はないが全治三週間程度の傷は負ったらしい。勇敢に立ち向かった騎士二人は殺されてしまい、現在新たに騎士団がフィルマメント救出に動いているのだとか。
 無抵抗のまま、なにもしないまま連れされられたわけではない。だが、話を聞く限りほんの数分の出来事だったようで、相手の手練れっぷりがよくわかる。
 ズィーク卿の後継者……意思を継ぐものとなれば、それほどの実力を兼ね備えていても理解できる。まあ、その実行犯が、ディーデリヒ先生が追っている男とは限らない。実行犯が三人の男だっただけで、黒幕は別の場所にいると。


「ディーデリヒ先生の転移魔法って少し変わってますよね」
「そうか? ああ、でも授業や、宮廷魔導士になるためのものとは違うかもしれない」


 俺は追跡魔法から得た情報をディーデリヒ先生に伝え、フィルマメントがいるであろう場所に転移してもらった。
 ディーデリヒ先生の転移魔法はとても静かで、短時間だった。
 宮中メイドのキルシュさんや、セシル、ゼラフなんか使える転移魔法とはタイプが異なるようだった。
 それは無詠唱にほど近い、一言で発動したという点が大きな相違点だ。詠唱が短いうえに、移動も一瞬。
 元来の転移魔法は、詠唱が少し長く魔法陣が浮かび上がり、身体が光に包まれるまで少し時間を要する。それも、転移魔法は距離によって発動までの時間と、転移までの時間がかかるので、長距離の移動ともなれば、かなりの時間を要することになるのだ。まあ、短い距離であれば、転移魔法の魔法陣が浮かび上がって、数秒のうちに身体が包まれ転移するのだが。
 だが、とにかく、長距離の転移には時間がかかる。
 なのに、ディーデリヒ先生は一瞬にして転移を成功させたのだ。


(さすがは、魔法を研究している研究者……しかも、暗部部隊……これくらいできて当たり前なのかな)


 転移魔法も、現代に伝わるまでに形を変えてきたと聞く。となれば、ディーデリヒ先生が使った転移魔法は旧式のものなのかもしれない。
 転移した場所は、どうやら港のようだった。
 レンガ造りの倉庫が立ち並ぶ港は、今日はやけに静かで、磯の香りだけが漂っている。と言っても、船から積み荷を降ろす人の姿は見えるし、天候も悪くない。ただ、今日は漁には出ないのか、それとも漁を終えての休憩時間なのか。俺には、両氏の生活が分からないため、静かだと感じるのは俺の気のせいなのかもしれない。
 とはいっても、フィルマメントの痕跡はここに残っておりこのレンガ倉庫のいずれかにいるのは判明している。


(船で、遠出しようという算段か?)


 それはまるで、海賊のようことだ。


「先生、その組織っていうのは現在どこに潜伏しているとか目星ついているんですか?」
「それが分かっていたら苦労しない。ただ、サテリート帝国での行動は制限しているようだな。何せ、サテリート帝国の魔塔は組織として崩壊したばかり。残りの二棟……アルカンシエル王国とファルファラ王国に存在する魔塔はまた別の管轄だ。だが、連携は取っているだろう。逃げるとしたら、そのどちらかか」
「じゃあ、海を渡って逃げようって算段で?」
「そうかもしれない。海に出てしまえば追うのが困難になる。エヴィヘットくん、早急に片をつけよう」


 ディーデリヒ先生は、俺に協力的な姿勢を見せてくれた。
 船で逃げるとすれば、行き先はアルカンシエル王国だ。しかし、他国に逃げられてしまうと、追跡は困難になる。
 俺は、ディーデリヒ先生と目配せし、フィルマメントの痕跡を辿りながらレンガ倉庫をくまなく探した。そして、とある倉庫から嫌な気配が漂っていることに気づき、俺は不用心にも空いている扉から中を覗く。
 倉庫の中は闇に包まれているが、ひそかに話声が聞こえた。


「四……いや、六人以上」
「私が出ようか」
「いや、先生の手は煩わせたくない。というか、先生もやつらに顔を知られたらまずいんじゃないんですか」
「ああ。だが、ここで取り逃がしてしまうほうがまずい」
「……そ、そうですか」


 会話のキャッチボールがなんとなくうまくいっていない気がする。
 俺は、あたりを見渡し他に見張りがいないか確認した。どこかに潜んでいる可能性がか考えられたからだ。
 また、別の理由で俺はあたりを警戒していた。


「帝国騎士団はまだ来ないようだな」
「この港……ディーデリヒ先生の転移魔法だから簡単に移動できたのであって、皇宮からかなり距離がありますから。大勢の転移となると時間がかかるんでしょう。それか、もしくは目星がついていないか……」


 セシルがいてそんなことはありえないだろう。でも、もしかしたらセシルが単体で動いて、騎士団がそれを追っているという状況なのかもしれない。
 とにかく、ぐずぐずして逃げられてしまったら元も子もないので俺は作戦に出ることにした。


「先生、援護は頼みます」
「ああ、命に代えても守ろう」


 先生の頼もしい言葉を受け、俺は剣の柄に手をかけ倉庫内に侵入した。
 明かりをつけたいくらいに暗闇に包まれているが。だが、明かりをつけるなど自殺行為だ。自分の存在を相手に認識させるようなものだ。
 しかし、夜間での実践訓練を受けている俺にとっては、暗闇でも関係ない。
 足音を凝らし、倉庫の中に積み上がった荷物の陰に隠れながら、奥へと進んでいく。すると、話し声が少しだけ大きくなった気がした。
 物陰に隠れ、覗くと、黒いローブの男が七人ほどいた。実行犯は三人と言っていたが、やはり後から合流したのだろう。もしかすると、まだ仲間がいるかもしれない。
 魔塔という大きな組織は、どれほどの規模の組織だったか不明な点が多かった。サテリート帝国の魔塔は崩壊後も、その規模が分からずじまいで、残党を取り逃がしている可能性は高い。
 ここにいるのは七人だが、きっとそれ以上に潜伏しているのだろう。
 また、ここにいる男たちはきっとディーデリヒ先生の追っている人物ではない。


(魔塔の残党ということは、魔法に慣れた手練れ……)


 俺は、魔法を斬ることができるものの、魔塔に属していた魔導士たち七人を相手に太刀打ちできるほどの技術は持ち合わせていない。ただでさえ、感覚が鈍っているというのに、一斉に攻撃を仕掛けられたら木っ端みじんに吹き飛んでしまうかもしれない。


(……けど、フィルと自分の命を天秤にかけたら、自分の命なんて安い)


 セシルに言ったら叩かれるどころの騒ぎじゃないだろう。でも、セシルだって身を挺してでもフィルマメントを救い出すだろう。
 俺たちは彼の親だ。彼の成長を見守り、物理的にも精神的にも守る責務がある。
 黒いローブは、魔塔の属していたものが羽織っていたものと似ているが、少しアレンジをしたのか、金色の刺繍が光った。トップが変わったためか、新生ズィーク卿の意思を継ぐ者たちという自身たちの存在主張のためか。
 俺は、飛び出したい気持ちを抑え、後方からついてきたディーデリヒ先生のほうを見る。


「この赤子が、あの氷帝の血を引くと」
「間違いない。ズィーク様が残してくださった書物をもとに、地道に探した甲斐があった。あのハーゲル男爵家の生き残りだったメリッサ・ハーゲルの息子の子ども……氷帝の血を引いている生きた竜」
「フッ。赤子でよかった。あの秘術は抵抗されるとこちらにも害が及ぶかもしれないからな。赤子であれば、自我もなく思い通りに操ることができるだろう」


 男たちの声が聞こえてきた。
 ディーデリヒ先生の情報通り、秘術をフィルマメントに用いようとしている。


(自我があると、秘術が効きにくいとでもいうのか……?)


 不明な点が多すぎる。
 とにかく、どんな秘術であれ発動してしまう前に止めなければ。
 もう一度、ディーデリヒ先生と目配せをし、俺は深く深呼吸をしたのち駆け出した。
 男たちの視線が一点に注がれる。


「……っ、貴様は……ぐはっ」


 俺が飛び出した場所の一番近くにいた男の胸を貫く。ズブッと肉を裂く感覚は久しぶりで、気分がいいものではない。俺が剣を引き抜くと、返り血が飛び散り服を汚す。そして、男はその場でことぎれた。


(まずは一人目……)


 男たちは、俺の存在を認識すると、囲い込むように詠唱を唱え始めた。攻撃魔法だ。
 俺は、状況を瞬時に把握し、自分目掛けて飛んできた火球を避ける。だが、相手側の魔法を発動するタイミングが読めない。


(早い……詠唱も、発動までの時間も……)


 舐めていたわけではないが想像以上の速さだ。ディーデリヒ先生が早いのだから、この男たちも手練れであることには違いない。
 無詠唱が一番早い発動だが、それに引けを取らない速度で攻撃が繰り出される。
 俺は、荷物の陰に隠れつつ男たちとの距離を詰める。しかし、相手もバカではないのでなかなか距離を詰めさせてくれない。遠距離型の魔法と、近距離型の剣技。近づけさえすれば、こちらの勝率は高くなるものの、遠距離にいる場合は、近づくこともできず一方になぶられるだけだ。
 ディーデリヒ先生は、俺がどこまでやれるか様子を見ているようだ。打ち合わせで、俺ができるだけ一人で解決すると言っているため、手出ししないでいてくれる。俺が死にかけたら、助けてくれるだろうが、なるべく一人で解決したいのだ。


(フィルは……あそこか……!!)


 また、転移魔法を使って逃げられたら敵わない。フィルマメントを抱いている男を優先に狙わなければ。
 剣を握り直し、再び地面を蹴る。


「ちょこまかと小賢しい……!!」
「……っ」


 男たちは、苛立った声で、俺を迎え撃つ。
 だが、感情的になりつつもその魔法に揺れはなかった。飛んでくる火球を素早い動きで交わす。避けきれいな分は剣で切り裂き、その場をしのいだ。
 しかし、いつまでもつかはわからない。
 距離を縮められているものの、相手の魔法の発動が早すぎるため、タイミングを見誤れば焼け死ぬだろう。
 これだけ動いただけだというのにすでに体力が消耗している。
 ディーデリヒ先生に助けを求めるか否か。だが、そんな余裕もない。一瞬でも目を逸らせば、下級の餌食になる。
 男の一人は、フィルマメントを抱え倉庫から逃げようとしていた。フィルマメントは眠らされているのか泣きじゃくることもなく黙っている。すでに死んでいる……なんておぞましいことは考えたくないが、すでに秘術がかけられているという可能性は考えられなくもない。
 俺は、男たちを押しのけるように地面を蹴り、フィルマメントを抱えている男のローブを引っ張った。グイッと確かな重みが手に伝わってくる。


「待て!! ぐっ……!!」


 手は届いた――が、後ろから火球が飛んでき、俺はそれに被弾した。信じられないほどの熱が身体を駆け巡る。服は焼け焦げて皮膚は爛れただろう。今でもチリチリとした痛みが走っている。
 だが、この程度の傷でひるむわけにはいかない。
 俺は何とか歯を食いしばって、男に向かって剣を振りかざす。しかし、刹那この場にいるローブの男の誰かが魔法を発動した。その魔法は瞬く間に倉庫内に白い煙となって広まった。目くらましの魔法だ。


「クソッ、クソッ!!」


 あとちょっとだったのに――!!

 このまま逃げられたらまずい。フィルマメントが、俺の大切な子どもが攫われてしまう。
 俺は、煙を払うために剣を思いっきり横に振った。だが、ある一点で俺は人の気配を感じピタリと止める。そして、俺が剣を向けた相手もまた、俺に剣先を突きつけていた。
 煙はゆっくりと晴れていき、その人物の姿が鮮明になる。俺は、その姿を見て、驚いた。


「……セ、セシル!?」
「ニル?」


 まさか、相手も俺だとは気づいていなかったようで、煙が晴れその姿を認識したのち、俺と同じ反応を見せた。
 夜色の瞳と、夜色の剣先が俺に向いている。俺の真昼や氷を彷彿とさせる剣もまた彼の首に突き付けられていた。どちらも一歩動いていれば、相手の首を掻ききっていただろう。
 俺たちは、いったい何が起こったのか理解できずしばらく固まっていたが、ようやく弾かれたように剣を下ろした。
 互いの異なる空色の瞳がぶつかる。


「セシル……何でここに?」
「それはこっちのセリフだ」


 驚きが隠せない声。セシルは、剣を鞘にしまいこちらに近づいてきた。
 俺もまた肩で息をし、剣を鞘にしまい、彼のほうをじっと見つめ返した。


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